【Nコン2025】今日から全国コンクール❗️高等学校の部の司会は10年ぶりのあの女優
万博一色だった半年間
大阪・関西万博にハマりすぎて更新がままならず、全国コンクール当日に久々の更新です。
すでに40回くらい行ってて、世界各国の合唱団の生演奏もたくさん楽しめました。
あと3日で閉幕ですが、本当に楽しい半年間でした。
ということで、今年の全国コンクールの概要を見てみます。
第92回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部
放送時間
10月11日(土) (Eテレ)午後1:40~5:00
課題曲
「惑星そぞろ」
(作詞:野木 亜紀子、作曲:名田 綾子)
演奏順・自由曲
(1)香川県立坂出高等学校(四国ブロック)
「風のうた」
(作詞:安水 稔和、作曲:三宅 悠太)
(2)大妻中野高等学校(関東甲信越ブロック)
「ひとめぐり ー女声合唱とピアノのためのー」
(作詞:覚 和歌子、作詞:三宅 悠太)
(3)頌栄女子学院高等学校(関東甲信越ブロック)
女声合唱とピアノのための
「空を呼吸する」
(作詞:川井 麻希、作曲:根岸 宏輔)
(4)鹿児島高等学校(九州・沖縄ブロック)
「わたしは光」
(作詞:文月 悠光、作曲:土田 豊貴)
(5)福島県立安積黎明高等学校(東北ブロック)
混声合唱とピアノのための「宇宙天」から
「少年時」
(作詞:中原 中也、作曲:鈴木 輝昭)
(6)専修大学松戸高等学校(関東甲信越ブロック)
混声合唱とピアノのための
「夢の潟湖(ラグーナ)」
(作詞:佐伯 圭、作曲:宮本 正太郎)
(7)名古屋市立向陽高等学校(東海北陸ブロック)
無伴奏混声合唱組曲「雨よ降れ」から
「雨よ降れ」(作詞:谷川 俊太郎、作曲:三宅 悠太)
(8)出雲北陵高等学校(中国ブロック)
「ひとめぐり ー混声合唱とピアノのためのー」
(作詞:覚 和歌子、作曲:三宅 悠太)
(9)福島県立郡山高等学校(東北ブロック)
「帰郷 ー混声合唱とピアノのためのー」
(作詞:谷川 俊太郎、作曲:三宅 悠太)
(11)武庫川女子大学附属高等学校(近畿ブロック)
女声合唱とピアノのための「愛の縫い目はここ」から
「透明の詩」
(作詞:最果 タヒ、作曲:土田 豊貴)
(11)札幌山の手高等学校(北海道ブロック)
無伴奏混声合唱組曲「雨よ降れ」から
「雨よ降れ」
(作詞:谷川 俊太郎、作曲:三宅 悠太)
司会・ゲスト
芳根京子(ゲストMC)
加藤諒(リポーター)
大谷舞風アナウンサー(司会)
スペシャルステージ
ヴェルニゲローデ放送青年合唱団
審査員
| 名田 綾子(作曲家) |
| 千原 英喜(作曲家) |
| 名島 啓太(指揮者) |
| 大門 康彦(指揮者) |
| 田中 祐子(指揮者) |
| 佐々木 正利(声楽家) |
| 堀口 俊英(全日本音楽教育研究会高等学校部会長) |
所感
ということで、今回注目なのは、安積黎明がついに混声合唱で初めてNコン全国コンクールに出場ということ。
高校合唱界のラスボスが混声化ということで、混声合唱団が逆に少なくなっている中での混声化は嬉しいですね。
自由曲は相変わらず三宅悠太さんの楽曲の人気。11校中5校。
もう少し意欲的な選曲も聴きたかったなぁ。特に常連校。
影響力が大きいので、ますます「勝てる選曲化」するのが心配。
ゲストMCは私の中では予想通りの芳根京子さん。「オモコー」以来、10年ぶりです。
野木亜紀子さんが課題曲と聞いた時点で、今年の司会はそうだろうなと思ってました。
野木さん脚本の映画「カラオケ行こ!」では合唱部の先生を演じていました。10年前は合唱部の生徒だったのに😮
スペシャルステージのヴェルニゲローデ放送青年合唱団はドイツの合唱団。
スペシャル合唱団と「さくらさくら」を披露、最後の全員合唱にも参加するそうです。
あとはNコンMV部門も部門ごとに紹介されるのかな❓️
これも楽しみです。
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【Nコン2025】想像以上の大阪万博とラップやゴスペルも登場した今年のNコン課題曲の感想
大阪万博がスゴかった😯
大阪・関西万博が始まって賑やかになった大阪で、私も早速大阪万博に遊びに行きましたが、すんごいのが出来上がってます。
ネガティブな報道ばかりでどうなのかなと思ってましたが、なぜ今までそんな報道になってしまったのかと疑問に思うほど素敵でした。実際に自分の目で確かめることは大切だと改めて感じます。
158カ国の展示が一同に揃って、その国の人たちとも触れ合えるイベントはなかなかないので、ぜひお子さんたちにこそ行ってほしいと思います。
