ケンタッキーといえば、ケンタッキー・フライド・チキンの他にバーボンが有名ですよね。
馬が好きな人ならケンタッキー・ダービーを思い起こすかも。
ケンタッキーにはバーボンの蒸留所が多数あり、それらを繋ぐ道ということでバーボン・トレイルという名称がつけられ、ケンタッキー観光のひとつの売り物になっています。
バーボン・トレイルに加盟している蒸留所のいずれかを訪れると以下のような手帳をもらえます。
各蒸留所でスタンプをもらい、全部集めるとTシャツだったか何だったかをもらえるという仕組み。
スタンプラリーということですね。
ウィスキー好きな我が家としては蒸留所巡りをしてみたかったですが、ガイドブックに「時間がない人は
とりあえずここへ行け」と書いてあったHeaven Hillへ。
資料館が併設されています。
１７８３年にケンタッキーで最初の蒸留所を作ったのがEvan Williams。
そのままブランド名になっていますね。
最初の蒸留所はオハイオ川のほとりにある、インディアンの襲撃に備えるために作られた砦のそばに建てられたそうです。
ウィスキーという形にすることによって、ケンタッキーの開拓者たちが栽培した穀物をより簡単に世界市場へ運ぶことができるようになったとか。
作られたウィスキーはオハイオ川・ミシシッピ川を下ってルイジアナ州ニューオリンズへと運ばれました。
観光客の多いシーズンは予約していったほうがよさそうです。
メモリアルデー３連休なのに予約していなかったので、私たちはツアーには参加できず。。。
試飲したかったなーーー
でも、しっかりお土産を買って帰りましたよ
Heaven Hillのものだけでなく他ブランドの商品も置いてありました。
（というか、Heaven Hillはいくつものブランドを買収して傘下に収めているようです）
ワクワクする眺め～～
２３年もの。
＄２７９．９９。
お値段もご立派。
そしてケンタッキー州の商業・経済の中心地、ルイビルへ。
ルイビル出身の伝説のボクサー、モハメド・アリに関する展示を集めたモハメド・アリ・センターへ。
オハイオ川のほとりにあります。
まったく知りませんでしたが、「モハメド・アリ」というのは彼がイスラム教に改宗してから付けた名前で、
それまではカシアス・クレイ・ジュニアだったのだそう。両親は敬虔なクリスチャンだそうです。
彼がイスラム教徒であるという認識すらありませんでした。。。
考えてみたら、「モハメド・アリ」だなんて、これぞイスラームな名前ですよね～
モハメド・アリといえば、１９９６年のアトランタ・オリンピックで聖火点灯の最終ランナーとして登場し、パーキンソン病のために震える手で聖火を灯していた、その印象しかありませんでした。
アリの登場はメディアにも極秘にされていて、彼が姿を現した時に解説者が興奮気味に「ああー！モハメド・アリです！！！」と叫んでいたのを覚えています。会場の盛り上がりもすごくて、きっと偉大な人なんだろうな～と思ったものです。
彼が活躍した１９６０年代は、アメリカでまだまだ露骨な人種差別がまかり通っていた時代。
ローマオリンピックで金メダルを取り、これでようやく認められると意気揚々と引き上げてきたら
黒人であることを理由にレストランへの入店を拒否され、怒って金メダルを川に投げ捨てた、
というエピソードがあります。
実際は失くしたらしいですが。
前述のアトランタ・オリンピックの聖火台点灯の際にこのエピソードが紹介され、改めて金メダルを授与されたそうです。
１９７３年にエルビス・プレスリーからアリへ贈られたリング・ローブ。
そうそう、このイメージですよ、私の中にあったのは。
ギフトショップで買ったアリの自伝。
平易な英語で書かれたその内容には、真っ直ぐな人柄がにじみ出ていました。
何事も、頂点に立つ人というのは凄いですね。
努力の量と精神力が半端ではないし、人を惹きつける魅力も持っていると思います。
夕飯は、Yelpで高評価だったHammerheads へ。
予約不可のお店で入店待ちの人が大勢いますが、回転が速いのか比較的短時間で着席できました。
普通の住宅街にあります。
路駐するしかなく、スペースを探すのに一苦労。
店内。
確か、上がBBQラム・リブ、下が代表的な南部料理シュリンプ＆グリッツ。
グリッツはリゾット状で出てくることが多いですが、ここのはケーキ状に固めて揚げたものでした。
どちらも美味しかったです
シグネチャーだというので注文してみた、チキン＆ワッフル。
シロップが添えられたワッフルに、ドーーーンとチキンが載っています。
すごい迫力（笑）
それにしても、フライドチキンとワッフル、それにシロップって、どんな組み合わせよ
結論は、「やっぱりチキンはチキン、ワッフルはワッフルで食べたほうが美味しいね。」でした