ネパールの手帖 -8ページ目

ネパールの手帖

平成22年6月から2年間、ネパールでソーシャルワーカーをしてきました。「ネパール日和」から「東京日和」へ。東京の空の下、ネパールで感じたことを思い出して記していきます。

10月26日~3日間、ネパールは光のお祭りティハールです。

子どもたちは
「ドゥシーレ!」と色々な望みを歌にして家々を回ります。

ということで、我がセンターも休み返上でティハール行事を行いました。
「行事を子ども達に教えて行くこと」を重要課題にしているためです。

まずはセンターに集合。
利用者の兄弟姉妹も集まりました!

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おでこに赤いティカを付けてもらい、センターでひと踊り!

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良いことや、富が入ってきますようにという意味があるそうです↓

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女の子達の華やかなこと!

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カリキュラムやってまーすと旗をもって行進!

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おっと!牛君!今日は牛をお祭りする日。野良牛です。

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目的地の生徒の家がわからず・・・本人ももちろんわかりません。(日本じゃありえないけど、なんとかなるさ!)

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やっとたどり着き、しかも連絡なしでお邪魔し、踊りまくり・・・

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シェルロティ(ドーナッルみたいなお菓子)、フルーツやらコーラをごちそうになり、次のお宅へ!これまた突撃訪問!!

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またもシェルロティをたんまりいただき、

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また次のお宅へ・・・続きます。

クタクタになってセンターに戻り、私服に着替えても・・・

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こんなに派手なお洋服・・・。
お祭りなんだなーと見ているだけでもウキウキする一日でした。

ウキウキ後はクタクタ・・・。
皆楽しかったね~。

季節感を大切に、楽しいことをもっともっと共有していきたいなー。と思う1日でした。
ダサイン休みに入る前日をお休みしてしまったため、配属先に最終日のアートの時間に
「“はらぺこあおむし”の読み聞かせをした後で、なにか工作してみたらどう?」
と、模造紙でチョウチョを作って置きました。

「ダサインなんだからティカ(おでこに赤い米粒を付ける)やダサインのお印が必要でしょ!」
と、様々な意見を盛り込んだので、ちょっと個性的なチョウチョになってしまいましたが・・・

とはいえ、今までの傾向からすると、やらずにポイッだろうな・・・
と、期待していませんでした。

そして、ダサイン休みを明けてセンターに行ってみると!

ジャーーーーン!!

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私がいなくても作ってた~!!
嬉しくてなんだか、ニヤニヤしちゃいました。
アッパームスタン「ローマンタン」までの2週間トレッキングから無事帰ってきました。

トレッキングの様子はのちほど報告しますが、

この間、ネパールはダサインという、お祭り期間です。

盆と、正月と、クリスマスが同時にやってきたという感じです。

メインの日は知り合いの少ないポカラに居たため、

ティカ(おでこに赤いのを付けますが、ダサインは米、ヨーグルトも混ぜてたっぷりと付けます)を付けてもらえない・・・とガッカリしていましたが、

知り合いのヘンプ屋のオヤジが

「うちに寄って行きなさい!」

と、ティカを付けてもらいました。

さらに、家に帰ると大家さんがこれまたたっぷりのティカが準備されていました

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お父さんとお母さんから、「希望が全て叶いますように」とティカを付けてもらい

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そんなわけで、家にずっといたら親戚中の家々を回りティカだらけになるそうですが、今年も山で過ごしたので、大人しいダサインでした。

さて、明日はついに母がネパールにやってきます。2週間ネパールを満喫してもらいたいと思います!


ネパールはダサインというお祭り休みが始まります。

去年はアンナプルナという山にトレッキングに行きましたが、

今年は、念願かなって!!!

「アッパームスタン」

に行ってきます。

ダライラマ14世がインドに亡命した際、多くのチベット仏教徒はインドではなく、ムスタン自治区に亡命をしました。今でもチベットから多くの人が亡命している土地。

4000mの地に、そびえる首都ローマンタン。ここを目指して、馬での旅です。

外国人の規制をしていたこともあり、パーミットだけで500ドル!高い・・・

ワクワクして眠れませんが、高山病にも気をつけながらの旅となりそうです。

帰宅は10月8日の予定です。

任期も1年を過ぎ、

同期の皆のところには続々と1年目モニタリングが入り、私はいつ??と心配していましたが、

本日、JICAの所員さん、ボランティア調整員さんが我がセンターにいらっしゃいました~リラックマ

どんなこと言われるのかなぁ・・・

「ユキはアルチー(なまけもの)だ」なんて言われやしないか・・・(思い当たる節あり・・・)
やや心配をしていましたが

「ユキみたいな素晴らしいボランティアは初めてだ!!とっても真面目で、私達の意見を基に多くのことを教えてくれる。本当に一緒に仕事をしていて素晴らしい!先生達も良い方向に変わった!ユキが帰ったらどうしよう?と心配している。」

