ネパールの手帖 -7ページ目

ネパールの手帖

平成22年6月から2年間、ネパールでソーシャルワーカーをしてきました。「ネパール日和」から「東京日和」へ。東京の空の下、ネパールで感じたことを思い出して記していきます。

12月12日(月)~17日(土)
ネパールの極西部ダンガリへ行ってきました。
ここで知的障害児のデイケアセンターが出来「是非アドバイスをしてほしい」と依頼がきたのです。ありがたいことです。

今年の青年海外省力隊のキャッチコピー「必要とされる日本人でありたい」。
そんなそんな大それたこと・・・。

なんて白い目で見ていましたが、地方のセンターから頻繁に(ホント頻繁に!)電話がかかってきて「次はいつ来てくれるの?この前教えてもっらった○○実践してるよ~」なんて話を聞くと辛くても地方のセンターに足を運びたいなぁと思うのです。

さて、今回のダンガリ訪問“嬉し涙、感激”の6日間でした。


●1日目:晴れ●

12時半のフライト。荷物も多いのでタクシーで空港へ。この出費なんとかならんもんか・・・。
すると・・・
「ダンガリ空港閉鎖中なので、待っていてください。」
とのこと、一昨日も飛ばなかったらしいし・・・心配。

空港で座っていた椅子が壊れパソコンを落してしまい!ヒヤっ!!

1時間程待つと、「急いで!!すぐ飛びます!!」

というアナウンスで、大急ぎで飛行機へ。
久々の1時間以上のフライト!

しかも、ずーーーーっとヒマラヤが見えていたのです!マウンテンフライト!!
興奮興奮!マウンテンフライトでは西側は回らないので贅沢なフライトです。
エベレストは見られませんが、ダウラギリやマナスル、マチャプチュレが美しくみえました!
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上から見るとマチャプチュレの近さがわかりますね。
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空港に着くと、センターの方がお迎えに来てくださっていました!

この日はセンターの方と街を散策して、手に入る物をチェック。

私は基本マテリアルはカトマンズから持ってきません。
全て現地で揃えて、スタッフと一緒に買い、スタッフと一緒に作ります。

今日の買い物。
・風船
・模造紙
・画用紙
・のり
・色鉛筆
・テープ

今日のもらいもの
・段ボール
・王冠
※この地域はお酒を飲む習慣が強いのか、王冠の種類が豊富!!王冠の種類だけで6色揃いました!嬉しい!しかも知的障害児に教える為に使うと言うと、快く無料で譲ってくれました!

子ども達は既に帰ってしまっていたので、誰もいないセンターを見学。
元々インターネットカフェだった部屋を改装してセンターを開いていました。窓もなく、カーペットはあるものの、寒い!!机くらいあるといいのだけど・・・。それもありません。

夕方、街でやっていたお祭りを見物し、ホテルに戻り休憩していると、
なんとスタッフがお弁当を作って持ってきてくれたのです!!嬉しい!!
しかも絶品のチキンカレーとゴーヤ炒め。

ということで、ホテルもまぁまぁ快適だし、wi-fi無料でネットも出来るし、快適な出だしです!

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自転車の多い街です。さすがタライ地域!

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リキシャーの運転手さん。このリキシャはフェラーリ製です!?

●2日目:終日くもり●

夜は12時以降まで、朝は5時前からホテルがうるさく、私にしては珍しく熟睡できず、久々の耳栓!

朝、センターに行くと大学生のスタッフ2名、利用者4名が来ていました。
センターの問題点や、スタッフからみた保護者達について事前情報をもらい、明日の保護者会へ向けての下調べ。

大学生のスタッフ2名は、ゲームを中心に子ども達と楽しそうに遊んでおり、これは吸収してくれる余地あり!最初からノートを広げて鉛筆を握らせる人が多いのです。

今日はスタッフがいつも行っているボウリングゲームを少し発展するようなアイデアを提供しました。
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また、スタッフ向けに「ダウン症」「自閉症」「脳性麻痺」について簡単な簡単なレクチャーをしました。

何より子ども達が楽しそうにしているのが嬉しく、楽しみな5日間になりそう!

さて、午後は手遊び歌をしようかな?なんて思っていると、、、

今日は結婚式だから、午前で終り!ユキも結婚式に行かなくてはなりません!

と、衝撃の事実・・・

なんで、今日結婚式かなぁ・・・それは今日が結婚にふさわしい日だからです。日本で言う“大安”だからです。

結婚式の様子は別途ブログに書きます。

そんな2日目が終了。すでにクタクタです。


●3日目:終日曇り●

午前中

脳性麻痺(かな?)と思われる子の保護者と家庭での苦労、今後についてを話しあいました。
彼は知的には問題がない子です。デイケアセンターに来るまでは何度か普通学校に通ってみたものの、ずっと耳をふさぎ行きたがらなかったそうです。
デイケアセンターも開設当初は笑顔もなく、元気もなかったそうですが、今では楽しくて毎日お母さんやお姉さんに背負われて喜んで通っています。

しかし、お母さんは不安で不安で仕方がない様子。
そこで、同期隊員の理学療法士が1年間かけて支援してきた脳性麻痺の子どもや、ネパールで出会った脳性麻痺の教員補助をする先生の話をすると、お母さんも少し前向きになってくれたのです。そして、なんと彼自身が「普通学校に通って勉強したい!」と言い出したのです!ずっと涙目だったお母さんの晴れやかな顔!!

