Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -3ページ目
2024年10月13日(日)

【Nコン2024】小学校の部は「鮎の歌」が目玉❗️Nコン2025の情報も

テーマ:Nコン情報・レビュー

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今日はNコン2日目、小学校の部

 

今年はリアルタイムの視聴も、録画視聴も連休が終わるまでできそうにないので悲しいのですが、昨日の高等学校の部の審査結果と今日の小学校の部の予定を見てみます。

 

 

Nコン2024高等学校の部 審査結果

 

🥇金賞

清泉女学院高等学校(神奈川)

 

🥈銀賞

福島県立会津高等学校(福島)

 

🥉銅賞

専修大学松戸高等学校(千葉)

武庫川女子大学附属高等学校(兵庫)

 

 

清泉女学院高校は初の金賞です。

シードは昨年と変わらず、関東甲信越ブロックと東北ブロックに与えられます。

 

私は早く連休明けに八戸東高校「道」が聴きたいです。県大会の音源、泣きましたもん。

 

 

 

  Nコン2025のテーマと高等学校の部制作者発表

 

テーマは「空」です。

かなり変化球なテーマ来ましたね。誰も予想できた人はいないんじゃないでしょうか❓

 

 

制作者は脚本家の野木亜紀子さん。

昨年、合唱部が登場する映画「カラオケ行こ!」が話題になったので、予想できた方もいたんじゃないかと。Nコンの司会もされた芳根京子さんが合唱部の顧問役でした。

 

「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」など、話題作の脚本を続々手がけられていますが、作詞は初の挑戦とのことなので、楽しみです。

 

 

 

小学校の部の見どころはなんといっても2校の「鮎の歌」

 

そして今日は小学校の部。

今日の見どころは…平成初頭までのNコンOB・OGの方々、お待たせしました❗️

当時盛んに歌われた「鮎の歌」が令和のNコンに蘇ります。

しかも、Nコン8連覇の記録を持つ先生と、全日本合唱コンクール4連覇の記録を持つ先生の学校の2校によって演奏されます。

こんな熱いことはなかなかないです。

地区大会の音源を聴きましたが、どちらも全く違ったアプローチによる演奏なので、聴きごたえあります。

令和の子どもたちの洗練された歌声による「鮎の歌」ぜひ。

 

そしてもう一曲が「天使と羊飼い」

これもかなり久しぶりに全国コンクールで楽しめます。

しかもア・カペラの自由曲が小学校の全国コンクールで聴けるのは恐らく十数年ぶりのこと。

こちらも地区大会の音源を聴きましたが、小学生にしか出せない響きの歌声で、期待が持てます。

 

 

昨今、極端な選曲の偏りや難曲志向が目立っていた小学校の部。

合唱界をリードする先生方が率先してこういった選曲にチャレンジしていただけるのは、来年以降のNコンにきっとプラスになると思います。

 

 

 

Nコン2024小学校の部 全国コンクール

 

1

港区立白金小学校 関東甲信越ブロック(東京都)

作詞:池井 昌樹

作曲:三宅 悠太

2

岡崎市立三島小学校 東海北陸ブロック(愛知県)

同声合唱とピアノのための「ひかりのものがたり」から

ベーグルと坂道

作詞:覚 和歌子

作曲:横山 潤子

3

伊万里市立伊万里小学校 九州・沖縄ブロック(佐賀県)

同声合唱とピアノのための「時とところを超えたなら」から

何度生まれ変わっても君の恐竜になりたい

作詞:覚 和歌子

作曲:横山 潤子

4

中標津町立中標津小学校/中標津町立丸山小学校 北海道ブロック(釧根地区)

同声合唱曲集「あそぶ神々」から

争い

作詞:片岡 

作曲:大熊 崇子

5

日野市立平山小学校 関東甲信越ブロック(東京都)

合唱組曲「鮎の歌」から

鮎の歌

作詞:関根 榮一

作曲:湯山 

6

佐久市立野沢小学校 関東甲信越ブロック(長野県)

同声合唱とピアノのための「時とところを超えたなら」から

何度生まれ変わっても君の恐竜になりたい

作詞:覚 和歌子

作曲:横山 潤子

7

下関市立勝山小学校 中国ブロック(山口県)

同声合唱曲集「世界はつながりながら回っている」から

躍るミュージアム

作詞:みなづき みのり

作曲:大田 桜子

8

神戸市立桂木小学校 近畿ブロック(兵庫県)

