フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記 -87ページ目

同じ本で同じ感想

「生物と無生物のあいだ」という本を読んで
感動した、という記事をこの前書いた。
http://ameblo.jp/netpipeline/entry-10048198355.html

すると、マッキンゼー出身でDeNAを成功させた南場社長が
同じ本を読んで、よく似た感想を書いていらっしゃった。
http://ameblo.jp/nambadena/entry-10051436384.html

目指すべき方向の人が、
同じ本を読んで、
同じ感想を書いていた、

というのはうれしい

No music, No business.

いま名古屋に滞在中。

コンサルのときから、仕事中はずっと音楽を聴いていた。
だから、音楽をイヤフォンで聴くと自然に仕事モードになれる。

でも、ここにパソコンは持ってきたが、イヤフォンを忘れた。
音楽無いと、なかなか集中して仕事できない。

No music, No business.

とりあえず、ヘッドセットの片耳イヤフォンで聞いてはいるが、
ものすっごく聞きずらいです ( ̄ー ̄;

定款の電子認証と道路公団民営化

今日は定款の電子認証をした。
登記関係は僕の担当だが、
この電子認証は僕のVistaではできないらしいので、
もう一人(IT担当)に丸投げでお願いした。

で、うちのIT担当、この電子認証に四苦八苦。
作業を始めてから最終的にデータを送るまで、
5時間はかかったのではなかろうか。

僕一人だったら、電子定款はあきらめて
4万円払って提出していただろう。

うちのIT担当は戦略コンサルで優秀にやっていける位頭が良いが、
その彼でさえ苦労したのは、
電子認証でつかう各ソフトの設計がなっていないため。
  ・Javaなどのバージョンが1個でも古くてもだめ、新しくてもだめ
  ・ソフトのインストール順序を1個でも間違えてもだめ
  ・複雑な用語がたくさん出現し、マニュアルが1ソフトにつき200-300ページ

政府のDBと直結していて、最後まで自動でアップロードできるんなら、
ここまでの複雑さもしょうがないかもだけれど、
定款を電子認証したあと、役場を訪問してOKもらう必要が実はある。

どうやら電子認証とは、公証人別のサーバに定款ファイルをアップロードするだけの作業のようだ。
なぜ、ここまで複雑怪奇なシステムにする意義があるのか、全くわからない

いずれにせよ、彼とは、
「もし基盤人材などの助成金に応募するとしたら、社労士さんににお願いしよう」
と言うことで同意。

で、事情があり、お昼過ぎから名古屋に向かう。
コスト節約のため、新幹線でなく高速バスにのる。
東名高速は1年ぶりだが、パーキングエリアに大きな変化があった。

足柄PAでは、アウトレットモールみたいなのができあがりつつあり、
COACHやGAPなどが出店する模様。
日本坂PAや浜名湖PAには、StarbacksやFamily Martが入っていた。

道路公団民営化したから、やっとメジャーな企業の出店を
受け入れるようになったようだ。

人が集まるところなのだから、駅ナカと同様に発展する可能性大。
ぜひ、がんばってほしい。

決済

決済手段を今日は決めた。
(決済とは、ユーザーの方からお金を払っていただく手段のことで、
 銀行振込や、クレジットカード決済代行などがある)

決済は一度導入したら簡単には変更がきかないので、
しっかり検討する必要がある。
しかし、時間をだらだらかけてはいられない。

そこで、最もベストな決済手段を最も早くみつけるためには、
どのような作業をすればよいのか、ちょっと考えた。

それで、
競合英会話サービスの決済手段の表と、
決済代行会社の表を
2枚つくることにした。

まず、うちの会社との競合サービスで、
どんな決済手段が使われているかを調査し表にした。

次に、決済代行会社をリストアップし、
 ・ユーザーの方の手間
 ・信頼性、セキュリティ
 ・導入に要する時間
 ・必要なコスト
などの点を評価した。

結果わかったのは、
 ・同じサービス内容でも、料金体系によってベストな決済手段は異なる
 ・うちのサービスにとってベストな決済手段はおそらくA社
 ・決済手段はサービスによって様々だが、
  考え抜かれた入会フローを提供している競合サービスほど、
  決済手段も考え抜かれている傾向がある