彼は今は家以外ではトイレが出来ません。そこでプラスチック椅子で簡単に作れるトイレの提案をし、トイレの自立の重要さをお話ししました。ネパールでも作れる!外国の特別なものではない!これを作ってくれるといいのですが・・・。
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午後

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保護者会の皆さん、軽度の知的障害の成人が集まるということで、ロウソク作りのボケーショナルトレーニング、「知的障害って何?」というシンプルなプログラムを用意して行きました。

ロウソク作りのトレーニングはずっとやりたかったとのことで、楽しみにしていた人が多く、本日作ったロウソクは見事完売。ほんのりピンクにしたことがマダムの乙女心をくすぐったかな?
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save tha children norwayの作った障害者についてのシンプルなテキストを使ったのと、自閉傾向にある子どもの問題があるとのことで、自閉傾向の子どもに対する対応と、彼らがなぜ常同行動や自傷をするのかについて説明、また、カトマンズで出会った子や日本の職場の利用者さんを例にし、急な成長は難しい障害であること。しかし、彼に合う支援が出来れば仕事もすることができるという話をしました。
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予想以上に賢い保護者の方が多く、私のつたないネパール語も理解してくれ、意見交換も積極的に行え本当に嬉しかった!

そして、障害手帳の問題点についても話し合いました。
この地域の女性開発事務所(障害者手帳の発行元)は以前JICAの青年海外協力隊が派遣されていました。なので期待していました。期待の通り(?)障害者手帳の発行はされていました。(発行すらしていないところも山ほどです!)そして、障害者給付金も対象者には半年に一回支給しているとのこと!(手帳を配って終り!の所が多いのです!)これは今まで聞いた中で最も優秀!!

しかし、知的障害に関する知識はまだまだで、給付金が貰えるようなレベルの手帳はもらえないそうです。「私は障害者です」っていうだけでなんの特典もサポートもない手帳だそうです。

保護者会が終わった頃。。。

新聞記者がのこのこと登場。遅いわ!!
そして、やるきなく精神障害なんでしょ?と何度も言ってネパール人スタッフも激怒。。。
「精神障害と知的障害は違うって何度言わせるのよ!!ちゃんと書きなさいよ!!」
と喧嘩。
プライドの高そうな記者だったので
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「あなたのような知的でメディアリテラシーが出来ているであろう方でも、知的障害の事をわかっていない。日本や他国ではそんなことありえません。あなたと話しているだけでもネパールの問題が見えてきますよね?」

と嫌みの一つと保護者会の写真をプレゼントし、記者は帰って行きました。


●4日目:終日曇り●

早速、新聞に掲載されていました~!しかも1面!活動のことが載ると嬉しいものです!
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センタースタッフ向けにマテリアルの作り方、なぜ使うか、どう発展させるか、といったディスカッションを行いました。

また歌を使った支援方法、自閉症児に有効な方法などを実践を含めて紹介。
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子どもの「良いこだわり」を見つけて、そこを生かしてあげることを伝えてみましたが・・・
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そして、センター関係者と一緒に白い壁に的当ての絵を一緒に描いてほぼ完成させました!
初日に提案したことがもう形になっている!しかもセンターのお金でやってくれたことが更に嬉しかった!あとは子ども達に使ってもらえるようにしなきゃ!
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センター終了後、前にボケーショナルで作った造花の花を置かせてもらっているというホテルに御挨拶。立派な☆☆☆のホテルの部屋に飾られていました。これを他のホテルにも紹介して買ってもらえるといいのですが・・・。
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ここのセンターの頑張りがみえます!

●5日目:終日曇り●

今日はダンガリに住み視覚障害者の盲学校を運営しているルパさんが、わざわざ私に会うため出張中のカトマンズから飛んで帰ってきてくれました。
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この方は全盲で何も見えないとのことなのですが、御自分でお金の管理から学校運営、村落地へのホームビジットもされていました!見えていないということを忘れてしまうほどアクティブ!!

センターで作ったロウソクのボーケーショナルトレーニングを自慢げにルパさんに渡すセンター長。そこで、ルパさんが凄いことを言ってくれたのです!!

「これはフィニシングが悪いから、ダメ!商品というものはフィニシングを良くすれば価値が上がって高く売れる。同じ材料を使って出来る努力をしなさい!」

これがネパール人のセリフです!!もう、感動してルパさんに抱きついてしまいました。
「クオリティ」売り物にするのならばクオリティを考えなくてはいけない。

ずーーーーっと私が言ってきたこと。
でも、ネパール人に解ってくれなかったこと。

解ってくれる人っている!

