Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -611ページ目

『聞こえる』― 発表から30年以上たった今、私たちにできることは❓

平成3年度 高等学校の部課題曲

聞こえる
作詞:岩間芳樹、作曲:新実徳英

 

 名課題曲「聞こえる」

 

合唱を知っておられる方なら知らない方はいないんじゃないんでしょうか、この課題曲。
意外にこのブログできちんと取り上げてなかったのを気付きました😅

 

この前、宮崎学園高等学校の演奏会に行ったときも演奏されてました。
やはり知名度が高いのか、会場でも揺れながら聴いておられる方が多かったと思われます。
宮学の演奏も素晴らしかったんです。
初めての生の合唱が宮学でよかったと思いましたよ。

で、この課題曲。
平成3年度の課題曲だったんですが、この課題曲は発表時点から気に入ってました。
初演の団体の演奏も素晴らしく、子供ながらに口ずさんでいたのを覚えています。

 

 

▲「聞こえる」の初演(松原混声合唱団)


 

メロディーラインだけで目がうるうるしてました。
でも、まさか今でも盛んに歌い継がれるようになるとは。

というのも、当時の時代背景を知らない世代ですよね、今の高校生たちは。

 


 

▲ 平成3年度高等学校の部・府中西高校(銀賞)

 

 

 

 いま、自分に何ができるのか❓

 

当時は、湾岸戦争東西ベルリンの統一ソ連の崩壊等、世界情勢が不安になるような情勢が多かったのを覚えています。
私も教科書の東西ドイツの表記を書き換えさせられたり、ソ連もCISやロシアに書き換えさせられたり。
ニュース映像から流れる油まみれの鳥に心を痛めたりしてました。
 

そんな当時の情勢を見事に表現されたこの課題曲は、当時の高校生だけでなく、幅広い世代への共感も大きかったと思われます。

この曲の主題である「いま、なにができるのか❓」という思いは、当然あふれ出てくるものだったと思います。

このような背景なしに、今の子たちにこの曲は共感をもって歌われるのだろうか、といつも思うのですが、今も世界に対して今自分に「何ができるか」という状況は変わらないのかもしれません。

だからこそこの課題曲は歌い継がれているのだと思います。

 

 

 この詩に描かれた時代背景は❓

 

当時の「教育音楽」の初演時の解説から、詩に描かれた時代背景を取り上げてみます。

 

  • 天安門事件で、戦車の前に立ちはだかる一人の青年。
  • ルーマニアでは、民衆が権力を倒して涙している。
  • 民族統一にわくベルリンの群集をバックに、第九の「歓喜の歌」が聞こえている。
  • アマゾン流域の森林伐採が、地球を酸欠に向かわせている。
  • アフリカでは子供が飢餓に泣いている。
  • 海に流れ出した原油が鳥の翼を奪っている。
  • 戦火に追われた難民達が救いの手を求めている。

 

ぜひ時代背景も知って、この合唱曲に取り組んでもらえたらいいなと思います。

恐らく、現代に共通する気持ちが発見できると思います。

 

初演時の作詞・岩間芳樹さんによる解説は別の記事で詳細に取り上げているので、ぜひご覧になってください。

 

 

 

 

 

 

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『心の馬』―「心の馬」とは何か、考えるのも楽しみな一般公募の歌詞の課題曲

昭和58年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
心の馬
作詞:三石真弓、作曲:中田喜直





音譜金色の馬を見た

照りつける太陽を横切っていく馬を見た

炎のように たてがみ なびかせて

横切っていく馬を見た


初めて聴いたとき、

ハープで奏でられているような

キラキラした曲だな、と思いましたラブラブ!

これは演奏校である

根城中学校の演奏力

にもよるものと思うのですが、

幻想的な歌詞に乗る

メロディーが非常に美しい曲ですアップ


作詞は、この年は一般公募だったそうです。

作曲は大御所、中田喜直さん。

「ちいさい秋みつけた」、

「めだかの学校」、「夏の思い出」

などを作られた方ですね。

父も大御所、「早春賦」などを作られた中田章さん。

本当にお二人とも親しみやすく

美しい曲を残しておられますよね合格


ロマンティックな歌詞ですよね目

ところで、「心の馬」とは何なのでしょうか!?

辞書的な意味では、


《「心馬(しんめ)」を訓読みにした語》

心が激しく働き、抑えにくいことを

勇み逸(はや)る馬にたとえていう語。


「心の馬」とは未知のものへ

駆けて行く"自分"のことなのでしょうかはてなマーク



音譜心の悩みの一つ残らず

馬は体の一部にして

はるか遠くへ駆けていく

太陽を横切り

銀河を越えて…



心の悩みを一つ残らず体の一部にしている、

というところからそういう感じがするのですが。

国語の時間のようで、そういうのを考えるのも楽しい曲です。

途中、メロディーラインも馬が

駆けて行くようなメロディーライン

になっていますね馬




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『めぐりあい』―ひとがだれかと"めぐりあう"ということ、思春期の中学生へのメッセージソング

平成19年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
めぐりあい
作詞:重松清、作曲:高嶋みどり



音譜はるか昔 遠いきのう ぼくたちは
それぞれの宇宙で眠っていた
母の鼓動を聴きながら

きみはぼくを知らず ぼくはきみを知らず
名前なく生まれたその日から旅は始まり
ふたりめぐりあえた
いま ぼくはきみの名を呼ぶ


"人は出会いのために生きている"、
というのが主題となっている曲だと思うのですが、
高嶋みどりさんらしいメロディーが中学生らしい爽やかな雰囲気を演出してますねアップ
翌年の課題曲「手紙」の印象が強くて、
派手な曲ではないですが、心にしみる曲です目
一人のときって、寂しくなるものなのですが、
それも誰かと出会ったときのよろこびのためだ、
というのが素敵ですねラブラブ!
中学生ってそういうことを意識し始める年齢なだけに、
この課題曲はやさしくその答えを導いている感じがして、
すがすがしい気持ちになりますひらめき電球