
「君が僕が声にするもの」
斬りつけられて地を這った、道はなくも広がる風景、
嗚呼、まだこの旅路の果てにあるはずは、
導こうともせずに待つ、愚弄なる日々、死んだ鋼鉄、
そいつの背を押しながら、無限にも埋没しうる、
連なる扉の前に立つ、
乗り続けた列車はもう、途切れて終わる岬に朽ちた、
あきらめ顔の旅人たちは、足跡ばかりを睨んでる、
日焼けた脚の痺れる痛み、くすぶり続ける焦燥と、
造船ドッグで沈んだタンカー、見上げた空はまだ先がある、
相変わらずか、それもいい、今日はマシだ、
それもきっと悪くない、
僕らが生きるこの荒れ地、せめて慈愛に委ねられたら、
いくらか呼吸も楽になるんだ、
ぶつかり合うんだ、いつの日だって、
そして泣いては消耗ばかりを繰り返す、
愚かなる者、その旅路、未来はどうだ、
そんな余裕はここにはなくて、
赤みの強い心臓を、その結んだ拳で打ちつける、
まだ見ぬ果てで何想う? たどり着く場所はどこ?
理由も自由も忘れてる? まだ少しずつなら歩けるだろう、
一直線に睨む空、その下には何ひとつないだろう、
同時に何が待つだろう、
闇をゆくなら、傍らには誰がいる? 光のなかに消されぬ人の笑顔はあるか?
倒れたときに差し延べられた温もりは、消えることなく輝くだろう、
希望であれ絶望だとして、君が僕が声を枯らすことを恐れず、
叫び声をあげるのは、愛以外に謳うものがないからなんだ、
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