会津鉄道[養鱒公園]-[会津長野]間、
加藤谷川を渡るAT-550形「福が満開、福のしま」ラッピング車両です。
2016年11月5日撮影。
背景の山は那須岳になるのかな?
標高2000m近い山々はすでに雪化粧です。
春にAT103号の引退などがあり、
何回か南会津へ訪れていましたが秋の紅葉シーズンは初めて。
2日間に渡って紅葉の会津鉄道を満喫してきました。
・会津鉄道AT-100形AT-103号引退へ・2016年6月5日ラストラン
http://ameblo.jp/nikko-utsunomiya/entry-12166073873.html
小旅行の始まりは地元の下今市駅。
駅に到着すると駅舎の一部を解体している工事が行われていました。
SLの運行を控えリニューアルされる下今市駅。
年季の入った現駅舎の姿は間もなく見納めとなりそうです。
東武鬼怒川線から野岩鉄道・会津鉄道を経て会津田島駅まで、
となると普段は乗り換えが必ず必要となる経路なのですが、
今回は臨時特急「スカイツリートレイン71号」にて一直線。
スカイツリートレインも普段は鬼怒川温泉駅止まりなのですが、
不定期に南会津へ乗り入れていたりします。
この会津田島行きのスカイツリートレインへの乗車、
今回の旅行の目的の一つです。
快速・区間快速でお馴染みの6050系を改造した634型ことスカイツリートレイン。
車窓を眺めやすい様に向きを変えることの出来るシートをはじめ、
車内の雰囲気は華やかです。
ですがモーター音や「コポコポ」と音を立てるあのコンプレッサーは、
紛れもない6050系そのものw
先頭車には前面展望を眺めることの出来るシートもあります。
・・・乗務員室はやはりお馴染みの6050系ですw
鬼怒川線から野岩鉄道、そして会津鉄道の車窓を楽しみつつ。
しかしながら北上するにつれ天気は下り坂。
下今市駅から約1時間40分。
会津田島駅に到着した頃には生憎の小雨模様でした。
乗車予定の「お座トロ展望列車」まで時間が少し会ったので駅前を散策。
会津バスの幕回しでは「スノーパル」「尾瀬夜行」など、
東武鉄道の夜行列車に接続する幕を見ることが出来ました。
会津鉄道[会津田島駅]より「お座トロ展望列車」に乗車。
2016年6月にお座敷車両のAT103が引退したため、
「展望」担当?のAT401は、後ろ半分をお座敷に改造されていました。
「お座トロ展望列車」から眺める南会津の前面展望。
雨が降ったり雲の隙間から陽射しが注いだりと安定しない天候。
目の前に虹が現れる一幕も。
「お座トロ展望列車」の良いところは、
各所の絶景ポイントで停車しアナウンスしてくれるので見逃さなくて済む事ですw
久しぶりの会津鉄道の車窓を楽しみつつ芦ノ牧温泉駅に到着。
猫の「らぶ駅長」はテレビの取材を受けていました。
遅めの昼食は定番?牛乳屋食堂さんのソースカツ丼。
美味しくご馳走様でした。
・牛乳屋食堂
安定しなかった天候もようやく晴れに。
ソースカツ丼を食べた後は芦ノ牧温泉駅の周辺をぷらぷらと散策。
ホーム上ではロケ隊が撮影中でした。
「お座トロ展望列車」を見送り。
山々に囲まれた長閑な田舎駅。
名所や史跡を巡るわけでもなく、ただただひたすら散策もまた好きですなー。
芦ノ牧温泉駅を行き交う会津鉄道の気動車たち。
芦ノ牧温泉駅の周辺をぐるりと一回りして戻りつつ。
黄色の秋花に黄色の気動車。
初代トロッコ車両として活躍し引退したAT-301(元キハ30)は、
土日を中心に休憩室として開放されています。
また今年2016年夏より「運転シミュレータ」が設置され、
実車に基づいた精巧な作り込みがされているそうな。
腕に覚えがある人?は是非に。
AT-301 運転シミュレータ - 芦ノ牧温泉駅を守る会
http://ashinomakionseneki.com/at301.html
芦ノ牧温泉駅より会津田島駅に戻り、新栃木行きの普通列車で帰路へ。
ホントは何処かに宿泊したい所ですが…1日目終了です。
南会津への小旅行2日目…2往復目かな?
