フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記 -51ページ目

湿気帝国

フィリピンの湿気はすごい。


頻繁にこっちに来るので、僕のものをいくつかこちらに置きっぱなしにしているが、

2か月前にこっちに来たら、

こちらにおきっぱなしにしていたバックパックが、カビているのに気づいた。

(しろい斑点がてんてんてんてん・・・とカバン中についていた)

しょうがないなぁ と思って捨てた。



1か月前にこっちに来たら、

こちらにおきっぱなしにしているスーツが、カビているのに気づいた。

安物持ってきてよかったなあ、 と思って捨てた。



で、僕の部屋を管理してくれている清掃スタッフに、

これ以上カビないようにと思って、

クローゼットのドアは開けっぱなしにしておくようお願いして、日本に帰った。



で、昨晩こっちに来たら、

こちらにおきっぱなしにしていたジャケットが、カビているのに気付いた。

クローゼットのドアは開いていたし、

隣につるしてあったシャツとかの被害はゼロなので、なぜかはわからないが、

ジャケットだけがカビていた。



「恐るべし、湿気帝国」

そう思って、明日朝に捨てようと思って、

ジャケットを部屋のドアの前の地面にとりあえず出しておいた。



そうすると、翌朝、その清掃スタッフが、責任感じていてくれたのか、、

ジャケットをきれいに洗って、外に置いてほしておいてくれていた。



「あぁ・・・ さすがにこれは捨てられないな」


どうやら、一度カビたジャケットを、僕はしばらく着ないといけないらしい。。。

ミドルマネジメントの問題は、トップマネジメントの問題

先日、ある銀行の支店長の方と飲んでいて、

「最近困っていることは何ですか?」

と聞かれた。

「いやぁ、ミドルマネジメント育成ですよ」

「新卒でいいのはいっぱいいるんですが、いかんせんまだ一人前じゃなくて、その人たちの指導もしながら業務を前に進めていくのはたいへんですよ」

と答えた。そしたら、

「ミドルマネジメント育成ってのは、世界全体で、どの企業も苦しんでいることですよ」

と言われ、ナルホド、と思った。




今日、その問題をいっしょうけんめい考えていた。

・ミドルマネジメントの最大の役割は、業務を仕切ることでもなく、イシューをうまく切り分けることでもなく、人を育てること。下が育っていないと、いかに業務をうまく切り分けたってうまく回らない。いつまでたっても自分1人分の仕事しかできない。自分1人分の仕事しかできない人を、ミドルマネジメントとは呼ばない。

・だから、うちでは、ミドルマネジメントの役割=下を育てること、とおいた。

・で、うちは三階層なので、ミドルマネジメントの上はトップマネジメント。 トップマネジメントの役割を、下を育てられるミドルマネジメントを育てること、とおいた。

・ミドルマネジメントが多すぎても大した問題は起きない(部下がいないという不満が出るかもだが、業務は効率よく回る)。だが、ミドルマネジメントが少なすぎると、そこがボトルネックになり、全体の仕事のスピードが落ちる




ここまで考えていて気付いたのは、

・「ミドルマネジメントの育成が課題」 なんてのはありえない。 「ミドルマネジメントを育成できないトップマネジメントが課題」 でしかない

・ミドルマネジメントとしての要件を洗い出し、どの点を身につけさせるのがネックになっているのか、特定した方がよさそうだ。





戦略コンサル辞めて起業している日記


ネガティブ・フィードバック


ネガティブ・フィードバックは、
・相手に、相手の悪い点を伝えることによって、関係性が崩れてしまうというリスク
があるが、
・問題が再発する可能性が低くなる
というメリットがある。