「沢山のネパール人に会う!」

そう決めた私の活動に光が見えた瞬間でした。
そして、私が伝えたかったことを、ルパさんが代弁してくれるかのようにセンターのスタッフに話してくれたのです。

センターのスタッフも力強い彼女を見方につけ、嬉しそうでした。


●6日目:飛行機飛ぶかな?心配なほど曇り●

飛行機は昼便の為、朝一でルパさんの運営する盲学校のホステルを見学に行ってきました。
ルパさんがホステルに入ると生徒達が大喜びで
「ルパマダム!ナマステ!」
と駆け寄ってきました。
綺麗に整理された部屋。考えられた食事。今まで見てきたホステルの中でとても上手く運営しているように見受けられました。

政府からのお金だけでは足りないため、ノルウェー(またもノルウェー!)からの支援で食費などを賄っているとのこと。

また、保護者から事前に医療費を徴収してあり、病院にもすぐに通えるシステムを作っていました!素晴らしい!

なにより、子ども達の健やかな顔!!本当に楽しそうで幸せそうなのです!彼女のようなカリスマ的な同じ障害を持った人が近くにいれば、目標にもなるのでしょう。

ルパさんをキーパーソンにダンガリの障害者支援は発展していくに違いない!必ずモデル地域になれる。そんなことを思いました。

残りの任期可能であれば、この土地で活動したいなぁ。と思わせてくれる6日間でした。
帰国前にあと1度は2週間くらいどっしり腰を据えて滞在したい!

本当にネパール大好き!!
そして、この仕事が大好きだなーと思いました!

きらきら!!皆既月食きらきら!!

ネパールでも皆既日食が見られました。
しかも満月。

以前にも書きましたが、私は満月の夜、なるべくボダナートでお参りをするようにしています。
世界遺産ボダナートはその月に亡くなった方を弔うために満月の夜、バターランプに火を灯します。

今月の満月はなんと皆既月食。

ボダナートのストゥーパに月明かりが光り輝きます。

しかし、次第に月食していく月・・・。

すると、闇にはさっきまで月明かりに隠れていた星達がキラキラと瞬き、ストゥーパを囲むバターランプも一層の光を放っているいるかのようでした。

2009年に日本で見られた皆既日食。

この時は奄美大島まで、大金はたいて見に行きました。

太陽が隠れ、闇になり、海は静まり返る。

怖い。

そんな一瞬だったのを思い出します。

ネパールでは皆既日食や皆既月食は不吉なものとされています。

皆既月食を写真に納めるため三脚を構えるのは外国人ばかり。

多くのネパール人は家の中にいたようです。

22時過ぎ、全ての月食が終わると、再び星達は月明かりの中に隠れんぼ。

ネパールの停電のお陰で、静かな皆既月食と向き合うことができました。


ネパールにおける知的障害児支援者のキーパーソンに会おう!

そして、その人に力とプライド、モチベーションをつけてもらうのだ!!

と、言うことで、同職種のKOICA韓国ボランティアと一緒にHDCSという知的障害児のデイケアセンターに見学に行ってきた。

ここはノルウェー(またノルウェーである)のキリスト教系の支援で運営されている施設。

常駐の外国人ボランティアはいない。

さて、アポイントの電話をすると「10時前には来てね。10時~始まるからね!」と驚きの回答である。

今まで、10時ピッタリに始まったセンターに出会ったことがない。

知的障害の中には、時間通りにスケジューリングされることで不安なく生活をできる人がいる。場合によっては多いと言ってもいいかもしれない。

しかし“時間”という概念が薄いネパール(私の周囲の人だけかもしれないが)において、スケジューリングを使った支援をすることは逆効果である。裏切ることになり、余計な混乱を招く。

HDCSでは10時ピッタリに朝礼が始まった。

驚き。出来るんだ!

しかし、朝礼は視覚に訴えるものを使用することはなく、座りっぱなしのもの。
これは残念!少し手を掛けることで、子ども達の一日のリズムが作れるかもしれない。

KOICAボランティアと、自分なら何を取り入れるか。など意見交換した。ほぼ同意見。
度重なる勉強会の成果である。ネパールにおける手法の一致は嬉しい。

第一歩である。子ども達に時間の概念を体感させることで、時間から数字の認識にも繋がる。
いいね!いいね!

さて、館内を見学。

驚くことに、「温水プーーーール!」があったのである!
水と電気がないと嘆くこのネパールで、温水プール!

冬場は使っていないとのことだったが、夏場は1利用者が2週間に1回ほど入るとのこと。

さすがノルウェー!

