変わり続けることによって変わらないでいられる | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

変わり続けることによって変わらないでいられる

007ミッション中に、

「生物と物のあいだ」という本を読んで感銘を受けた


生命とは自己複製できる存在
だと思っていたが、それだけではないようだ。


たえず動的に自分を作り変えている存在
であることも必要なのだという。


これには衝撃を受けた。


半年前に僕の体を構成していた
タンパク質・骨・水分などが、
今も体を構成しているということはなく、
この半年間で摂取した
タンパク質・骨・水分などに
どんどん置き換わっているというのだ。


そうしないと、体の中のタンパク質・骨が
どんどん劣化して、癌化してしまう。

体全体を常に最適な状態に保つためには、
体内の物質を置き換え続けること・変わらないでいることが
不可欠なのだ。


つまり、数年ぶりに会った人に
「アンタも変わらないねぇ。。。」
ということは、物質的にはありえない。

物質的に言えば、全く別人になっているのだ。

しかし、物質的には全く別人になっている一方、
個としての一貫性は保ち続ける。

半年間吉野家の牛丼だけを食べ続けていれば、

体のほとんどが吉野家の牛丼で構成されている、

というのも可能というわけだ。


要は、生物は湖というよりかは川なんだろうって思った。

湖だったら、ちょっとずつ水が入ってきて、ちょっとずつ出て行って、

水のほとんどは半年前の水、という感じなんだろうけれど、

川だったら、半年前と見た目は変わらないけれど、

流れている水が全然違う。


生物とは、自己複製できるだけでなく、
変わり続けることによって変わらないでいられる存在というのは

大きな驚きだった。

会社組織も一緒だなと思った。
人の入れ替え・組織の入れ替えによって、
変わり続けることによって変わらないでいられる存在だなぁ、と。


今日の感動。