フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記 -88ページ目

起業4日目

昨日・今日と、入会フローを考えた。


ユーザーの方の負担を最も少なくしながら、

たくさんの方にうちのサービスの良さを実感してもらうにはどうしたらいいか、

省けるコスト・労力がどこかに隠れていないかどうか、

必死に議論した。


ただ議論するだけだと意見のよりどころ(ファクト)がないので、材料として、

競合他社のプロセスをすべて書き出して、比較し、

良いところを一つ一つ勉強させてもらった。


その上で、一番うちの戦略とあっていそうなたたき台をつくり、

チームで議論。


このプロセスは前に持っていくべきか後がいいか、

この項目は聞くべきか聞かないべきか、

一つ一つあやふやな部分を潰していき、ベストなものが完成。


今晩あと少しと明日午前中で、

プログラミング可能な部分まで詳細に落としたプランを作る予定。

起業2日目

今日は、仲間と料金モデルを徹底的に分析。


エクセルで何十パターンも見てみて、

「やっぱこれしかないよなぁ」

というものを見つけることができた。


シンプルで、

安さの点でユーザーの方に感動してもらえ、

なおかつ利益を犠牲にしているわけではない料金体系。


この料金体系なら気軽に勉強できるので、

日本人の英語力はもっと向上するはず!