ネパールの養護学校にありがちな、文字をひたすら“書かせる!!”ということはほとんどせず、個別にあった遊びなどを中心にしたプログラムだった。

肢体不自由児にはポジショニングもきちんとしており、勉強したんだな。と感じた。

この団体は全国展開もしており、村落部における障害者手帳の普及にも積極的に取り組んでいた。
今まで会ったネパール人の中で最も障害者手帳に詳しかった。

問題点なども的確に把握しており、本当に頼もしい。

ネパールにおける知的障害者支援のキーパーソンの主要人物!
こういう人に頑張ってもらいたいなー。

今後相互に協力できるよう、仲良くしていきましょう!
これは切実・・・ネパールもセンター同士の派閥があるのが現実。ここは外国人の強み!ミラウネ(調整)していきましょ!

大量に撮った写真が写真屋さんに消されてしまい、お見せできないのが残念!

今週はノルウェーのNGO主催による、東南アジア知的障害者支援会議がネパールの首都カトマンズで開催されました。日本からも大手NGOなどからの参加があり、盛り上がる1週間となりました。

昨日は私の配属先が会場となり、知的障害などの基礎知識の講座がノルウェー人ボランティアによって行われました。全て英語の文字のみのプレゼンテーションにネパール人みたいだ!と驚いたものの、ネパール人には親近感があったのか、真剣に聞き入っていました。

内容は、基本中の基本。

自閉症ってなに?

ダウン症ってなに?

脳性麻痺ってなに?

と言ったもの。

また、シンプルな作業療法の紹介もありました。
参加者からも質問が多く出たり、うちの子はこんなだ!などという意見交換もあり、盛り上がりました。



また会議が開催されたShangri-laホテル(ネパールでは高級ホテル!)で最終日は世界障害者Dayのイベントが開催されました。ゲストにはネパールの有名俳優さんもいらっしゃり(映画のポスターで見たことある!)、盛大に(?)盛り上がりました。
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子ども達のダンスや
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ノルウェーボランティアのクリスマスソングのプレゼント
クリスマスもサンタクロースも知らない子どもたちはポカーンとしていましたが、私たちは楽しませていただきました♪
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JICAボランティアチーム“スンダリケタホラ?”(綺麗な男の子でしょ?)によるヒンディダンス!隊員総会で盛り上がったため依頼しちゃいましたが、やっぱり可愛かった☆しかし、ネパール人達は「男?女?」「ホモセクシャルなのか??」など質問攻め。盛り上がると言うより、こちらもキツネに抓まれたような顔で見ていました。地方隊員さんにも来ていただき助かりました!感謝感謝!
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人ごとのようですが、人ごとではありません・・・

このイベントで、私もネパールダンスを踊ったのです!子どもと一緒に踊る予定が、子どもがダンスを覚えきれなかったため、急遽ダンスの先生と二人で踊ることに!しかも、前日、当日と先生がギリギリまで来ず、ほぼぶっつけ本番状態でした。とはいえ、2週間ほどセンターで練習をしていました♪当日着るはずの衣装がない!ハプニングもありましたが、もしもの為に持って行った自前のシェルパドレスで踊ることになりました。(持って行かなかったらどうなっていたことやら!)

ネパール風メイク(ギョ!!)にネパールの山岳民族の衣装に身を包み、踊ってきました。
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ダンス隊員じゃないけど、皆喜んでくれたし、何より、これを機に心開いてくれた利用者さんがいて、本当に嬉しかったー。「お母さん!この人がユキだよ!!」とお母さんを紹介されたり。こんなメイクのせいで、いちいち「日本人です。ネパール人ではありません。」と言ってまわたり・・・
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まさか、Shangri-laホテルでネパールダンスを踊ることになるとは・・・
いい想い出です。彼ら、普通の日本男児です。子どもいる人もいます。しかし、かわいい。。。
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ネパールNO1俳優。日本で言う福山雅治・・・?同僚がキャーキャー言っていました。たしかに街中にこの人のポスター多い。
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アルガカンチ教員向けトレーニングを無事(?)終了し、

皆を見送ったのち、私は一人残ることにしました。

と言うのも、空港のあるバイラワに「デイケアセンターが開設したので見に来てほしい」というオファーがあったからです。

さて、予約していた宿にチェックインをし
「6泊しますから安くしてね!」なんて交渉も済ませ、

デイケアセンターの責任者に「バイラワ到着しましたー」と電話をすると

「僕が住んでいるのはバイラワだけど、デイケアセンターはルンビニだよ。ルンビニ来てちょうだい。」

え・・・ルンビニってバイラワからローカルバスで1時間・・・

空港近くのバイラワと聞いていたから、体重計やらマテリアルなど多荷物で来てしまいました・・・。

どうする・・・この多荷物。

今回は、肥満チェックは諦めることにし、最小限の荷物を持ってルンビニへ移動しました。

「さて、ルンビニに着きましたよ。センターはどこですか?」

迎えに行くのでと、待ち合わせをし、責任者のボスと車に乗ること・・・・

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♪こんな道を走ること1時間・・・

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♪ジャングルの中にこんな大きな学校が!

