『地球が私を愛するように』―色気が大事?オトナの雰囲気の漂う課題曲
もっと掘り下げた続編を書きました。こちら
から。
平成3年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
地球が私を愛するように
作詞:山川啓介、作曲:野田暉行
それはたとえば 午後の海
素足で砂を 歩くとき
ふいに心のくちびるを
思わずこぼれる 言葉です
作詞の山川啓介さんはNコンでは、
「おーい海!
」「出発の朝
」
「山があって海がいて
」を手がけておられます
そのほかにも歌謡曲をよく手がけられている方です。
(「太陽がくれた季節」「聖母たちのララバイ」
「時間よ止まれ」など)
作曲の野田暉行さんは、
「空がこんなに青いとは
」「白い花」
「みぞれ
」などNコンの名曲を
手がけられています
中学校の部と思えない感じの
しっとりした歌詞
『聞こえる』同様、地球の環境問題、
そのときの世界情勢などを
テーマにした楽曲です。
初演のときに、テレビで朗読される歌詞に
思わずうっとりしたのを覚えてます
いい曲なんだけど、最近あまり聴かれたりしないし、
歌詞もなかなかみつけられなかったりで淋しいです
ただ単に歌い上げるだけじゃ
ダメなんですよね、この曲
色気も必要なんです
課題曲JukeBoxで聴ける受賞校2校の
演奏を聴き比べるとわかりやすいんだけど、
2連覇した旭中は非常に色気があるんですよ、
中学生なのに
審査員の方々も旭中の演奏は
よくほめておられたのを覚えています
この中学校の特徴は、聴かせどころなどで、
テンポを少しゆるめるところじゃないかと思います。
それがこの曲では、
『まぶしい朝で~』の部分などですね。
そういった曲に表情をつけるところが
色気につながってる気がします
もう一校は、伸びやかだけれども、
その詞の感じには及んでない感じ
個人的に郡山二中あたりに自由曲で
歌ってほしいんだけどな
ちなみにこの曲で一番好きなのは、
街のぬくもり 幼な子の歌で
鳥のはばたき 空の深さで
握り合った手 崩れ去る壁で
生まれた生命 母の願いで
の2つの部分。
素敵な表現だと思いませんか
目の前にその情景が浮かんできます
地球が私たちを愛してくれるように、
(さまざまな美しい姿・光景を見せてくれるように)
私たちももっと地球を大事にしたいですね。
そのために私たちができることって
何なんでしょうか
そういった気持ちからその年の
高等学校の部の課題曲である『聞こえる』にも
つながっていくんだと思います。
合唱好きが集まるブログはここ
にほんブログ村
『レモン色の霧よ』―爽やかなようで哀愁も漂う感じが新鮮で大好きな課題曲
昭和52年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
レモン色の霧よ
作詞:結城ふじを、作曲:玉木宏樹
全然リアルタイムな課題曲じゃないんですが、
課題曲JukeBoxができたおかげで
違う世代の課題曲も聴いたりします
その中で最近のお気に入りがこの曲
キャンプの朝を歌った曲なんだけども、
メロディラインがとてもきれい
作曲はこれまたお気に入りの「
亜麻色の風の中へ」を作曲した玉木宏樹さん
この方の曲は親しみやすく美しい
ただ、高音だらけで、中学生たちが
歌いこなすのは結構厳しかったんじゃ
金賞校はさすがといった仕上がりでしたが
白樺林を 通る風は
霧を しずかに 消しながら
朝の光を 作るのです
太陽を レモン色にする霧よ
若者を 称えているような霧よ
なにかいいこと ありそうで
望みさわや さわやか キャンプの朝です
すてきな朝の情景ですね
ちなみに朝、通勤中とかに聴くと
いい感じになれる曲です
中盤の
夢を育み 光る
ゆうべの星くず 白かった
勇気ださせて 燃える
キャンプ・ファイア 赤かった
歌のこだまが はずむ
白樺林は 黒かった
そして更けた・・・・・・・・
メルヘンみたいな高原の夜
の部分なんて、キャンプの夜が
目の前に浮かぶような詞とメロディーで、
甘酸っぱい気持ちになりますね
合唱好きが集まるブログはここ
にほんブログ村