料金体系が決まったので、

あとは入会フロー・獲得方法・目標などが流れるように決まっていく予定。

起業初日

起業初日は、いろいろな雑務のほか、

料金プランの練り直しを主にやった


料金プランは、

わかりやすくて、

「この値段で英語が勉強できるの!」 とユーザーの方に感動を与えて、

なおかつしっかり利益を出して企業が成長していけるというものでなければならない。


ここがビジネスモデルの根幹をつくるので、

仲間と4,5時間ほどうんうんうなって、

選択肢をすべて洗い出した。


明日は各選択肢に数字を当てはめてみて、

どれがベストか決断する。


二日で決断というのは早い気もするが、

今日は考えつくせたのでまぁ良いとしよう。

最終出社日

今日で最終出社日。


クライアントミーティングを成功裏に終えた後、

今回のプロジェクトの人事評価ミーティングを行い、

辞職のためのさまざまな準備をし、

そして改めてファームの一人ひとりに挨拶していった


で、その中で不覚にもボロボロ泣いてしまった。


まず人事評価のときからボロボロ泣いてしまった。

ひどい評価が下されたわけではないのに、

上からの話を聞いていてボロボロ泣いた。


何で泣いているんだろうって自分でも訳がわからなかったけれど、

やっぱり一生懸命やってきた中で、

評価されたところはうれしかったし、

評価されなかったところは相当悔しかったし、

もうリベンジの機会はないんだなと思うと

もうボロボロきてしまうのである。


そしてそこでいったん涙腺が緩んでしまうと、後がもう緩みっぱなし。


この人とは長く働いたな、という人に挨拶しているとボロボロ。

日本の代表に挨拶していてもボロボロ。

代表にはぜんぜん言葉が出てこなくて、やっと出てきたことばが

「すみませんでしたっ!」

なにがすまなかったって、

いろいろ勉強させてもらって、その恩を返しきれないまま辞めてしまったことに

すごい罪悪感を感じているんだって気づいた。


そして、夜は送別会でボロボロ。

一年目は色々ありすぎて辛かった、

休日に会社の前を電車で通るだけで体がブルってた、

という話をしてボロボロ。


「僕は同じ仲間だと思っているから、辞められるのはすごく悲しい」

「でも同じ仲間だから、これからもできる限りは応援していく」

と言ってもらえてボロボロ。


送別会の最後には、胴上げしてもらって

「がんばれよ!」

「がんばってください」

「応援してます!」

次々に言われてボロボロ。


一日に何回泣いたんだろうかと思うが、

あの胴上げのときの浮遊感は、一生忘れない。


しっかりやって、ビジネスを拡大させていこうと心に決めた。

戦略コンサルやっていてよかったと思える瞬間

同じファームの後輩とご飯を食べていたら、
「戦略コンサルやっていてよかった、
 と思える瞬間ってありましたか?」
と聞かれた。


「うーん、まだ誰もこれ知らないんだろうなっていう
 ファクトを導き出したり、グラフで示せたりしたときって
 うれしくない?」


「うーん、僕は、1年半やってきて、
 そういう瞬間って、まだないんですよね
 やれと言われたことをやる、ということを
 繰り返しているに過ぎないと言うか。」


「あ、戦略コンサルやってて楽しくないんだ、やっぱり」


僕の中で彼はずっと『最も早くやめそうな後輩』という気がしていたのだが、
そのときそれが何故だかそのときにわかった。


彼は、戦略コンサルやっていることに、メリットというか、
うれしさを感じていないのだ。


戦略コンサルやっている場合のうれしさを分類すると・・・


物的なうれしさ
 ・高い給料がうれしい

フィードバックに起因するうれしさ
 ・クライアントからのありがとうと言ってもらったときがうれしい
 ・上司からありがとうと言ってもらったときがうれしい
 ・自分のやったことの成果が目に見えたときがうれしい

自尊心が満たされるうれしさ
 ・自分が理想とするコンサルタント像の通りに行動できたときがうれしい
 ・社会的な評価が高い戦略コンサルタントであることそのものがうれしい

知的欲求が満たされるうれしさ
 ・誰もわからなかった問題が解けたときがうれしい
 ・全体像をきれいに整理できたときがうれしい
 ・自分が成長していく感覚がうれしい


高い給料だけでは、連日朝四時までといった激務にはなかなか耐えられない。
そして、実はフィードバックがもらえることが戦略コンサルには滅多にない。
だから、朝四時まで耐えられるには
自尊心が満たされるか、
知的なうれしさが満たされるか、
そのどちらかが必要になる。


しかしそのどちらとも、ある一定の素質が必要になる。


自尊心が満たされるためには、
特に、理想とするコンサル像なしに満たされるためには、
「戦略コンサルはえらい」
「自分は戦略コンサルをやっている」
「従って自分はえらい」
という三段論法を無邪気に信奉できる素質でないと無理。


知的なうれしさが満たされるためには、
「知ること大好き」「本読むの大好き」
といった強烈な知識吸収欲や成長欲が必要となる
知識欲求だけで朝四時まで働いてもいいという人には、
相当な素質(変態性?)が要求される
(ちなみに僕はこちら)


で、彼はそのどちらも無理だった。

「あの、ここで働いていて、全然成長しているって気がしないんですけど」

と言われた。


自分ではわからないかもだけれど、
学生時代と同じことを今やろうとしたら、
全然違うはずだよ、と言った。


情報を整理する力とか、
きちんとプランニングする力とかが身についているはず。
自分ひとりでできる仕事においては、
学生時代と何も変わらないだろうけれど、
多人数でする仕事においては、
格段に役立てる範囲が違うはず。
情報共有の不足とか、認識の違いとか、
あの時点でこれをやっとけばよかったという後悔とか、
そういうのをだいぶ減らせているはず。


「今は面白さとか、メリット感じられなくても、
 やめないほうがいいよ」

と言っておいた。

言いにくいことを言う英語

たまりにたまった人事評価の書類を書いている最中。


相手の短所を書く欄があるから、ここが結構タフ。


相手の改善点は、

He should do xxx

と日本語を直訳するのではなく、


It would be better if とか、

He can be a greater leader if とかで

婉曲に書いていく、

というのは1つの重要なスキル。


相手が嫌がることを言わなければならないとき用の英語レッスン


というのを作ろうと思った

結局。。。

先週でオシゴト終わり!

