皆既月食 | ネパールの手帖

ネパールの手帖

平成22年6月から2年間、ネパールでソーシャルワーカーをしてきました。「ネパール日和」から「東京日和」へ。東京の空の下、ネパールで感じたことを思い出して記していきます。

きらきら!!皆既月食きらきら!!

ネパールでも皆既日食が見られました。
しかも満月。

以前にも書きましたが、私は満月の夜、なるべくボダナートでお参りをするようにしています。
世界遺産ボダナートはその月に亡くなった方を弔うために満月の夜、バターランプに火を灯します。

今月の満月はなんと皆既月食。

ボダナートのストゥーパに月明かりが光り輝きます。

しかし、次第に月食していく月・・・。

すると、闇にはさっきまで月明かりに隠れていた星達がキラキラと瞬き、ストゥーパを囲むバターランプも一層の光を放っているいるかのようでした。

2009年に日本で見られた皆既日食。

この時は奄美大島まで、大金はたいて見に行きました。

太陽が隠れ、闇になり、海は静まり返る。

怖い。

そんな一瞬だったのを思い出します。

ネパールでは皆既日食や皆既月食は不吉なものとされています。

皆既月食を写真に納めるため三脚を構えるのは外国人ばかり。

多くのネパール人は家の中にいたようです。

22時過ぎ、全ての月食が終わると、再び星達は月明かりの中に隠れんぼ。

ネパールの停電のお陰で、静かな皆既月食と向き合うことができました。