思えば先週は高齢者虐待ウイークであった。

まずは、水曜日に江戸川区の事例検討会。江戸川区内の包括支援センター
などで今扱っている生の事案について、弁護士と精神科医が専門家の立場
からアドバイスする。
詳しいことは書けないが、2つの事例とも一人暮らしの男性高齢
者。自分で収入や支払いを管理できず、介護してくれる家族もいないケー
ス。こういう高齢者独居世帯は急増している。

また、私の事務所にて高齢者の方から虐待の法律相談が2件あっ
た。
ひとつは同居している息子との問題。
もうひとつは、認知症にかかっている高齢者が先物取引業者に騙されて
1000万円以上の資金を取られてしまったケース。
いずれも良くあるケースである。

そして、最後に東京三弁護士会の高齢者虐待部会で事例検討会。
他の弁護士が豊島区などでアドバイスしてきた事例を発表し、検討してい
る。私が事実上の担当副委員長である。
ここではさらに難しい事例を扱った。他の弁護士から、いろいろな情報や
アイデアを聞くことができた。ノウハウを増やすことができた。

高齢者虐待を扱う弁護士はまだまだ少ない。知識・経験を増やすととも
に、高齢者虐待に対応できる若手弁護士を増やさないといけない。