というのは甘く、

結局この時間まで仕事。。。


有休など休みはあと11日残っているが、

1日も消化できなさそう。


でも、


1年目にずっとビーチで、

泣きながら上の人に

「仕事させてください」

と訴えたこともあるのを思い出せば、

まぁいいか、と思えてくる。


忙しい、というのは

戦略コンサルにとって仕事ができると認められている証拠。

オフィス全体が忙しくないときは特に。


いま、NapsterでQueenのLive聞きながらやっている。

ノリノリだね♪

変わり続けることによって変わらないでいられる

007ミッション中に、

「生物と物のあいだ」という本を読んで感銘を受けた


生命とは自己複製できる存在
だと思っていたが、それだけではないようだ。


たえず動的に自分を作り変えている存在
であることも必要なのだという。


これには衝撃を受けた。


半年前に僕の体を構成していた
タンパク質・骨・水分などが、
今も体を構成しているということはなく、
この半年間で摂取した
タンパク質・骨・水分などに
どんどん置き換わっているというのだ。


そうしないと、体の中のタンパク質・骨が
どんどん劣化して、癌化してしまう。

体全体を常に最適な状態に保つためには、
体内の物質を置き換え続けること・変わらないでいることが
不可欠なのだ。


つまり、数年ぶりに会った人に
「アンタも変わらないねぇ。。。」
ということは、物質的にはありえない。

物質的に言えば、全く別人になっているのだ。

しかし、物質的には全く別人になっている一方、
個としての一貫性は保ち続ける。

半年間吉野家の牛丼だけを食べ続けていれば、

体のほとんどが吉野家の牛丼で構成されている、

というのも可能というわけだ。


要は、生物は湖というよりかは川なんだろうって思った。

湖だったら、ちょっとずつ水が入ってきて、ちょっとずつ出て行って、

水のほとんどは半年前の水、という感じなんだろうけれど、

川だったら、半年前と見た目は変わらないけれど、

流れている水が全然違う。


生物とは、自己複製できるだけでなく、
変わり続けることによって変わらないでいられる存在というのは

大きな驚きだった。

会社組織も一緒だなと思った。
人の入れ替え・組織の入れ替えによって、
変わり続けることによって変わらないでいられる存在だなぁ、と。


今日の感動。

戦略コンサルとしての最後の仕事



まだいろいろ残務処理はあるけど、
今日で本格的なコンサルの仕事もおしまい

楽しかったなぁ

真に重要なイシューは何か考えて、
一生懸命データ調べて
面白いかたちでまとめて
チーム内で議論して
クライアントにわかりやすいようにきれいに見せる

楽しかったなぁ

まだコンサル続けていたいけれど
まだここでもう少し勉強させてもらいたかったけれど
もう時間になっちゃったから、
僕は行かなきゃ

二年半は、
あっという間だったなあ(^-^)/

起業します

起業することにしました。


というわけで、現在所属している戦略コンサルティングファームから退職します。

本当は1ヶ月前から決めていたのだけれど、

ファームの人に少しずつ話していたので、ブログには今日書くことにしました。


なぜ起業という思い切った道を選べたのか、とよく聞かれますが、

僕にもはっきり説明できません。


ただ、思い切れたときの状況を端的に説明すると、

「この事業をやりたい」という気持ちが、


「やりたい」「やりたい」「やりたい」「やりたい」「やりたい」

「やりたい」「やりたい」「やりたい」「やりたい」「やりたい」

「やりたい」「やりたい」「やりたい」「やりたい」「やりたい」

「やりたい」「やりたい」「やりたい」「やりたい」「やりたい」

「やりたい」「やりたい」「やりたい」「やりたい」「やりたい」

・・・・


って感じに、わさわさカラダ全身を駆け巡っていって、

「もうこれ以上戦略コンサルを続けてられないな」

と思ったのです。


アタマで決めたというよりは、カラダの細胞が決めてくれたという感じです。


業種は、オンライン英会話。

Novaの10分の1の価格で、ベルリッツよりも頭のいい講師をそろえ、

法人向けにソリューションとして営業していこうと考えています。


一緒にやってくれる仲間もいます。

応援してくれる人たちもいます。


やってみようと思います。