このリスクをいかに低く抑えつつ、メリットを確保するか、を追求していくと、
相手や問題の状況によってベストな方法が様々で、
非常にクリエイティブな世界だと思う。


ネガティブ・フィードバックを受けた相手が、
思わずクスリと笑ってしまう、
そんなのが一番望ましい。

組織図

命令指揮系統とか、階層とか、そういうのはキライだー

と思って、そこらへんをナァナァにしてやってきたが、

正社員が20人近くになり、

このままじゃイカンな

と思うようになってきた。



というのも、僕が実際に見るスタッフが10人を越えてきたので、

1日中、ミーティングやら、メールの返信やらで、

忙殺されてしまうからだ。



僕自身、あがってくるものをチェックするだけじゃなくて、

イチ担当者として、ものつくり(=しくみ作り、ウェブページ作り、フォーマット作り) を続けていくことで、

大きなバリューを発揮できると思っている。



なので、

マネジメントに使う時間 : ものつくりなどクリエイティブに使う時間 = 50 : 50

くらいにしていきたいと思っている。



つまり、僕の直下につく人の人数をいかに減らせるかが勝負なわけで、
きちんとした組織図をはじめてつくることにした。


色々健闘したが、階層は4階層では多すぎ、2階層では少なすぎるので、3階層となった。

3階層はとてもシンプルだが、実際に仕事状況に合わせて考えてみると、

・階層Aから階層Bへの昇進の評価基準はどうするんだ?
・その評価は誰がするんだ?
・階層Cから、階層Bを飛ばして階層Aにタスクを依頼するときはどうするんだ?

などなど、

考えるべきことが非常に多くなってくる・・・




守られないルールというのは、百害あって一利なし。
ルールを守ってもらえる可能性は、そのルールの複雑であればあるほど、低くなる
だから、ルールを設定するときは、どれだけシンプルなものにできるかっていうセンスが問われている。

最小限のコストで最大の効果を発揮するポイントはどこか、という問いなわけで、
経営の本質に非常に近いと思う。

ミーティングをしきるときに難しいのは

ミーティングをしきるときに難しいのは、
会議中にどう議事進行するかじゃない。

事前の準備、
すなわち、
「これができたらこの会議は成功」という、
会議の目的の設定。

こいつが一番難しい。

じゃあどうすればよかったのかというと、
「これができたらこの会議は成功」というポイントを考え抜き、
その点にフォーカスするってこと。

そのためには、会議にどんなデータが必要かを考えておいて、
メールにテキストでべた張りで十分だから、共有しておくべき。

だから、
「先週決めた施策の進捗状況」 から、各担当者に話させるのは、効率が悪い。
やるとしたら、各施策の効果を計測しておいて、その数字の報告。
そして、予測とずれていたら、その原因を説明させる、ということ。

だから、議論の流れはこうなるはず

・事前に用意したデータの共有
.  ↓
・会社として向かうべき全体方針の決定
.  ↓
・担当者レベルでの個別の打ち手の決定

仕事の成功確率と、自分のカラーを出す度合い

仕事の成功確率は、その仕事をどう遂行すべきかに、大きな影響を与えていると思う。

たとえば、就職活動。

・会社A: 入社できるのが100人に5人。 面接は2回。
・会社B: 入社できるのは100人に5人。 面接は6回。

会社AもBも倍率は同じだが、面接1回あたりの倍率を比較すると、

・会社A: 約22% (22% x 22% = 5%)
・会社B: 約61% (61% x 61% x 61% x 61% x 61% x 61% = 5%)

つまり、会社Aの面接は、うまくいけばもうけもの、という合格率だが、
会社Bの面接は、普通にやればうまくいく、という合格率。

なので、 ざっくりだが次のことが言える。

面接回数の少ない企業では、目立たなきゃダメ、積極的に自分をアピールすることが大事だが、
面接回数の多い企業では、自分を出すよりも問題を起こさないように心がけた方がよい

これは、面接にも限らず、全ての仕事のプロセスでも同じ。

目の前の仕事が、「うまくいけばもうけものだな」 というものであった場合、
そつなく問題なくこなそうとするのは間違っている。

あがいて、自分のカラーを前面にだして、色々変化球を投げていくことが大事。

AERAにご掲載いただきました!

本日発売のAERAにご掲載いただきました!

特集は、オンライン英会話特集とかではなくて、一新塾 特集です。

一新塾 というのは、大前研一さんが創設した政策学校です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今年に入って一新塾の卒塾生の台頭がめざましい。全国最年少首長の記録を更新して当選した佐賀県上峰町長の武広勇平(30)、政令指定都市の最年少市長となった千葉市の熊谷俊人(31)、小泉家が推す現職を打ち破った神奈川県横須賀市長の吉田雄人(33)・・・ いずれも一新塾の出身者だ。 ・・・ 国会議員5人、自治体首長6人、地方議員67人。
(AERA 2009/8/10)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

創設してから10年以上がたつのですが、最近成果がめざましく、
衆議院選挙も間近で、注目を集めています。

じゃあ何で、オンライン英会話のレアジョブが取り扱われたのかというと、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ここに来る塾生は人生の転機として道を探りたいという人が多いんです。将来政治家を目指したいという人は塾生の約2割にすぎません」
と、事務局長の森嶋伸夫は言った。従って進路も、政治家は少数で、会社やNPO、市民団体をおこすケースのほうが圧倒的に多い。

