『家族』―詩人・川崎洋さんのイメージする「家族」とは?
平成6年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
家族
作詞:川崎洋、作曲:鈴木行一
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遠い遠い昔から続いている
見えない流れの中を泳いでいる
前のほうに父さんと母さん
その後ろに私たち兄弟
離れたところからは「家族」という名のわれわれは
一匹の魚のようだろう
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私の好きな詩人のひとりである
川崎洋さんの手がけた課題曲です。
今までありそうでなかった
「家族」がテーマの課題曲です。
すごく身近なテーマを親しみやすい
表現であらわされていてほっこりします。
メロディーもいいですね。
雄大かと思いきや、父さんと母さんを
イメージさせる曲調に変化したり、
非常に面白いです。
確かに、家族を日常的にみると、
ありふれたつながりだけども、
大きな目でみると、過去からの流れの中の
魚の群れのようにもみえます。
ひとつの“生命体”ともいえるわけです。
最後の“家族はひとつの愛の生命体”
という部分でいつもウルウルっとなります。
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父さんの泳ぎ方はぶきっちょ
でもいつも一生懸命
父さんの口ぐせは
「反省しても後悔するな」
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にしても、金賞校の南行徳中の
“父さんの口ぐせ~”の部分は
歯切れよくて気持ちいいですね。
中学生とは思えないような貫禄でした(笑)