快速として始発となる33レ(浅草6:20発)に下今市駅から乗車。
雲一つない快晴で絶好の紅葉狩り日和です。
鬼怒川線から野岩鉄道へ。
沿線の日蔭はビッシリと霜が降りており、
紅葉シーズンの終わりが近い事をを告げています。
栃木県と福島県の県境が近づくにつれ深まる紅葉。
車窓にワクワク。
福島県に入り会津高原尾瀬口駅から会津鉄道線内へ。
こちらでは短尺レールの区間がありジョイント音が独特なものになります。
一般的なレールの長さは25m(標準レール)だそうですが、
短尺レールとはそれより短い長さのレール。
リズムで言うと16ビートの様なジョイント音を奏でます。
車輪のフラットがあると更に複雑な音にw
快速は東武鉄道の電車が訪れる最北の地「会津田島駅」に到着。
更なる目的地へ乗り継ぐ人、バスへ乗り換える人などなど。
折り返す東武6050系は幕回しタイム。
会津田島駅で眺める区間快速・東武宇都宮行き、などという表示もまた楽しく。
会津田島駅のホームに残る「急行」の乗車案内。
2005年2月に廃止された急行「南会津」の名残です。
それから10年以上を経て、
2017年に新たな特急・東武500系「Revaty」がこの地を訪れるようになりますなー。
接続の会津若松行きを待つ人々と。
会津長野駅にて下車。
一緒に下車した方とお話をしつつ、ノンビリと折りたたみ自転車を展開。
会津鉄道[会津長野駅]で下車した理由は、
駅の北側にそびえる「斎藤山」の見晴台に登るため。
「早生栗ルート」と「雷神様ルート」という2つの登山道があるのですが、
名前に惹かれて雷神様ルートを選択。
登山道入り口付近に雷電神社があるから雷神様ルートなのですな。
登山道は落ち葉が堆積して道が分かり難い場所もありますが、
ピンクのテープによる目印が各所にあり、
迷うこともなくよく手入れされている印象です。
…運動不足が堪えます(;´∀`)
紅葉に囲まれた登山道を息を切らして登ること45分。
斎藤山の見晴らし台へ到着。
斎藤山の紅葉は素晴らしいのですが…。
何と言っても見晴らし台からの眺望!
東は会津田島の街から西は会津下郷まで180°以上のパノラマが広がります。
会津鉄道の線路も、
会津田島~田島高校前~会津長野~養鱒公園~ふるさと公園、
あたりの区間が見渡すことが出来たり。
この場所から会津鉄道を俯瞰で撮影、
というのが2日目の目的でした。
東には会津田島駅と駅前の街並み。
水無川の長い橋梁を渡るのは「AIZUマウントエクスプレス」。
正面には下車してきた会津長野駅。
西には養鱒公園駅とその先の加藤谷川の橋梁が。
さらに西にはふるさと公園駅を確認。
その奥には会津下郷の街並みと「下郷ダム」が見えます。
換算600mmの望遠レンズにデジタルテレコンx2を併用しましたが、
結構遠くまで見えるものですなぁ。
豆粒の列車を探すのに目を凝らし痛くなり…(;´∀`)
絶景は名残惜しく、ついついマターリしてしまいますが何とか下山。
会津長野駅付近の定番撮影地にて。
折りたたみ自転車で加藤谷川付近へ移動。
アングルを探しに自転車であちらこちらへ。
トップ画もこの時に撮影です。
すっかり日は傾き…昼飯抜きで腹減った(;´∀`)
夕日を浴びる斎藤山。
電波塔がある付近が山頂、
その下の峰が登ってきた見晴らし台となります。
毎年10月の第3週に「ふれあい登山」を開催しているそうで、
名前が「さいとう」さんにはプレゼントがあるとか。
列車の時間が中途半端なので自転車で会津田島へ直行。
自転車を折り畳んで、昨日と同じ普通・新栃木行きへ乗車です。
会津田島駅の売店でラスト1個残っていた駅弁、
緑屋さんの「田舎弁当」をゲット!
昼食抜きでお腹はペコペコ。
デジカメで撮影する間もなく食べ始めてしまったのでスマホ画像です。
食後のデザートに福島の銘菓「ままどおる」をチョイス。
東武6050系のボックスシートで頂く駅弁は格別ですな。
・緑屋 - 南会津町
http://www.kanko-aizu.com/taberu/2379/
・ままどおる - 三万石
http://www.sanmangoku.co.jp/Goods/mamadoru.html
駅弁を食べた後は揺れに眠気を誘われ爆睡。
気がつけば県境を越えており、野岩鉄道の中三依温泉駅に到着。
対向の列車が遅れていたためしばしの撮影タイムです。
普通・新栃木行きの乗客は少ないのですが、
鬼怒川線が近づくにつれ徐々にお客さんが増えていきます。
列車は野岩鉄道と東武鬼怒川線の境界駅である新藤原駅へ到着。
扉を開け待機していた2両編成と併結し4両へ。
鬼怒川線に入ると会津から戻ってきたなぁと、ホッとする様な安心感を感じます。
鬼怒川温泉駅から乗車してきた観光客で賑やかになる車内。
気がつけば大谷川橋梁を渡るゴトゴトと響く音。
下今市駅に到着し小旅行はおしまい。
世界的な観光地である日光、
温泉地として有名な鬼怒川温泉。
その先に続く鉄路は南会津へと繋がっている訳ですが、
日光を地元とする人間でも意外?と訪れる機会がなかったりします。
訪れて初めて気が付くその地域の魅力。
これからも季節の折々、南会津へと訪れてみたい所です。