Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -605ページ目

『家族』―詩人・川崎洋さんのイメージする「家族」とは?

平成6年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
家族
作詞:川崎洋、作曲:鈴木行一



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遠い遠い昔から続いている
見えない流れの中を泳いでいる
前のほうに父さんと母さん
その後ろに私たち兄弟
離れたところからは「家族」という名のわれわれは
一匹の魚のようだろう

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私の好きな詩人のひとりである
川崎洋さんの手がけた課題曲です。
今までありそうでなかった

「家族」がテーマの課題曲です。
すごく身近なテーマを親しみやすい
表現であらわされていてほっこりします。



メロディーもいいですね。
雄大かと思いきや、父さんと母さんを
イメージさせる曲調に変化したり、
非常に面白いです。

確かに、家族を日常的にみると、

ありふれたつながりだけども、

大きな目でみると、過去からの流れの中の

魚の群れのようにもみえます。

ひとつの“生命体”ともいえるわけです。

最後の“家族はひとつの愛の生命体”
という部分でいつもウルウルっとなります。



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父さんの泳ぎ方はぶきっちょ
でもいつも一生懸命
父さんの口ぐせは
「反省しても後悔するな」

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にしても、金賞校の南行徳中の

“父さんの口ぐせ~”の部分は
歯切れよくて気持ちいいですね。
中学生とは思えないような貫禄でした(笑)

『みえない樹』―「みえない樹」とともに大人になっていく思春期描いたような課題曲

昭和52年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
みえない樹
作詞:伊藤海彦、作曲:佐藤眞

 

 

音譜私のなかの
一本の樹
いつからか 芽ばえて のびた
名まえのない樹よ

 

これも昨日の「海はなかった」と
同じように自由曲として人気の課題曲で、
印象的なイントロから始まります目
「みえない樹」という不思議なタイトルですが、
「みえない樹=私の心」ですねひらめき電球
私の心の中でも、思春期に芽生える自我だったりとか、
自立しようとする心だったりす心のようです。
だからこそ、もどかしかったときや
いらだったときに、そこに立っているんですよね。
その傷にはまたあらたな心が芽吹き、
のびていくことで大人になっていくんだとアップ

 

こういうかっこいい曲に出会えると
合唱が好きになりそうですねラブラブ!
早口の部分が大変そうですがあせる

自由曲に選択される理由も分かりますニコニコ

『海はなかった』―高度経済成長期の寂れた情景が浮かぶオトナの課題曲

(追記 2011.12.16)

作詞の岩間さんと、作曲の広瀬さんの

初演時の解説 を更新しました。

解釈の参考にしてみてください。

昭和50年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
海はなかった
作詞:岩間芳樹、作曲:廣瀬量平



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さびれた入江で
白い羽根を見つけた
陽炎に かざして渚を走る
夏の旅びとの髪飾り
どの風待てば飛べるだろう

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最近聴き始めた曲です。
重々しいピアノのメロディーから曲は始まります。

重々しさに続き、寂しげな情景が浮かび、
歌は進んでいきます。

曲の解釈はいろいろだと思いますが、
おそらく環境問題をテーマにした楽曲なのでしょうね。
高度経済成長期真っ只中の
日本の汚れてしまった海と空が浮かんできます。

高等学校の部にピッタリな

聴きごたえのあるオトナな課題曲ですね。
難易度はさほど高くはないと思うのですが、
この詩の世界を表現するのは

大変だったかと思われます。
(昨年の課題曲「青春譜」にも通じると思います。)


中学校の部の自由曲としてや
多くの合唱団に歌われる人気曲ですが、
高校生以上の成熟した歌声の方がうっとりしますね。