ローマ法王ベネディクト16世が辞任するという話が出てから、アメリカでは連日の報道が
続いていますね~
やはりこの国にはカトリック教徒が多く住んでいて国民の関心も高い、ということでしょうかね。
次期ローマ法王になる可能性がゼロではない、アメリカで人気のある米国人枢機卿もいますし
(→フレンドリーな枢機卿とAsh Wednesday (灰の水曜日) 。この人、最近よくテレビで見ます)
次の法王を決める会議、というか選挙のことを 「コンクラーベ」と言うらしいですが、
おそらく大方の日本人はその言葉を聞くと、「根競べ??」 と思いますよね
まあそれはいいんですが、アメリカのニュースを見ていると、この言葉のつづりは
conclave
で、
コンクレイブ
と発音されています。アクセントは冒頭の「コン」にある。
まあ、このつづりを見たら、普通はそう発音しますよね。
それが一体どうして日本では「コンクラーベ」なんてことになっちゃったの??
分かりにくいったらありゃしないじゃないか。
「コンクラーベ」だと思っていると、英語では聞き取れないぞ~
と思ったんですが、調べてみたらconclaveはイタリア語にもある単語で、
「コンクラーベ」というのはイタリア語読みのようです。
バチカンはイタリアにあるしね・・・
主にそこで使われている言葉だから、日本でもイタリア式の発音で紹介されているのか?
ちなみにconclaveを英和辞書で調べると、
1. 非公開(秘密)会議
2. (特に権威・影響力を持つ者の)集会、実力者会議
3. (ローマカトリック)(枢機卿が集まる)教皇選挙会、コンクラーベ
[ ラテン語 conclave (囲まれた場所、部屋) ]
とありました。
カタカナ表記と実際の英語の発音の違いでアメリカに来て一番驚いたのは、遺伝子の話でよく出てくる
genome
という言葉。
日本では 「ゲノム」 と呼ばれていますが、英語では 「 ジーナム 」。
最初にその発音をテレビで聞いた時はほんとにびっくりしましたよー
全然違うじゃーーーーんっ
「ゲノム」だと思っていたら絶対に聞き取れない。。。
でも確かに、冷静につづりを見てみると、最初が「ゲ」なわけがない。
ドイツ語からきている言葉みたいなので、これもドイツ語読みなんだろうか・・・
ローマ字読みをしているなら、「ゲノメ」になるはずだし。
英語は他のヨーロッパ系言語と同じ、アルファベットというシステムを使っているので、
海外から入ってきた言葉も英語風に発音できちゃうんでしょうね~
日本語ではアルファベットを使わないから、オリジナルの発音そのままで取り入れるしかないのか。
でも「ゲノム」のように、サイエンス分野で広く一般に使われるような言葉は、世界共通語である
英語方式の発音で日本に紹介してもらいたい。。
カタカナは便利ですが、英語でのコミュニケーションという面では弊害もありますね~
それが何語なのか、意識しないことも多いし。
「ゲノム」「コンクラーベ」とアメリカ人に向かって言ったって、絶対に理解してもらえない
カタカナになっている言葉は要注意です