 - 開成高在学中に入塾 -


加藤智久(28)も後者の例だ。開成高校在学中の17歳で入塾という最年少記録を持つ彼は、開成→東大→大企業という道筋に漠然とした疑問を持っていた。ここでベンチャー企業の経営者やNPO活動家ら個性的な人々と出会い、コースに乗った人生とは違う生き方があることを知り、07年に英会話教室のレアジョブを起業した。
(AERA 2009/8/10)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そういえば、バングラディッシュでのバッグ製造・販売をやられている、
マザーハウスの山口絵理子さん も、一新塾の出身です。
(お会いしたいなぁ。 著書、すごいよかった。。。 誰か紹介 してくださいませ。)

今回うれしかったのは、ここの部分です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
教師役のフィリピン人には現地の新卒社員のサラリーの2倍近い報酬を提供でき、就職難のフィリピン人に安定した収入を確保できるという面も持つ。単なるビジネスというよりも、フィリピンにおける安定的な雇用の確保という点で社会起業家的な性格を併せ持つ。
(AERA 2009/8/10)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

レアジョブはいろんな媒体でご紹介いただいていますが、
25分129円~のマンツーマン英会話、という「格安」の部分に焦点があたりがちです。

「途上国で累計1000人以上の雇用をうんでいるんだよ、
 もうちょっと社会起業としてとりあげてもらってもいいと思うんだけどなぁ・・・」

と愚痴っていたら、

「上場を目指していたる時点で、社会起業だと思われにくいんじゃない?」 
とある人に言われたことがあります。


さて、この記事をスタッフの人たちに見せたのですが、
その感想が、
「加藤さんの顔写真が、きれいに写っていますね」
「今までの中でベスト写真じゃないですか?」 
とのことでした・・・。


記事の中身じゃなくて、写真にしかコメントがこない! 

みたいな。。。



じゃぁ、どんな写真だったかというと・・・

ぜひAERA をご購入くださいませ m(..)m

明日・明後日なら、コンビニや書店、キオスクで買えると思いますし、
買いそびれた! という場合は、こちら からバックナンバーを購入いただけます。

老人介護

祖父が脳溢血で倒れたので、お見舞いに行った。
倒れたとはいっても、もうだいぶ回復して、ご飯も食べられる。

御歳84歳。

戦略コンサル辞めて起業している日記-090801おじいちゃん


しかし、下の世話とかちょっとお手伝いしたが、老人介護は大変だなぁと思った。

「赤ちゃんのおむつ変えたときにも思ったけれど、
 人間ってのは、
 ウンコとシッコをする生き物なんだねぇ」

と祖母に言ったら、

「そうよ、でもそれが一番大事なことよ」

と言われた。

ナルホド、と思った。

クリエイティブ50%:ルーティーン50%

最近わかってきたのだが、

クリエイティブタスク 50%
ルーティーンタスク 50%

という割合が、従業員の成長に良い模様。

ルーティーンだけだとつまらないし、
自分で考えなくなるのでダメ。

でも、
クリエイティブだけだと、
ベストプラクティスを知らずに、
ひたすら自己満足にはしりがち。

ルーティーンタスクってのは、
それがルーティーンとして成立するまでの過程で、
タスクとして切磋琢磨されて、
効率化がゆきとどき、
(考える頭をもっていれば) 勉強の場所としてすごく良い

なので、伸び悩んでいるスタッフには、
「もっとクリエイティブな仕事とりにいけ」 とか
「もっとルーティーンの仕事ふってもらって」 とか、
言うようにしている。

TOEFL Competition!

僕、日本側経営パートナー、中国事業責任者の3人で、TOEFL Competitionを行うことにしました!

★2009年11月8日のTOEFL ibtを3人で受ける
★それまでの勉強は自由!
★勝者1人は、敗者2人からスコア差に応じた罰金ゲット! (点5)

120満点のテストですが、20ポイント差で1万円になるわけで、いやー怖いです。
でもこれをモチベーションとして頑張りたいと思います。

ちなみに、TOEIC最高点は、
 僕 900点 (5年前)
 日本側経営パートナ 910点 (3年前)
 中国事業責任者 905点 (時期不明)
かなりのデッドヒートが期待されています!

すでに、他のスタッフ間でもBetが始まっています。

目指せ! 脱”紺屋の白袴”! です!