この学校の校舎の1部屋を借りてデイケアセンターが開設されていました。

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♪ものすごい歓迎でした。50個近い花束をいただきました。ほんの一部。

初日はブトワルという大きな街からラジオの取材も来ていました。

「日本のJICAからボランティアで来ているユキさんにお話しを伺います。ユキさんは“知的障害者でも学校に通う必要がある!”と訴えています。」

と、そんなことをいう外国人初めてだぞ。とでも言うかのような雰囲気で、インタビューが始まりました。

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子ども達もインタビューを受けます。
「学校に行けてどうですか?楽しいですか?何を学んでいますか?」など・・・。

私の出演は15分程でしたが、わかりやすいネパール語で質問していただいたので、答えやすく、また啓発活動のひとつになったかな?と棚ボタでした。

余談ですが学生時代4年間ラジオ局でアルバイトをしていたワタシ・・・
原稿も打ち合わせもキュー振りもなく、ボイスレコーダーのみで番組を作ってしまうネパールラジオにビックリ!貴重な経験ができました♪

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さて、子ども達は23人。ほとんどの子どもが、このように保護者の方に自転車で連れられやってきます。

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先生は手探りしながら、子ども達にわかりやすいように頑張って教えていました。
先生が頑張って描いたゾウ。キュート!

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先生、と言っても、利用者の保護者。この夫婦がボランティアでデイケアセンターを運営していました。

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外国人が珍しいのでしょう。常に大勢のギャラリーが見学していました。

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先生の絵本の読み聞かせ!これが素晴らしく上手で感動!才能ある本当に素敵な先生方!

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先生と一緒に作った絵カード。日本のように黒板にマグネットなんて出来ません。工夫工夫。全て現地で手に入るもので作りました。洗濯バサミ、画用紙、ビニールテープ。ひも。以上。

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お店でコーラの王冠をもらってきて数の勉強。机もないので、ちょっと大変そうだけど、楽しんでくれました。

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ひもを使って「電車ごっこ」ならぬ「ジャングルのぞうさんごっこ」これが大ウケ!!

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ホームビジットもしてきました。

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家畜の世話のお手の物!?

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最終日、私が来ていることを聞きつけたルンビニの僧侶がわざわざ訪ねて来てくれました。
ありがたいことです。

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毎日山もりの昼食を利用者の保護者の方々が持ってきてくれました。

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最終日に集合写真を撮りました。初日は20家族が集まりましたが、2日目~最終日は10~12家族。話をするには充分の人数でした。

結局、4日間の訪問でしたが、初日“外国人が来る=何かもらえる!”と集まってきた山ほどの人。「寄付してくれ。寄付してくれ。」というお偉いさん達。もう、慣れました。しかし、お金や物が貰えないとわかっても、自分の子どもの為と、来続け、真剣に私の話を聞いてくれる親御さんが何人もいました。

R君という片麻痺の少年がいました。
彼は、このセンターが出来るまで、家の中でずっと笑うこともなく下を向いたまま生活をしていたそうです。
麻痺は酷くなり、右手は広げることも困難になってしまっていました。

このセンターが4か月前に開設し、彼は毎日ここに通うようになりました。
すると、毎日ゆっくりゆっくりと下お向いたまま食事をしていたのが、
さっさと朝食を食べ「学校に行こう!!」と言うようになったそうです。
彼は学校で大笑いをして楽しそうに過ごしています。
「こんな笑える子だったなんて信じられないの」
とお母さんが話していました。

そして、私がネパールの歌をアレンジした手遊び歌を教えると
歌の最後に手をパチパチ!と拍手するところで、R君の固まっていた手がフワーっと広がり
両手でぎこちないながら拍手しながら歌ったのです。

お母さんは「この子が拍手が出来るなんて・・・」と涙を流していました。
先生の携帯電話で写真を写し「お父さんや家族に見せなきゃ!!」と、大喜び。
ちっとも特別なことをしたわけでもないのに、ユキすごい!!と希望を持ってくれる保護者の方々。
ネパールに来て本当に良かった。と思える瞬間でした。

保護者の方と沢山の話をしている中、悲しい話も沢山聞きました。
娯楽の少ない村落部。行くところがなく徘徊してしまう知的障害者を面白がり、お酒や薬物などを与え酔っておかしくなっているのを見て楽しむ人達がいるそうです。

実際に被害に合い、紙タバコ(日本にはないのですが、石灰のような。。。中毒性のあるものだそうです)が止められなくなり、物乞いをしてまで紙タバコを買い食べ続ける知的障害の少年にも会わせてもらいました。

自分の子どもは彼のような被害に遭わせたくない。そう危惧した保護者が力を合わせて知的障害児の日中の安全を守っているように思えました。

個別支援計画・・・肥満対策・・・シンプル理学療法・・・デイケアのスケジューリング・・・

なんて頭でっかちになっていた私ですが、
“毎日安心して通う場所がある”ということが自然とソーシャルワークへとつながり、理学療法にもつながるのだということを、知りました。

やらなきゃ!やらなきゃ!と、もがきにもがき苦しんだ1年半。ようやく自分がネパールに残せるかもしれない小さな小さな“なにか”が見えたような気がしました。

ネパールは広い!!もっと見て、知り合っていかなきゃ!!!