と大絶賛をしてくれました。

わーいわーい!キャハハ

ネパールの知的障害児支援のキーパーソンになって欲しいセンター。マネージメント能力のあるセンターだから資金についてもどんどん意見を吸収してくれて、多少なりとも福祉会計を勉強したことが本当に役立ってます。

絶望的かと思っていた後任要請も、センターのやる気を感じてもらえたので、なんとかなりそうかな!?

配属校以外の姉妹校へはフィールド調査程度にしか足を運べないので、後任を要請出来たらフィールド絞って徹底的に支援してもらいたいなぁ。

なーんて、取らぬ狸の皮算用はせず、出来ることをしていかないと。

長期休みが終わったら、地方巡回行きまくるぞ!!!

バイラワ、ダディン、ダンガリ、ルンビニ、ドゥリケル、ルブ・・・・

ちょっと目が回りそうだけど。。。こんなチャンスもないし、後半戦ダッシュだわ蝶々
手を合わせる。
指の先に集まった神経が、左右集中する。
心と体を合わせる。

手を合わせるという作業は、心と体を合わせる作業。

今週末から16日間「チベット」が手付かずで残るローマンタンへの旅。

心と体を合わせる作業。

馬に揺られながら、大地を噛みしめられることを願いつつ。
静かな旅にしたい。





素敵な文章をみつけた


・・・・・・・・・


手を合わせる。
手を合わせるというのは,古今東西を通じて
神に祈る時のかたちである。
心は心が思っているほど、じっとしているものではない。
しじゅう妄念を生じたり,右往左往する厄介な代物だ。
そういう時,私は手を合わせる。
手を合わせていると
右の指先から左の指先へ血が通いその先にも行くようになって
次第にバランスがとれて落ち着いてくる。

白洲正子


今日、ネパールに大きな地震がきました。

ニュースによると
 

米地質調査所によると、インド北東部シッキム州のネパール国境に近いヒマラヤ山中で18日、マグニチュード6.8の地震があった。両国の広い範囲で揺れが観測され、地元テレビによると、少なくとも7人が死亡した。

 インド側ではシッキム州の州都ガントクで子供1人の死亡が確認されたほか、多数の負傷が出ている。州議会を含む複数の建物にひびが入り、土砂崩れの情報もある。約300キロ南東のパトナでは、揺れに驚いた住民がパニックとなり、1人が死亡した。

 ネパールでは震源に近い東部ダランで民家が倒壊し、2人が死亡。約250キロ離れた首都カトマンズでも英国大使館の塀が倒れ、通行人3人が死亡した。

配属先って英国大使館の目の前で、崩れた塀というのは、おそらくいつも通っている道。。。
交差点の信号(信号はほとんどないけど)から火花が出たとか。
ダランに住む友人宅は家中壊れてしまったようで、本当に心配。どうやら飛行場も影響がでたとか。


ネパールは80年に1度のペースでカトマンズ周辺に大地震が起きてるそうですが、
その周期が今年、来年あたりと言われています。

JICAのシニアボランティアでも、地震対策の職種で2名活動されています。

地震!

思わず、調理中のガスを閉め、スニーカーを履き、避難体制に入った私。
日本で繰り返し叩きこまれた避難訓練が役に立っています。

大家さんや他のフロアの人に、ガスを閉めるよう言うと、
「あ、料理中だった!」
なんて人がいたり、洋服も着ていないような人もいて、驚き。

近所中大騒ぎ。

そして、皆でお祈りが始まりまっした。
チリンチリン・・・

テレビをつけても、特に地震速報はなく、いつもの番組。

結局、インド支局から発信された朝日新聞ニュースから情報を得ると言う状況。

しかし、日本人会からの連絡網が直後にかかってきたのは、安心!