少年少女のための合唱組曲「きっと ほんとは みんな」から

学校へ行きたい

作詞:里乃塚 玲央

作曲:大田 桜子

9

北上市立黒沢尻北小学校 東北ブロック(岩手県)

合唱組曲「鮎の歌」から

鮎の歌

作詞:関根 榮一

作曲:湯山 

10

聖ドミニコ学院小学校 東北ブロック(宮城県)

天使と羊飼い

訳詞:大熊 進子

作曲:Z.コダーイ

11

新居浜市立高津小学校 四国ブロック(愛媛県)

樹形図

作詞:宮本 益光

作曲:加藤 昌則

 

 

 

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2024年10月11日(金)

【Nコン2024】「審査基準」を理解すれば全国コンクールはもっと楽しめる❗️

テーマ:Nコン情報・レビュー

 TODAY'S
 
今日からNコン2024、全国コンクール

 

今日から全国コンクール。

3日間連続して、3時間の全国生放送で合唱の魅力をアピールできる絶好の機会、それがNコン。

 

しかし、SNSを見ていると毎年のように「審査がおかしい」という声が聞こえることがあります。しかしそのほとんどがNコンの「審査基準」を知らないことによるもの。

そもそも「審査基準」を明確に提示しているのは学生向け合唱コンクールではNコンのみ。 なので、出場する側もコンクールを見る側も、確認しておくべきことだと思います。

 

全国コンクール前にその「審査基準」を確認しておきたいと思います。

 

 

全国コンクールの前に確認

 

🔷教育事業として、参加各校の音楽活動の多様性を尊重し、演奏内容を特定の演奏技術に偏ることなく総合的に評価します。


観点としては以下のようなことが挙げられます。

  • 音程や各パートの役割とバランスに気をつけて歌えているか。
  • 適切な速さとリズム、フレーズを意識してまとまりのある演奏ができているか。
  • 美しい響きを出すよう発声が工夫されているか。
  • 歌詞と譜面をよく読み取って表現しているか。
  • 意欲と感動をもって歌えているか。


🔷自由曲については選曲面も考慮して評価します。
🔷伴奏つきの楽曲においては、合唱を重視して評価します。
🔷課題曲と自由曲の配点の比率は1:1です。

 

一番大きいのは、「音楽活動の多様性を尊重」「特定の演奏技術に偏ることなく総合評価」の2点だと思います。

パッと聴いて「よく揃ってて声も美しい」という技術的な理由だけでは評価されないということ。

特に「選曲面も考慮」「課題曲:自由曲の評価は1:1」という点は忘れがちです。

 

続いて、過去のNコン(50回~60回)で審査員に配られた「審査にあたってのお願い」を見てみます。

(古いものしかありませんが、現在もそこまで大きく変わるものではないと思います。)

 

 

NHK全国学校音楽コンクールは、第51回コンクールという新しい歴史のスタートを機会に、学校合唱の底辺を広げ、多様な合唱活動を育てるコンクールを目指して、粧いを新たにして再出発することになりました。これは、ややもすれば、競争第一主義に陥りがちなコンクールを是正し、学園の豊かな音楽生活を育てる方向を明確に打ち出そうという趣旨に基いています。

 

NHK全国学校音楽コンクールは、学校における音楽教育、とくに合唱活動を育成しようという目的で運営されています。この目的を達成するため、審査員各位は次の諸点に留意し、慎重・公正な態度で審査に臨んでいただきたいと思います。

 

(第51回の審査員へのお願いのまえがきより)

 

教育事業として

  • 審査の対象としては、参加校の音楽内容であるということはいうまでもありませんが、コンクールの目的に鑑み、これに教育的な配慮も加えていただきたいと思います。(“教育的な配慮”という表現は、“学校における望ましい合唱”を選び出すという意味に読み替えていただいても結構です。)(第50回)
  • 実際の評価では、技術面を過大評価することなく、児童・生徒の活動全体を総体的に見ていただきたいと思います。これは音楽評価の中に、教育的立場からの評価を十分に織り込んでいただきたいということです。(第51回)
  • このコンクールを通じ、最も望ましい日常の音楽活動を行っている学校を選する(第52回)

 

音楽活動の多様性を尊重

  • 参加校の様々な表現上の工夫をできる限り積極的に評価していただきたい。大胆な工夫や意欲的な試みなどについては、それらが不自然なものでない限り、それぞれの独自性や創造性を尊重していただきたい。(第52回)

 

