『ここからいちばん とおいところ』―贅沢な選択制で選ぶのが悩ましい小学校の部
平成21年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲A
ここからいちばん とおいところ
作詞:覚和歌子、作曲:千住明
ここからいちばん とおいところへ
とおいところへ とんでみよう
大地は ぼくを足うらで
必ずつよく支えてくれる
今更ですが、今年の課題曲を
1曲1曲取り上げてみたいと思います![]()
まずは小学校の部の課題曲Aである
「ここからいちばん とおいところ」
まず思ったのが、今年の小学校の部の
課題曲は贅沢だな、ってことです![]()
久々の選択制復活![]()
どちらも王道系なうえに、
2曲とも課題曲としてはここ数年で
一番よい仕上がりではないでしょうか![]()
久々に小学校の部で「おおっ」と思いました。
覚さんと千住さんの小学生への
真摯な思いが伝わってきて、
課題曲を聴いて嬉しくなりました![]()
本当に悩ましい選択制ですね~
どちらかを課題曲、どちらかを
自由曲にしたいくらいですね(笑)
で、「ここからいちばん とおいところ」です。
「ジャンプ」というテーマの課題曲なので、
幼い感じになるのかと思いきや、
子供らしいのに品のある課題曲に仕上がってます![]()
「ジャンプ」を「ここからいちばんとおいところにとんでみよう」
と小学生にわかりやすい表現で
あらわしているのが覚さんらしくて、ほっこりする詞です![]()
雰囲気的に「空がこんなに青いとは」に近い世界観を感じます。
難易度的にはどうなんでしょう![]()
個人的にはそんなに難しくなく、
どの小学校でも気軽に取り組めるし、
口ずさみたくなるような課題曲だと思います。
でも、しっかりコンクール的なスキル評価もできそうです。
素人的に注目して聴こうと思っている点は、
● 「わからないって こわくてすてき」の部分を
小学生らしく、さわやかに表現できるか。
魅せどころだと思うので、各校によって工夫して欲しいな、
って感じがします。
● 最後の「とおいところへ~~」のハーモニーを
きっちり決められるか。初演のはイマイチだったので。
● 全体的にふんわりした世界観を出しつつも、
「必ずつよく」・「たった」・「いっぱい」とか
そのかたまり部分を象徴する
フレーズをきちんと表現できるか。
に注目したいです。
『青空のすみっこ』―青空のすみっこは中学生の心のすみっこ?
昭和49年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
青空のすみっこ
作詞:谷川俊太郎、作曲:寺島尚彦
青空のすみっこで
ひとひらの雲が湧いた
とどきそうで とどかない
青空のすみっこに
ひとひらの雲が消えた
最優秀校(現・金賞校)の演奏でも
2分40秒程度と、中学校の部と思えないほど短
くてシンプルな曲です![]()
昨日までの青空にピッタリな曲で、ふと口ずさみたくなります![]()
前年までの難曲路線から転換した年だとも
言われている昭和49年度の課題曲です。
この年は、「気球に乗ってどこまでも」、
「青空のすみっこ」、「ともしびを高くかかげて」
と比較的平易で、親しみやすい課題曲の
ラインナップとなっています。
特に高等学校の部は前年まで
難曲が多かっただけに、
課題曲Juke Boxで聴き進めていると、
いきなり「ともしびを高くかかげて」
が流れるとビックリします。
あ、でも、「赤い機関車」とか、
「博物館の機関車」とか好きですけど。
今となっては難曲じゃないのかもしれませんね。
本題のこの課題曲、歌詞の対比が
なんとも切なくて心に残ります![]()
雲→とどきそうでとどかない→湧いた⇔消えた
鳥→つかめそうでつかめない→飛んだ⇔消えた
そもそも青空のすみっこって
何なんでしょうか。
例えば、ビルと青空の境目なんでしょうか。
だったら、とどきそうでとどかない、
つかめそうでつかめない、
というのも感じることが出来そうですけど。
校舎の屋上でひとひらの雲や一羽の鳥を
見つめている中学生の姿が浮かんできそうな歌です![]()
その中学生の心の中のすみっこの
不安定な気持ちを表現してるようにも見えます。
♪あなたの好きな課題曲―高等学校の部
小学校の部
、中学校の部
とやってたのに高等学校の部を忘れてました![]()
あら
言葉にすれば(平成19年度)ゴスペラーズ・松下耕 共同制作
作詩:安岡 優、作曲:安岡 優・松下 耕
ある真夜中に(平成18年度)
作詞:瀬戸内 寂聴 作曲:千原 英喜
聞こえる(平成3年度)
作詞:岩間 芳樹 作曲:新実 徳英
「新しい人」に(平成16年度)
作詞:大江 健三郎 作曲:信長 貴富
風になりたい(平成17年度)
作詞:川崎 洋 作曲:寺嶋 陸也
生きる(平成7年度)
作詞:谷川俊太郎 作曲:新実徳英
ひとつの朝(昭和53年度)
作詞:片岡輝 作曲:平吉毅州
あしたはどこから(平成15年)
作詞:平峯 千晶 作曲:三枝 成彰
なぎさの地球(平成14年度)
作詞:大岡 信 作曲:木下 牧子
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海はなかった(昭和61年度)
作詞:岩間芳樹 作曲:広瀬量平
昔は小学校の部専門だったのですが、最近は中学校・高等学校の部を聴くようになったので、こちらのランキングのほうが馴染み深かったりします![]()
こちらもやはり、現役世代の票が反映されているのか。近年の曲が上位ですね。
「言葉にすれば」のゴスペラーズの課題曲は、新鮮だったので記憶に新しいです。
今年は「あの空へ~青のジャンプ~」で何かと話題の高等学校の部ですが、高等学校の部なんだから、大人の深遠な曲を提供してもいいと思うんですけどね。
やはり、合唱離れを食い止める方に力を入れるんでしょうか![]()
今年のようにやりすぎ感があると、真の合唱好きが離れてしまわないか心配です![]()
最近の曲に混じって、3位の「聞こえる」が目立ちますね![]()
これからも確実に歌い継がれていかれるであろう名曲だと思うので、真の1位はこちらかもしれません。
2位の「ある真夜中に」もかなり大人な曲ですが、高校生にはいい課題曲だったと思います![]()
昭和61年度の「海はなかった」は最近聴くようになったので、近々レビューを。
中学校の自由曲としてもよく取り上げられていた曲なので、興味津々で聴き始めてます。
ぞくぞくっとするくらいいい曲です![]()
ちなみに、私のベスト10は
青春譜
ある真夜中に
君は夕焼けを見たか
聞こえる
風になりたい
わが里程標(マイルストーン)
冬、風蓮湖
ひとつの朝
また、あした
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海はなかった
やはり1位は「青春譜」![]()
いまだに1日に何度も聴くので。これはもう宮崎学園高等学校様様です![]()
2位は「ある真夜中に」
これもいい曲です![]()
こんな素敵な課題曲に出会えるなんて、このときの現役生は幸せもんですよ![]()
にしても、五木寛之や瀬戸内寂聴が作詞という豪華な面々なのがNコンらしいですね。
3位の「君は夕焼けを見たか」は最近の自分のテーマソングというか元気が出る歌です![]()