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♪今回の素敵スマイル賞!
ネパールには障害者家族会がありました。しかし、全ての障害者がひとくくりだったため、
11月15日、私の配属先が中心となりネパール知的障害者家族会が結成されました!!
ネパール中から集まった知的障害者の保護者皆さん。大勢集まっておられました。

前日からネパール中のデイケアセンター関係者から「カトマンズで会おうね!」と電話が鳴り続けました。

当日会場には、お世話になっているダディン、ポカラ、ルンビニのデイケアセンター関係者も来ていました。

「おーー!YUKI!!」と多くの方に声を掛けていただき

「うちにも来てほしい!」など要望も頂き、ありがたいことです!

決起総会の内容としては。。。。

「今まで知的障害者には人権なんてなかった!今こそ親が立ち上がらなければ!!!」

「知的障害者の親はとても大変だ!!だから政府の助成金を親も貰うべきだーーー!!!」(日本では貰えませんけれど・・・)

「知的障害児を鶏小屋で鳥の餌を食べながら育てる親もいる!そのような親にも啓蒙活動をしなくてはいけなーーい!!」(そんなことがあるのか!?ビックリ!)

など、多くの演説が繰り広げられました。

1日中聞いていた演説の中で

「今まで多くの海外の支援に助けてもらった。●●や○○・・・・にお礼を言いたい!」とお金を沢山くれるNGOの名前が並ぶ・・・

そこに金銭的な支援ではない人的支援のJICAやKOICAの名前は出てこない・・・。

おーーーーーーい!!!!

そこのゲスト席に座っているAWMRにはJICAのシニアボランティアが本校には3代、KOICAボランティアも現在だけでも4名活躍しているのに・・・

結局、お金。お金。

感謝されるのは、お金。

お金の支援をする団体によって、私達の地道な支援がズタズタに踏みつぶされる・・・・

そんなことばかりの今日この頃。

実際、この決起総会だって、お金持ちノルウェーのNGOさんが総会参加者の為に豪華ホテルで豪華食事付き、往復交通費、ホテル代まで出してくれたのです!

ぶっちゃけ、1年に一度のJICA隊員総会の食事より豪華でした!

お金じゃ解決しないことばかりが、私には見えてしまうのですが、それでもやっぱり“お金”。


しかし、「Yuki呼んでくれてありがとう!」など、私にお礼をいう参加者がおり、JICAが開催したと思っている方もいたようで・・・そこは知らん顔・・・

「また、こういう機会があったら呼ぶからね~!」

なんて、調子のいいことを言ってみたりしちゃいました。

おかしなことだらけだけど、保護者の皆さんが一堂に会すことが出来たのはいい機会でした。

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♪センターのみんなと

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♪センターの子たちが代表でダンスの披露!良く頑張りました!

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♪こんな沢山の観衆!
2011年11月13日~17日まで
日韓ボランテァアで結成されたSERS(Special Education Related Service)の教員研修会。
第3回目はブッダの生誕地ルンビニ(カトマンズから飛行機で1時間)近くのバイラワ空港から車で5時間ほど北上したアルガカンチ郡シャンティカルカで3日間開催されました。

過去2回の教員研修はボランティアが配属している地域での開催でしたが、今回はボランティアが誰もいない地域とのことで、事前に韓国人ボランティアが下見に行ってくれていました。

「すげーーー田舎だから、覚悟してきてね。道が悪すぎてJちゃんは終始真っ青だったから・・・」

など、脅されまくりでした。

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♪すっかり遊び友達の韓国ボランティア。悩みも似ていて同志です。

■1日目■

報告通りの悪路を進み、到着すると案外大きな街・・・。しかし綺麗な建物が多いねー。という印象。

ファーストアクシデント!宿がブッキングされていない!!

「あんなに頼んでおいたのに!」と激怒するボランティア達。

しかし、予定していた宿(それはそれは衝撃的なローカル宿)よりも良い宿に泊まれたので結果オーライ☆

会場の下見、郡の教育事務所などに挨拶に行きミーティング。教育事務所も割と新しい建物。この街、10年前位からネパールの政権が安定していない時期、マオイストという団体に何度も襲撃に遭い建物が破壊され、今のような新しい建物が多いとネパールの方に教えてもらいました。その襲撃はネパールで最も酷かったとも言われているそうです。この綺麗な街並みの裏にはそんな歴史があったのですね。

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♪山道には桜が!

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♪毎晩ミーティングは遅くまで続きます!

