遠野物語に狼のことが書かれていて前回それを記述したが、

ネットで調べているうちに新しい発見や思い当たることが次々と重なってきた。

先ず、狼が人を襲うかという事から始める。

 私が、ゴルゴ13シリーズで一番感動したのは恐ろしい狂犬病の最強な菌を開発した女性科学者がテロリストに誘拐され、ゴルゴがこれを探し出すために女性科学者の愛したラブラドール犬と共に、いろいろな能力を持つ犬を選び、彼らの能力でその困難な旅路の果てにその場所にたどり着く物語である。

結果として女性科学者を慕ってラブラドール犬はその場所まで数千キロの道を案内してそのアジトに着くがテロリストによって射殺されてしまう。

彼女はゴルゴにそのアジトの爆破を依頼し共に爆死してしまう。

ゴルゴと共にテロリストの行方を衛星等で追っていたCIAはゴルゴが5頭ほどの犬を連れているので断崖に追い詰める。

その時、ピーという笛の音で全ての犬たちは断崖から飛び降り、自死を選ぶ。

ゴルゴはパラシュートで脱出する。

そして、その後にこんな感動的な解説がある。

 

「犬の祖先は狼である。人間は狼を恐れそれを駆除し続けた。

しかし、狼が人を襲うという事は殆んどなかったのである。

むしろ人間との関係で狼は進化を遂げ、人に多くの有益なことをもたらしてきたのである・・。」その本が、見当たらないが今も私の心に深く残っている。

前回、遠野物語で狼が御犬様として恐れられていた事をふれたが狼が馬などの家畜を襲うことはあっても人間が自分たちに決定的な害をしない限り人を襲うことは無かった事も分かった。遠野の飯豊地区の人間が狼の子を殺したことに母親の雌狼が最後までその復讐を果たそうとして飯豊地区の馬だけを襲い続け、遠野の他の地区の馬は襲うことは無かったこと、

最後に力自慢の鉄という男と凄絶な死闘の末、共に壮烈な最期を遂げる話は深く考えさせられる内容であった。  以下、ネットで確認したことを掲載する。

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オオカミが人を襲うというのは誤りです。家畜を襲われた人間はオオカミを憎みました。

そして人間はオオカミは悪い動物だと言う事を叩き込む為に童話などでも悪役として存在しています。

しかし狼が人間を襲うのはほとんどないと言われています。

狼はそう簡単には人間に姿を見せないと言います。

狼は非常に警戒心が強い動物です。

ですので野生の狼が人間に近づくというのは考えづらいのです。

オオカミという漢字はけものへんに良と書きますよね。
古来、日本ではオオカミは人にとって良い生き物だったのです。
稲作文化である日本では作物を荒らす害獣はイノシシやシカ、タヌキなどですが、この害獣を捕食するのが二ホンオオカミです。
また昔はオオカミは人を襲いませんでしたので、とても良い動物だったと言えるのでしょう。
オオカミはかつて「大神」として信仰の対象でもありました

オオカミはかつて「大神」として信仰の対象でもありました。
魔除けや害獣被害、憑き物落としなど山間部では山を守る大きな神として崇められていました。
ジブリ映画の「もののけ姫」に登場するヤマイヌの設定はオオカミ信仰から来ているのでしょう。
ヤマイヌとオオカミは別種との意見もありますが、現在はヤマイヌとオオカミは同種であるとい

う説が一般的だそうです。

グリム童話ではオオカミが出てくる話がいくつかあります。
そのほとんどが悪者としてオオカミが出てくるんですよね。
それはヨーロッパが放牧を中心とした文化だからと言われています。
牧場の山羊や羊をオオカミは狙います。
ヨーロッパの人たちにとって害獣はオオカミだったんですね。
自分たちが大切に育てている家畜を襲うオオカミは人も襲う怖い獣としてイメージが定着されていったのです。

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この、もののけ姫のように狼に育てられた少女二人のことが思いついたのでネットで調べてみた。当時の社会科の授業で人間とは何かというテーマがあり、インドで発見されたアマラとカマラという二人の少女がまさに狼に育てられたことにより、肉食や狼のようなうなり声をあげている事が教材で示されていた。

その結論として人は人に育てられて初めて人になるという事であった。

しかし、この年になってその話は全く違ったものである事を初めて知って驚いた。

自分の無知が恥ずかしい・・・。

以下はネットで調べてみた内容である。

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アマラとカマラは現在の西ベンガル州ミドナプールMidnapore)付近で発見され、孤児院を運営するキリスト教伝道師ジョセフ・シング(Joseph Amrito Lal Singh)によって保護、養育された。シングは、2人が幼少時に親に捨てられた後オオカミに育てられた野生児だと主張し、文明から切り離されて育てられた子供の事例として有名な逸話となった。しかし、これら2人に関する詳細は、シング1人により宣伝、報道されたものだったため、その信憑性について多く議論がなされた。現在では、ヒトがオオカミに育てられるのは生態上困難であることなどから、研究者により彼女たちは野生児ではなく自閉症もしくは精神障害孤児だったと考えられている[1]。また、シングの話にはかなり創作が含まれていると推測されている。

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人と狼と犬・・・これは今回、遠野物語をきっかけに私が辿りついた有難いテーマであった。

あらためて遠野物語に感謝したい。

最後にあんべ光俊の「遠野物語」♪をユーチューブで聞きましょう。

ああ、心が癒されますね・・・。