特定の演奏技術に偏ることなく総合的に評価

  • 音楽内容についてのさまざまな要素、すなわち表現・発声・アンサンブルなどについても、一部分だけを過大評価することなく、全体をトータルな観点から見ていただきたいと思います。(第50回)
  • 演奏評価については、表現・発声・アンサンブルなどの一部分だけを、また、若干のミスなどを過大に評価しないことをお願いいたします。(第51回)
  • このコンクールは、ややもすると児童・生徒よりも指導に当たる先生のコンクールという傾向に陥る恐れがある。できるだけ児童・生徒達の演奏態度や表現意欲にも目を向けて、その内容について積極的な評価を与えて頂きたい。(第52回)
  • 優れた音楽活動を示した学校を選奨、しかし技術面の過大評価はせず、技術面の吟味は当然のことながら、若干のミスなど過大評価しない生徒の演奏態度、表現意欲に目を向ける。(第60回)

 

自由曲については選曲面も考慮

  • 楽曲の芸術性の追求だけを目的にして、自分たちの合唱グループの性格や力量に合わない楽曲を選ぶというのは、あまり好ましいものではない。また、このコンクールは、審査員だけではなく、一般の方々に聴いてもらうための催しでもある。(第52回)
  • 選曲の曲の部分省略が不自然でないか(第60回)

 

Nコンは技術評価に加えて、音楽活動の面を大きく見ているというのがよくわかると思います。

これはコンクールという性格上、単なる技術の競争に陥りがちなのを牽制する意味合いがあると思います。

金賞校や入賞校は特に全国の学校に与える影響が大きいので、上記のお願いはどれも重要だと思います。

 

Nコンは「合唱コンクール」という性格に加え「豊かな音楽活動を選奨する」意味合いが強いと思います。

中学生であれば「中学生の割に頑張った演奏」ではなく、「中学生だからこそ生み出せた演奏」が評価されるといっても過言ではないと思います。
 

ぜひお茶の間審査をする際には、これらを頭に入れて見てみるとより楽しめると思います。

 

 

 

Nコン2024全国コンクール高等学校の部

 

 

  放送時間

 

10月12日(土) 午後1:50~5:00(Eテレ)

 

 

 

  出場校(演奏順)

 

(1) 岡山県立岡山城東高等学校 中国ブロック(岡山県)
RIVERS OF LIGHT(光の川)
作詞:C.F.ホール/F.ナンセン、作曲:E.エシェンバルズ

 

 

(2) 青森県立八戸東高等学校 東北ブロック(青森県)
女声三部合唱組曲「確かなものを」から

作詩:高野 喜久雄、作詞:髙田 三郎
 

 

(3) 香川県立坂出高等学校 四国ブロック(香川県)
アンソロジーⅠ ―女声合唱とピアノのための―
~序・泣いているきみ~
作詞:寺山 修司/谷川 俊太郎
作曲:三宅 悠太

 

 

(4) 大妻中野高等学校 関東甲信越ブロック(東京都)
風のうた
作詞:安水 稔和、作曲:三宅 悠太

 

 

(5) 北海道帯広三条高等学校 北海道ブロック(十勝地区)
女声合唱とピアノのための組曲「女に 第1集」から
こぶし/なめる
作詞:谷川 俊太郎、作曲:鈴木 輝昭

 

 

(6) 専修大学松戸高等学校 関東甲信越ブロック(千葉県)
Harukaze(春風)
作詞:R.M.リルケ、訳詞:富士川 英郎、作曲:土田 豊貴

 

 

(7) 愛知県立岡崎高等学校 東海北陸ブロック(愛知県)
2群の混声合唱のための「光・三首」から
匂い
作詞:宗 左近、作曲:松下 耕

 

 

(8) 清泉女学院高等学校 関東甲信越ブロック(神奈川県)
女声合唱とピアノのための

作詞:辺見 庸、作曲:信長 貴富

 

 

(9) 武庫川女子大学附属高等学校 近畿ブロック(兵庫県)
夕暮 ―女声合唱とピアノのための―
作詞:谷川 俊太郎、作曲:土田 豊貴

 

 

(10) 鹿児島高等学校 九州・沖縄ブロック(鹿児島県)
混声合唱とピアノのための「愛の天文学」から
愛の天文学
作詞:寺山 修司、作曲:土田 豊貴

 

 

(11) 福島県立会津高等学校 東北ブロック(福島県)
混声合唱とピアノのための
pray
作詞:萩野 なつみ、作曲:宮本 正太郎

 

 

  コンクールのみどころ

 