■2日目■

9時スタートの予定。肝心の開会挨拶をするお偉いさんが遅れに遅れ1時間半遅れのスタート。30名の参加者。
☆3日間の研修会でのお約束
これはネパール人メンバーからの提案で行った初めての試みでした。
・携帯電話は電源を切るか、マナーモードにすること。
・9時には会場に到着し17時まで参加すること。
・質問や意見は手あげて話すこと。
・トイレは休憩時間に行くこと。どうしても行きたかったら主催者に伝えてから行くこと。

これを挙手で賛同してもらい模造紙に書き出し貼りだしました。守れない人が数名いたものの、携帯が鳴ると「おい!携帯は切っておけよ!」などと怒ってくれる参加者がおり、これはやった価値あり!!時間も9時にはなかなか集まれないものの30分遅れ位でほぼ全員集まり、今までの研修会の反省からすると立派なものです!しかし、遅れて入っても恥ずかしくないようで講義中にも関わらず元気よく「ナマステーー!」と入ってきます。のんびりしてるなぁ。。。
本日の内容は
・ネパールNGOにより講和
・障害についての理解(様々な障害者体験を実際に行いました。)
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・絵本の読み聞かせやストーリーテイリング(JICAシニアボランティアの成果品を韓国ボランティアが引きつぎました!)

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♪目隠しをして視覚障害者体験

■3日目■
・モデルクラス(言語を教えるってどういうこと?)
・ネパールの養護学校紹介(これが私の担当!)
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・手遊びなどの歌紹介、指導法(ベテラン幼稚園教諭!楽しい内容でした!)
・PBS(停電のアクシデントの中、Ashaよく頑張った!)

■4日目■
・個別支援計画作成方法(私もようやく理解できました!)
・農業療法(初めての試み!たいへん勉強になりました!)
・理学療法(療法だけでなく、彼らの意思や希望にも踏み込んだ内容で素晴らしかった!)

$ネパールの手帖


そして、修了式。郡の郡長さんや、町長さん、教育長も出席。警官の厳重警備の元行われました。修了書を全員に渡し、最後に参加費が配られました。

$ネパールの手帖

$ネパールの手帖

ネパールだけではないと思いますが、驚いたことにこの国では、研修会に参加すると、日当が貰えるのです。日本や韓国は高い研修費を参加者が支払います。これが当然です。勉強させて頂くのですから。しかし、ここネパールは逆!開催する側が参加者のホテル代、食事代、軽食代、お土産(研修内容を印刷した鞄が配られることが多いですが、今回は私達が地道に印刷した絵本やマテリアル)、そして日当を支払います。もちろん主催者側の交通費や食事代なども私たち主催者持ちです。JICAはこのやり方はよくない!という考えを持っており、参加者への日当やホテル代、食事代は出費しません。日本の税金を使っているのですから当然です!しかし、現状だとJICAの方針では貧しい方は研修会に参加できないとうリスクもあります。しかし、本当に学びたければ来ると思うのですが・・・。
隣国、韓国はまだバブル!このようなお金も惜しみなく出してくれます。日韓合同研修会では韓国側がこのようなお金を出費して下さっています。

さて、話は戻り、韓国ボランティアが日当を参加者に配ると、なにかガヤガヤし始めました・・・。すっかり終わって浮かれていた私達、どうした?どうした?とガヤガヤの中に行ってみると・・・・・第2のハプニング!

「日当、こんなちょっとかよ!!!聞いてないぞ!!」
「この3倍だと聞いたから来たんだ!こんな少ししかくれないんだったら来なかったのに!!」
「もっとよこしなさいよ!!」

え?えええ???
なんなの?どういうこと?

そうやら、海外からの支援が皆無状態のこの土地で、

外国人の研修会=高額参加費がもらえる

という噂が回ってしまったのかもしれません。大騒ぎしているのは5、6人の方だけですが、この研修は当初より予定以上の参加者、3日間真面目に参加してくれた皆さんに私たちは達成感で一杯だったのです。しかし、お金の為に来ていた人もいたのか・・・。と本当に悲しくなりました。

お金ばらまきだった途上国支援。それに慣れてしまった途上国の人達。元はと言えばお金をばらまいて、建物を建てて、はいおしまーい。だった先進国のエゴのせいなのかもしれません。貰い慣れた彼らも被害者なんだなぁ。と大騒ぎする彼女たちを見ていて悲しくなりました。

参加者どころか、会場をお掃除しているお姉さんまでお金を要求してきました。「掃除するのはあなたの仕事でしょ?」と話すも、勤務時間がオーバーしたからというのです。チップ程度渡そうとすると「そんな小額いらない!私にも参加者と同じ額をよこせ!!!」(渡そうとした額はちっとも小額ではありません。お茶が20杯以上飲める額です。)と言うのです。もう、呆れて怒りも冷めてしまいました。

