『景色がわたしを見た』―水の流れ、雲のかたち、秋を渡る鳥、そんな景色のようにいられたら…
昭和57年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
景色がわたしを見た
作詞:関根榮一、作曲:寺島尚彦
------
風の匂いのように
雨のにじみのように
枯れて また 春に萌える
草のように
しなやかな こころで
生きなさい と
なみだぐむ なみだぐむ 景色
景色が わたしを見た
------
大人っぽい歌詞とメロディーですが、
中学校の部の課題曲です。
今年の高等学校の部の課題曲
「あの空へ~青のジャンプ」と比べると、
どっちが中学校の部で、
どっちが高等学校の部か
分からないと思います(笑)
詞は関根榮一さんで、
さすがという深い歌詞と美しい日本語。
中学生向けにしては逆に
大人っぽすぎるのかもしれませんが、
中学生にこういった曲に触れて
もらうのはいいことだと思います。
曲は寺島尚彦さん。「青空のすみっこ」、
「小さな協奏曲(コンチェルト)」、
「花と少女」の作曲、
ドリカムの吉田美和の「未来を旅するハーモニー」
の編曲を手がけられた方です。
"ざわわ ざわわ"の「さとうきび畑」の
作曲も手がけられています。
先日紹介した「君は夕焼けを見たか」
に通じる世界観をもっていると思います。
景色を擬人化し、その景色が雄大で
人間はその前ではちっぽけな存在なんだと感じさせます。
景色といっても、景色は大きな意味では
ひとつですが、ひとつではないのです。
風の匂い、雨のにじみ、枯れて
また春に萌える草、水の流れ、
雲のかたち、秋を渡る鳥…
そんなさまざまな景色のような
心をもっていたいという関根さん
独特の世界がそこにはあり、
美しいメロディーとあいまって、
すがすがしい仕上がりになっています。
"秋を渡る鳥のように"というのも素敵な表現ですね。
風の匂いのように
雲のかたちのように
いられたら
ああ わたしのこころ
わたしの こころ
近年の思春期路線もいいと思うし、
昨年のアンジェラアキの「手紙」も大好きなんですが、
そろそろこんな課題曲を中学生に歌って欲しいなぁ。
合唱好きが集まるブログはここ
にほんブログ村
iPod touchに入ってる合唱曲トップ5!!
ふと、私のiPodのトップ25機能を覗いてみると、合唱曲がランクインしてました。
天使と羊飼い
これ、課題曲じゃないんですけど、昭和59年に根城中学校がNコンの自由曲として歌ったといわれるものです
かなりの名演です![]()
初めて聴いたときは度肝抜かれました![]()
もう伝説といってもいいほどの中学校です![]()
時は流れても
これまた根城中学校の演奏です。
もともと昭和54年の課題曲でしたが、昭和62年度の選択課題曲にもなった曲で、その昭和62年の演奏です。
昭和62年度は「トマトの夕焼けスープ」でしたが、今年の「あの空へ~青のジャンプ」同様、癖の強い曲で、あまり選ばれなかったようです![]()
「時は流れても」は名曲なので、仕方ないですね。
今年の高等学校の部も選択制になっていたらどうなるでしょうね(笑)
君は夕焼けを見たか
昭和59年度の高等学校の部の課題曲です。
これまた名曲![]()
特に歌詞にやられました。
NコンJuke Boxには混声と女声がアップされてますが、混声のほうが好みです。
たぶん、初めて聴いたのが混声の高松第一高等学校なので、女声版が遅すぎるように感じます。
実際、当時のコンクールは女性版のテンポでが普通だったようですが。
ある真夜中に
これ、実はリアルタイムのコンクールではきちんと聴いたことはありませんでした。
聴き始めたのは最近。
でも、この歌の奥深さを感じたとき、貪るように聴き始めました(笑)
癖になります![]()
青春譜
このブログでイチオシしている「青春譜」宮学版です![]()
もう数百回は聴いたんじゃないかな![]()
ちなみに宮学のビデオ版「青春譜」も実はその次にランクインしてたりします。
キャッチーな「言葉にすれば」のあとだったせいか、一般受けしにくいかもしれません。
ただ、歌ったことがある人は感じると思うのですが、かなりスルメソングです![]()
聴けば聞くほど味が出てくる。
さらに好きになったのは、作詞の五木寛之さんの解説を聞いてから。
その曲の背景を知ると、もっと味わいが出てきます![]()
とゆうことで、本当にこんな個人的なランキングでいいのだろうかと思うランキングでした(笑)
昭和50年代の曲が多いのはなぜだろう![]()
その頃は赤ん坊で世代じゃないのにね![]()
【私の好きな常連校】宮崎学園高等学校
あらためて、きちんと。
まず、今高校生だったらここに行きたい~って思います

だって、あんな合唱部に入れるんですよ

私がここの合唱で好きなところは、美しい日本語の発声と解釈です

これは顧問の有川サチ子先生と生徒達の努力の賜物なんでしょうね。
昨年はNコンと全日本の2大コンクールを制覇しました

一部には作りすぎだという意見もあるようですが、私はまったくそうは思いません。
対極にいるのが安積黎明なんでしょうが、今の安積黎明よりも以前の安積黎明の方が好みだったりします。
顧問が変わったせいなのでしょうか

ここも素直な発声でいい演奏をします。
で、宮崎学園、先日初の定期演奏を見に行ったのですが、まだ興奮醒めません(笑)
合唱を生で見たことのないみなさん、ぜひとも生で見て聴いて感じてください

全然違います。
五感すべてで感じることができるという感じでしょうか

そんな宮崎学園高等学校に私は夢中でございます。
サインをもらいたいくらいミーハーだったりします(笑)
今年も名演を期待してますよ~