登記終了次第、審査を申し込む予定です。

定款と登記の違い

今日も登記で色々がんばった

その中でわかったことは、
「定款と登記は違う」
ということ。

定款変更は株主総会で決定すれば無料でできるけど、
登記内容は一件変更につき3万円かかる。

この話がぜんぜん理解できていなかったが、
定款の内容の一部しか登記内容にならないとわかり、
目からうろこが落ちた感じ。

登記内容に相当するものは、会社の住所や名称、役員の名前や住所、会社の目的など。
だから、ここは後で変更すると3万円かかるから、しっかり検討して確定させるべき。

逆にいうと、それ以外の定款の部分は、正直後からいくらでも変えられる。
だからテンプレートどおりのオーソドックスなものにすべきで、
変えたかったら最悪あとから変えればよい。
まずい定款をつくってしまうと、公証役場から何度もつき返されてしまうから、
ここで変にオリジナリティを出さないほうが良い。

なので、株式会社設立マニュアルさんのテンプレートは非常に役立つわけである。
http://port-system.net/yugen/

そんなこんなで、今日は役所にいって、
住基カードを発行してもらったり、電子証明書をとったり、印鑑登録書をとったり、
定款をチェックしてもらったりしたが、
この全部が1時間半でおわった。
待ち時間ほとんどなく、同時並行的に僕の書類を処理してくれた

日本の役所って、なんて効率がいいの!

間違いなく世界最高レベルだろう。
お役所に感謝。

で、夜は前にいたコンサルの送別会(三回目、これがオフィシャル)に参加。
これまでにないほど、みんな酔っ払って、盛り上がった。

数年前の気取った感じとぜんぜん違っていて、
会社ってのは変わるもんだな、
ここまで変えてきた日本のトップはすごいな、
と思った。

ユーザーインターフェイス

糸井重里氏のほぼ日で、
任天堂の社長さんがすごくためになることを言っていたからメモ。
http://www.1101.com/iwata/2007-09-03.html

初めてサイトを訪問してくださった方に最初に読んでいただく数ページは、
磨きに磨き上げないといけない。

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でも、宮本さんと仕事するようになってから
だんだんわかっていくんです。
なにが自分に足りなかったかというと、
ひと言でいえば、自分は、
「ものをつくる側からしか見てなかった」んですね。
宮本さんって、
「こうやったら、こうなるはずや」
っていうふうにつくって、
もちろんその時点で、ほかの人よりは
はるかに打率が高いんですけど、
神様じゃないので、それなりに間違うんです。
それをどうやって補正してるかというと、
社内から、そのゲーム触ったことのない人を
ひとり、さらってくるんですよ。
さらってきて、なにも説明せずに、
いきなりポンとコントローラーを握らせて
「さあ、やれ」って言うんですよ。
それはまだ、宮本さんがいまみたいに
世界的なゲームデザイナーとして評価される前、
係長とか課長だったころから。

その時代から、宮本さんは
なんにも知らない人をつかまえてきて、
ポンとコントローラー渡すんですよ。
で、「さあ、やってみ」って言ってね、
なんにも言わないで後ろから見てるんですよ。
わたしは、それを
「宮本さんの肩越しの視線」と呼んでたんですけど。
その重要性というのは、
いっしょに仕事するまでわからなかったんです。
いっしょに仕事してはじめて、
「あ、これだ」って思うんです。
つまり、ゲームをつくった人は、
ゲームを買ってくれる
ひとりひとりのお客さんに対して
「このようにして作りました。
 こう楽しんでください」
とは、説明に行けないんですね。当然ですけど。

だから、仕方ないので、
すべてを、ものに託すわけです。
ところが、ものというのは、
そういうことを伝えるうえでは、
きわめて不完全にできている。
だから、伝わらないんですね。
製作者が、想像もしないところで、
予想外の戸惑いを感じたりする

そうなんです。
なにも知らない人がそれを遊ぶのを見て、
「あ、ここわからないのか」とか、
「あそこに仕込んだ仕掛けは
 とうとう気づかずに先に行ってしまった」とか、
「先に、これやってくれないと、あとで困るのに」
というようなことが、後ろから見ていると、
山ほどあることがわかるんです。
お客さんが、前提知識がない状態で、
どんな反応をするかがわかるんですね。
だから、宮本さんは、自分がどんなに
実績のあるゲームデザイナーであろうと、
「お客さんがわからなかったものは
 自分が間違ってる」
というところから入るんですよ。