終わりよければすべてよし。しかし、終りに悲しい思いをすると、本当にがっかりしてしまいます。

これも、勉強。本当にいい勉強になりました。30人もいたんだもの。この研修会で指導法がいい方へ転換した先生もきっといるはず☆

$ネパールの手帖
♪全員集合

$ネパールの手帖
♪今回も新しいメンバーを入れての養護メンバー

$ネパールの手帖
♪宿で雇われていた子。実に働き者!!笑顔が可愛いう。健やかに成長してくれますよう。

$ネパールの手帖
♪街の銀行で

■5日目■
朝5時から韓国ボランティアの部屋をドンドン!!とノック・・・諦めきれない参加者が日当の交渉にやってきたようです。

JICAボランティア、ネパールNGOスタッフは夕方17時40分の飛行機。8時にアルガカンチを出れば余裕だねー。なんて言っていましたが、8時半・・・9時になっても車が到着しません。

第3のハプニング

車が来ないのです。しかも運転手にも連絡が付かず・・・。10時半、この調子だと飛行機間に合わないのでは?すると、途中の一車線山道でガソリン車が止まってしまい、前後渋滞になっている。しかもその周辺は携帯が圏外!との情報が。大慌てでローカルバスに乗り込み、揺られること1時間半、

第4のハプニング

ネパールに来て、ドゥンチェへの悪路に慣れ、三半規管が強くなり、車酔いしても一度も吐くことのなかった私ですが、ついに、ついにリバースしてしまいました。。。それくらい酷い道でした。

第5のハプニング

ようやく渋滞にはまっているチャーターを発見し、大急ぎで空港へ!!・・・と思ったら
$ネパールの手帖
♪原因はこの車でした!

第6のハプニング

救急車が渋滞にはまっているではないですか・・・話を聞くと、逆子がお腹にいる妊婦さんとのこと。これは救出せねばーー!妊婦さん御家族も私たちの車に乗せて、いざ空港&病院!!!

妊婦さんの陣痛が30分→20分と感覚が短くなりハラハラ・・・。しかし、お母さんも赤ちゃんもがんばり、なんとか病院に到着。ホッ。

そして、素晴らしいドライビングテクニックにより、飛行機の飛び立つ30分前、チェックイン時間過ぎてるけど、ギリギリセーーフ!で空港に到着。

なんだか、ハラハラドキドキ、クタクタに疲れた5日間でした。

と、終わりたいところですが・・・
せっかくバイラワまで来たのだから、私は配属先の関係機関がバイラワにあるというので寄ってから帰ることに。皆を見送りして、私はこれから6日間滞在を延期しました。

延期した活動の続きは次回・・・

明日から17日までネパールの西南、アルガカンチという郡でネパールのNGO、Koica&JICAの養護系ボランティアで障害児向け研修会を行ってきます。

ついでなので、アルガカンチから車で4時間。バイラワという街のデイケアセンターにも6日間滞在して、なにが出来るか、じっくり居座ってみようと思います。

肥満対策が出来るかな、とか、念には念を・・・体重計まで荷物にいてたので多荷物!!!

帰りは23日の予定です!

では、いってきまーす。
最近、日本の職場に悩みや、今の様子をメールをしたら、思いのほか色々な意見をもらい、
また、上司からのメールに「再び頑張ろう!」という意欲が沸いた今日この頃。

日本の職場からもらった利用者さんたちの想いでムービーを見ながら、皆がニコニコ生き生きしていて、この生き生きした表情の裏にはスタッフや親御さんの努力や苦労があるんだなー。とホロリ涙がでました。

ネパールのラストスパート、気合を入れなおしました!ありがとう!!


さて、今日はシニアボランティアのOさんに我がセンターに来てもらいました。

というのも、なんとか運動プログラムを取り入れられないか。と悩んでいました、Oさんは日本で長年体育の先生をされており、さらに特別支援学校配属だったこともある方!

やはりネパールだって「年の功」!
年長者の意見は目をキラキラさせて聞いてくれます。

殺風景の屋外スペースを「知らず知らず」に運動しちゃうような、そんな楽しい場所にしよう!
色々な提案をいただきました!

さっそく、年内には取りかかるぞ!
あの殺風景の広場、どうなることやら(笑)
ダウン症の子たちはリズム感が良く、ダンスや音楽が大好きです。

なので、ダンスを多く取り入れたプログラムを増やそうよ!

と言い続けてきました。。。

それが、私にも降りかかってきたのです。

「Yuki!今週の金曜日に生徒達のダンスを披露することになったよ。

で、Yukiにもそこで踊ってもらうことになったからね。

そして、この人がYukiにダンスを教えてくれる先生よ。ちなみに、明日は祝日だけど、Yukiはダンスの練習をするように!」

ということで、今日からネパールダンスの特訓が始まりました。

来週から3日間と、6日間の出張研修会…。準備しなきゃいけないこと山ほどなのにーー。

とはいえ、なんだか楽しいネパールダンス。

腰をフリフリ踊っています♪

どうなることやら。。。