被害が最小限に納まりますように。
久々のドゥンチェの話。

先日のランタントレッキングで見つけたアテトーゼの少年。カミ君。

バス通り(と言っても、一日2本)まで徒歩で3日かかる標高3900mの山の中に住む彼をなんとかしようと、1カ月考えたり、動いたりし・・・

今日はカトマンズの全寮制の学校に通うカミ君のお兄ちゃん15歳に会ってきた。
お兄ちゃんは外国人のスポンサーによるスカラシップのお陰で10年生までカトマンズの私立学校に通うことが出来ている。

弟、カミ君をどうしたらよいか。。。

親の想い
「カトマンズには良い病院もいっぱいあるから、是非カトマンズの障害児のセンターに2ヶ月くらい入所させて、リハビリをして“障害を治し”てもらいたい」

カトマンズまで徒歩3日。バス1日の4日。

カトマンズでは全て叶う魔法の都市はたまた桃源郷と思っているのかもしれない。

私の想い
まだ障害者手帳も持っていないカミ君。突然言語も気候も違うカトマンズに来るよりも、まずは、地元のリハビリテーションセンター(名前だけだけど・・・)で障害者手帳を作ったり、同じ言語を使うお友達と共同生活をする練習をした方が賢明なのでは?

地元と言っても、徒歩3日。

でも、同じ言語のタマン語を話すお友達がたくさんいるし、タマン族の教員もいる。

もちろん、センターへは事前に入所可能か、全てのアポイントは取っておいたので、スムーズに入所できるはず。

「それでも、やっぱりカトマンズの方が・・・」

と、なかなか諦めきれないお父さん。

でもね、カトマンズで入所できるところを探すのはとっても大変なの!

ネパール語を話す日本人。カミ君のお父さんにとって、

「何でもできる、病気も障害も治せちゃう人」

そんな風に映っちゃっているのかも。。。

なによりカミ君の将来。カミ君の健やかな成長。

これをブレないようにしなきゃ!

私の想いを理解してくれたお兄ちゃんに期待!!
毎週金曜日は、Happy Friday!と題し、

日~木は給食だけど、金曜日はお弁当の日!

障害児にもちゃんとお弁当を作り習慣をつけることで、障害児に対する愛情を確認してほしいというセンターの方針。
もう一つは曜日の認識のためもある。子供も、保護者も先生も曜日の認識を持とうね。という意味を込めている。

なんと、先生たちは惣菜を持ち寄り、皆でシャアするのがルール。

今まで、高野豆腐を煮てみたり、まんじゅうを作ってみたりしたが、

今日は、朝から咳が止まらず、ボンヤリしてしまい、お弁当を作れず。。。

日本のようにお弁当屋さんや、お惣菜やさんがあるわけもなく、スーパーに行っても、それらしきものはなく。。。

しかたなく、お菓子を持って行くことで許してもらいました。

ニムキ

と言う名の、揚げ菓子。甘いのかと思いきや、甘くない。

先生達からのマンゴーの漬物や、ジャガイモタルカリ(カレーみたいな)を譲ってもらい、

なんとかHappy Friday乗り切りました。

家庭によってまちまちなお弁当。

インスタントラーメンの子もいれば(これはスタンダードです!)

クッキーだけの子。

かと思えば、チャーハンや野菜炒め、ジュースまで持たせる親御さんもいます。

これは、お金持ちやカーストでは測りきれません。

お腹痛くなっちゃうのは覚悟の上のお弁当交換会。実は私の楽しみのひとつです。

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日本でも座禅は身近で、私も座禅合宿なら参加したことがあるけれど、
多くのネパール人が人生のうちで何度かメディテーションの体験をしている。

知人は3カ月のメディテーション修行に行っていたし、
以前ホームステイした家の娘も1カ月の修行、
我が家の大家さんもたまに12日間の修行に行く。

プログラムを見ると、朝5時~夜21時までビッチリ瞑想タイムが組み込まれてる。
もちろん、パスポートも携帯も全て没収、逃げられないらしい。

12日くらいなら機会があれば行きたいなぁと思うけど、日本にも修行寺があるので、
日本に帰ってからにする。
12日間あるなら山行かないと!!時間ないない!


ネパール人に身近なメディテーションをクラスに取り込まない手はない!


韓国人ボランティアから譲り受けた曼荼羅(マンダラ)塗り絵を山ほど持参し
メディテーションの音楽も選曲して、やってみた!!

すると!どうだろう!!

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いつもお喋りが絶えないPくんや、長時間座ることが苦手なC君、机に向かうことが苦手なD君も、
みんなみんな40分間静かに色塗りに夢中になるではないか!!
音楽に力ってすごい!!
韓国の養護教育ではよく用いられる手法だそうで、目から鱗!!

来週は常道行動が激しい生徒にトライしてみようと思う。
生徒の反応は元より、なにより嬉しかったのが、

「スゴイの!!あの子もこの子も皆静かに座り続けられるのよ!!!」

と、担任の先生が他のクラスの先生に大喜びで報告してくれたこと。

「全ては私達のクラス運営次第なんだよ。」

これが、ほーーーーーーんの少しでも伝わってくれたらな。。。
打てば響く先生達に感謝感謝。