法務

今日は、登記や保険など、法務関係をひたすらやった

起業した友人のサイトを参考にした。
http://www.venture.nict.go.jp/contents/index.php/venture/node_60/node_4292/node_5072

彼女はとてもできる人なので、
彼女のやり方なら間違いないと思い、すべて同じサービスを利用している。

株式会社設立マニュアル[新会社法対応](株式会社ポートシステム)

  http://port-system.net/newcom/


はんこ総合サイト ハンコヤドットコム(株式会社ハンコヤドットコム)

  http://www.hankoya.com/


独立・起業支援サイト ドリームゲート(財団法人ベンチャーエンタープライズセンター)

  http://www.dreamgate.gr.jp/


いろいろなフリーソフトを駆使すれば、安く会社を設立できる模様。
ただし、そのためには、株主全員の住基カードが必要とわかり、
「今週中に取得して!」 と全員の携帯電話にメール。
迷惑をかけてしまった。

なんかまだいろいろあるけれど、ややこしい。

ありがたさが百倍

起業するということは、

誰かを当てにするのではなく、

自分自身を頼りにする、ということ。


だからこそ、

誰かに親切にしてもらったり、

助けてもらったりすると

非常にありがたい。


戦略コンサル時代に助けてもらうのと比べて、

自分のバックに何の名前もついていない心細さのぶん、

ありがたさが百倍。

自分ひとりの能力の限界を知っている分、腰が低くなりました。


いっしょにやっているチームや、親や彼女からは

もちろん色々な面で支えてもらっている。

既にIT関連で起業した実績をもとにして、

T社長、A社長、I社長からはアドバイスいただいている。

VCのYさんは、いつも事業方針の相談に乗ってくれている。


もとの戦略コンサルファームでも、

Uさんは営業部分をみてくださっているし、

Kさんからはコンテンツについて、Yさんからは福利厚生面について、

アドバイス・励ましをいただいている。

会社の後輩のお母様Kさんからは、格安でウェブデザイン・指導いただいている。


ほかにも、いろいろ皆様方、

本当に、ありがとうございます!

m(_ _)m

成果がイメージできるカリキュラム

マンツーマン英会話レッスンを、

同じ20回受けても、

成果は人によってばらばら。


だから、ある人に次のように言ったことがある

「語学サービスを売り込むときに難しいのは、

 サービスを使ってもらったときの成果を

 明確に示せないってことなんですよね」


すると、こう言われた


「成果を示せないんじゃなくて、

 成果をイメージさせられないんじゃないか?」


そうか、と目から鱗が落ちた。


既存の英会話教材、

とくに語学学校で目にするものは、

極めてあいまいな目的意識のもとにつくられているものが多い。

多くの教材が、次のような問いに答えられていない


「このページを学んだら、どういう力がつくの?」

「このページを学ぶことで、自分の最終的な目標に、

 どれだけ、どのように近づいたの?」


だから、続かない。継続できない。


・ 何を学ぶ必要があるか、なぜ必要なのかを

  イシューベースで整理する

・ それを25分などのレッスン時間で消化可能な

  単位にまとめる

・ ユーザーの方には、この25分で得られるものを

  明示する

・ レッスンが終わった後には、どれだけ目標に

  近づいたかを報告する


こうすることで、成果をイメージできる、続けられる

英会話教育が提供できるのではないか、

と考えている。

共同創業

友人と共同創業することになった


会社に勤めながらこの事業を手助けしてくれている友人に


「今辞めてこっちに入ると決めたら共同創業者だけどさ、

 成果見え始めてから入るってのは、

 俺だけが創業者だぜ」


といったところ、うーんとうなられて、


「んじゃ、やるよ」


イーブンで持ち合う共同創業。

リスクも、リターンも半分半分。

一人でやるよりも、相乗効果で成果は倍以上。

とどのつまり、結婚みたいなものだ。

文系でホームラン狙いの僕に比べ、

彼は理系で着実で、性格も補完的。


彼とは中学からの長い付き合いだから、

お互い気心は知れている。

これまでの話し合いで、将来のビジョンも共有している。

最悪のケースを想定して、

そのときどうするかを今のうちに決めておけば、

ま、問題はなかろう。


というわけで、これまでにもまして事業の可能性が高まった