私は今回は夕方のチケット(3,700円)で行きましたが、通期パスも買ことにしました。
ちょっと万博の宣伝になってしまいましたね。
そんなこんなで課題曲が発表されて随分経ってしまいましたが今年の課題曲を聴いての簡単な感想を書いておきたいと思います。

今年のNコン課題曲をどう聴いたか❓️
どこを聞かせどころにするか考えたい「あおい天使」
去年の創作系バリバリの課題曲とうって変わってスタンダードな合唱曲に戻った小学校の部。
ふんわりしたフレーズとふんわりしたメロディーなので、そのまま歌うと「キレイだった」だけで終わってしまいそう。
なので、思い切って山場を作ってどこを一番聞かせたいのかはっきりさせて色合いを変えるのもありなのかなと思いました。
「たからものは胸のおく~すてきなことばかりさ」を思い切り情感を込めて歌ったあとに、そこから終結部に向けてはアルト強めで空高くとんでいく感じを出してたら、くっきりはっきりとした「あおい天使」の像が浮かび上がり、印象的に終わりそうだと思いました。
ラップやゴスペルにまで音楽のアンテナを伸ばしたい「空」
今年のSKY-HIさんやBE:FIRSTさんを知らないので、一体どんな課題曲が生まれるかと思いきや、これまでにないタイプの課題曲が生まれました。
一度聴いたらある程度覚えてしまえるくらいキャッチーで、口ずさんでしまう課題曲だと思います。
今年は2019年の高等学校の部に続き、ラップが初めて中学校の部にも登場します。
難しいのはラップ部分が聞き取れないという審査員はほぼ間違いなく出てくるとは思うのですが、かといって声楽的なままでここをくっきりはっきり歌うと「何か違う」となってしまう。
だからこそこの部分だけでも何かしら声や表現の工夫が必要ではないかと思います。
そもそもラップ以外の部分も比較的に高音の連続で、特にソプラノの歌詞が聞き取れないという問題が起きてる気がします。
今のところ初演を含めていくつか歌ってみた系の動画を見てきましたが、クリアしてるものはないように思いました。
中学生たちがコンクールまでにどうやってクリアするのか楽しみです。
そして最後のゴスペル部分は、動きを揃えてほしくないというのを声を大にして言いたいです。
「ステップは右足から‼️手は胸の位置で揃えてね‼️」
とかに決してならないように。
YouTubeにもゴスペル動画はいくつもあるので、ゴスペルの雰囲気を盛り込んでください。
部活動だけでなく、大人になって合唱を続けるにしても、レパートリーとしてポップスを合唱曲として歌うのは今や当たり前になっていて、多くの人に感動を与える合唱とポップスの折衷点を模索することは決して無駄ではないと思います。
音楽の守備範囲を、アンテナを伸ばしてカッコいい課題曲に仕上げてもらえたら…
ミニ・ドラマを見ているかのような「惑星そぞろ」
今年、新しい試みとしてNコンMV部門が開催されますが、このコーナーに一番ピッタリなのがこの課題曲。
脚本家の野木亜紀子さんが手掛けたことで話題ですが、まるでト書きの連なりで構成されているかのようで、ドラマの脚本を読んでいるようでした。
おそらく、そのト書きたちの隙間には登場人物のセリフも隠されているのではないかと思います。
1連は主人公の視点。溶けるアイスを伝って2連は視点がアリに移る。
3連はドラマであれば主人公のナレーションベースになりそうな雰囲気。
私ならMVというかドラマを作りたくなります。
今年も東混が課題曲を「歌ってみた」
小中高のNコン課題曲を今年も東京混声合唱団が歌ってくれています。
中学校の課題曲は練習初日の15分くらいの練習ということですが、それでも形にしてくるのはさすがですね。
小学校の伴奏は課題曲作曲の上田真樹さん、高等学校の部の伴奏も課題曲作曲の名田綾子さんなので、伴奏の参考にもなると思います。指揮はいずれも作曲家の相澤直人さんです。
そして課題曲を歌ってみた演奏直後の感想部分もなるほどの連続なので、参考になさってみてはいかがでしょうか。
▲「あおい天使」
▲「空」
▲「惑星そぞろ」
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【Nコン自由曲】関根・湯山作品の人気曲「葡萄と風と赤とんぼ」の魅力
関根・湯山作品の人気曲といえば❓️
今年「鮎の歌」の全国金賞で話題になった関根榮一・湯山昭作品。
その中でも「鮎の歌」と同じかそれ以上によく歌われたのが「葡萄と風と赤とんぼ」。
Nコンでは「鮎の歌」と同じく最高が全国銀賞(「鮎の歌」は今年初の金賞となりました)。
盛んに歌われた昭和末期や平成初頭は、自由曲の制限時間が3分半だったので4分で歌える今、ゆとりをもって歌えると思います。