課題曲は、歌人の俵万智さんが作詞、松下耕さんが作曲した「明日(あした)のノート」。

ゲストMCを担当するのは、ミュージカル俳優の山崎育三郎さん、そして課題曲作詞を手がけた俵万智さんが登場❗️

 

審査中のスペシャル・ステージでは、俵さんとコラボしてNコン・ホームページで4月から開催してきた短歌「付句」企画を紹介するほか、山崎さんが高校生のために贈る歌を披露する。

さらに全国出場校の代表生徒による一期一会のスペシャル合唱団が山崎さんの曲「誰が為」を大合唱する企画も。コンクール最後は、会場一体となって歌う、課題曲の全員合唱で感動のフィナーレを迎える。

 

 

  ゲスト司会

 

山崎育三郎(ミュージカル俳優)

 

 

  司会

 

佐藤あゆみアナウンサー

 

 

  高等学校の部審査員

 

  • 松下 耕(作曲家)
  • 髙嶋 みどり(作曲家)
  • 清水 雅彦(指揮者)
  • 名島 啓太(指揮者)
  • 本山 秀毅(指揮者)
  • 望月 哲也(声楽家)
  • 片桐 あかね(全日本音楽教育研究会高等学校部会長)

 

 

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2024年09月27日(金)

伝説のNコン特番が再び❗️アンジェラ・アキと30歳になった五島列島・若松島の中学生たち

テーマ:Nコン情報・レビュー

「手紙」からもう16年…

 

昨年のブログでチラッと「手紙を歌っていた中学生たちは今はもう30歳で、今頃未来に書いた手紙を開いているのかも」と書いていましたが、まさにその特番が放送されます。

 

 

伝説の特番のおさらい

 

もう一度振り返っておくと、今から16年前のNコン2008の課題曲「手紙」

Nコンの枠から飛び出して全方位に突き刺ささり、Nコンを知らない人でも知っているであろう曲になりました。

その当時、Nコンの特番としてアンジェラ・アキさんが全国の中学校を訪れ、その番組も大反響となり、続編がいくつも制作されました。

特に「続・拝啓十五の君へ」はTBSの安住紳一郎アナウンサーが号泣し、Nコンにハマるきっかけとなった特番で、繰り返し何度も再放送され、今や教材にも使われているという話も聞きます。

 

拝啓十五の君へ

 

 


アンジェラ・アキと中学生の交流を描いた「続・拝啓十五の君へ」【その1】



アンジェラ・アキと中学生の交流を描いた「続・拝啓十五の君へ」【その2】




 

映画のモチーフにもなった若松島の中学生との交流

 

その特番の中で長崎県の五島列島・若松島の中学校との交流の続編が多く作られ、卒業・成人と節目に特番が作られました。

 

拝啓十五の君へ

 

拝啓十五の君へ

 

拝啓十五の君へ

 

 

また、この若松島の中学生たちをモチーフにした小説「くちびるに歌を」が作られ、新垣結衣さん主演で映画化もされました。

 

 

▲映画「くちびるに歌を」(主演・新垣結衣)の予告編

 

 

 

30歳になった中学生とアンジェラ・アキ

 

今回30歳になった島の中学生たちをスタジオに呼んで、アンジェラさんと語り合うそうです。

この「30歳」には大きな意味があって、課題曲「手紙」は30歳のアンジェラさんに15歳の自分から届いた手紙がきっかけとなっています。番組では30歳になった自分から15歳の自分へ手紙を書いて朗読もするようです。

 

 

 

過去の特番も再放送

 

この特番に先立って、今日夕方に過去の放送分が再放送されるそうです。

できることなら「続・拝啓十五の君へ」も再放送されると良かったのですが。未だにこの特番の映像を見ると涙が止まりません。

 

「拝啓 十五の君へ~30歳になった私からのメッセージ~」

  • 総合:10月2日 (水) 午後10:00 ~ 午後10:44
  • 出演:アンジェラ・アキ ほか

 

「拝啓 十五の君へ 若松島編 ~歌と歩んだ島の子どもたち~ 」(2009年放送)

  • 総合:9月28日 (土) 午後4:30 ~ 午後5:13
  • 総合:10月1日 (火) 午前2:06 ~ 午前2:49 ※月曜深夜

 

「拝啓 二十歳の君へ ~アンジェラ・アキと中学生たち 再会そして未来へ~ 」(2014年放送)

  • 総合:9月28日 (土) 午後5:13 ~ 午後5:56
  • 総合:10月1日 (火) 午前2:49 ~ 午前3:32 ※月曜深夜

 

 

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