
「僕は空を眺め忘れる」
君は空を眺め忘れる、空も君を見落とし続ける、
それでも不甲斐ない僕は、気づけば青みを仰いでた、
何処にもゆかない想いを馳せて、嗚呼、もうやめちまおうか、
どうせ届きゃしないこと、子供じみた夢想に過ぎない、
君は空を睨んでた、空はそれを知らないふりで、
不愉快さを隠せない、だから僕は天に舌を出す、
鉛を溶かした黒い雲、逆さに向いて槍を放てば、
なにがなくとも救われる、そんな気分になれるだろうか、
途方に暮れるだけの夕刻、
美しく群れる鳥、廃棄ガスとオルゴール、
燃えて消ゆる森だけが、この世で唯一灯火たるもの、
途方に暮れるだけの僕らは、
森へ帰る鳥を眺めて、肌刺す風に尖る口笛、
燃えて消ゆるだけだとしても、赤く空を染める火が、
この世で唯一、光たるもの、
君は空を眺め忘れる、空も君を見落とし続ける、
君は空を睨んでた、空はそれを知らないふりで、
僕はただただ途方に暮れて立ち尽くす、
廃棄ガスを吸い込んで、オルゴールを吹き鳴らす、
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