銀賞の演奏を少し振り返ってみると、
葡萄と風と赤とんぼ
作詞:関根榮一、作曲:湯山昭
▲島根大学教育学部附属小学校(平成2年銀賞)
▲北九州市立山の口小学校(平成元年銀賞)
▲大磯町立大磯小学校(昭和62年銀賞)
▲高松市立太田南小学校(平成4年銀賞)

「葡萄と風と赤とんぼ」の魅力
この曲の魅力は何といっても詩だと思います。
舞台は山梨県甲府盆地(峡東地域(山梨市・笛吹市・甲州市))。
「今は秋」と繰り返されるように、秋の甲府盆地の自然の美しさが描かれています。
その描き方がユニークなのです。
みどり小さい つぶでした
やがて葡萄に なりました
今は秋
丘の畑に かすみがおりてくる
▲5月のぶどうの実(NOSAI山梨ホームページより)
まず、葡萄の成長が描かれています。
緑色の粒から収穫前の秋の葡萄まで。
舞台は甲府盆地なので、朝夕の寒暖差があります。
この寒暖差が美味しい葡萄の生育には必要で、その寒暖差を利用して栽培されています。
ぶどうの生育に適している気候は、平均気温が10~20℃、1日の寒暖差が大きく、標高は200~400m水はけの良い土地が向いていると言われてます。甲州市の年間平均気温は約14℃。日照時間も長く、降水量も年間約1100mmと、ぶどう栽培に最適な気候条件を備えています。
(甲州市移住ポータルサイトより)
寒暖差が大きいことで霧も発生しやすくなります。
気象用語では「霧」と呼びますが、文学用語では「霞」と表現されることが多いです。
霞が葡萄畑にもおりてきます。
その霞が葡萄に問いかけます。
葡萄よ 葡萄よ
そのむらさきを
すこしわけて下さい
っておりてくる
むらさきの夢につつまれる
ふるさとの 葡萄の町よ
▲秋の山梨県の葡萄畑(文化庁日本遺産ポータルホームページより)
葡萄畑の紫色と霞の白色が混じり合った幻想的な光景が目に浮かぶでしょうか。
詩中では「むらさきの夢につつまれる」と表現されています。
雨にふくらむ つぶでした
ひかりこぼれる 房でした
今は秋
棚の木陰に 秋風吹いてくる
降水量の少ない甲府盆地ですが、葡萄の実の成長には雨が必須。
雨が多すぎても少なすぎても成長に良くないので、甲府盆地は成長にちょうどよい雨量と言われています。
今度は、秋風が葡萄に問いかけます。
葡萄よ 葡萄よ
あまい匂いを
すこしわけて下さい
って吹いてくる
なつかしく 風がながれてる
城あとの すすきがゆれる
夏から秋に移り変わる葡萄畑の葡萄の香りが、秋風に乗せて運ばれる光景が「あまい匂いをすこしわけて下さい」と表現されています。
空にいつもの 富士山が
雲のリボンを つけている
今は秋
ひとみ明るく みんなで手をあげる
「空に“いつもの” 富士山が」というフレーズも印象的で、この“いつもの”はぶどうの町をふるさととする人たちにとっての“いつも”を表現されているのでしょう。とりわけ後ほど紹介する子どもたちのことではないかと思います。
その富士山にかかる雲を「リボン」と表現しています。
最後にその人たちが葡萄に問いかけます。
葡萄よ 葡萄よ
すてきな時間を
すこしわけて下さい
って手をあげる
すみわたる 秋を赤とんぼ
うたごえを きらめく空へ
葡萄を収穫する様子を「みんなで手をあげる」「すてきな時間をすこしわけて下さい」と表現しています。
この曲はもともと山梨県の甲府赤とんぼ少年少女合唱団のために作られ、「葡萄と風と赤とんぼ」のタイトルの副題には「~赤とんぼ少年少女合唱団のために~」と記されていました。
おそらく、この「ひとみ明るく みんなで手をあげる」は、この子どもたちのことをイメージし、「すみわたる 秋を赤とんぼ」は秋空に飛び交う赤とんぼと、赤とんぼ少年少女合唱団のダブルミーニングではないかと思われます。
詩の最後は「うたごえを きらめく空へ」と締めくくられています。
「葡萄と風と赤とんぼ」の特番
この「葡萄と風と赤とんぼ」は、4年前のテレビ山梨開局50周年記念番組「葡萄と風と赤とんぼ」でも取り上げられ、甲州赤とんぼ少年少女合唱団の歩みと「葡萄と風と赤とんぼ」の誕生秘話が描かれました。
BS-TBSで放送されたときに見たのですが、とても感動的な番組で局の垣根を超えてNHKでも放映されたら良いのにと思います。
おまけ…
冒頭に紹介した島根大学教育学部附属小学校のOB・OGによる「葡萄と風と赤とんぼ」が素晴らしかったので紹介しておきます。
当時、リアルタイムで聴いていましたが、ソプラノの美声の子がとても印象に残っていて大好きな演奏でした。
当時を彷彿とさせる歌声に感動です。
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