…わかるんけ?

 

 

昨日の記事で

ご紹介した本、

避難所に行かない防災の教科書

 

 

 

 

 

この本の文体には、

ほかの本では

あまりみない特徴

があります。

 

 

 

それは、

  • ~すべきです
  • ~はずです
  • ~が必要です

という、「強い表現」が

あちこちに

使われていることです。

 

 

 

とくに、

~すべきです

という表現は

書籍やウェブサイトでは

ほぼ、見かけることはない

のではないでしょうか。

 

 

 

公共の場所に出す文章では

通常、こういった

断定の表現

は、

避ける傾向にあります。

 

 

 

  • ~がいいでしょう
  • ~が望ましいでしょう
  • ~といえます

などの、

やわらかい表現をします。

 

 

 

なぜなら、

人の状況には

個人差があるので…

 

一つの方法について

「これがいいです!」と

断定しておすすめすることには

リスクがともなうから

です。

 

 

 

こちらが強い表現で

断定したことを

読者さんが鵜呑みにして

実行し、

もし、想定外の結果になったら

たいへんだからです。

 

 

 

著者の西野弘章さん

エディター兼ライターで、

著作もたくさん。

 

そんな方が、

このことを

知らないはずがない。

 

 

 

…ということは、

この本では

「あえて」強い表現が

たくさん使われている。

 

そこに、

著者の意図が見える

わけです。

 

 

 

少しの選択ミスが、

生死を分けるかもしれない。

 

正しい選択をして、

みんなに

生きてほしい…!

 

 

 

もちろん、この本にも

  • ~が大切になってくると思います
  • ~になり得るでしょう
  • ~といえるでしょう

などの、

「普通の」表現も

たくさんあります。

 

 

 

しかし、だからこそ

絶対に~すべきです

と書いてある場所は、

著者が

  • ここは、絶対に譲れない
  • これだけは、必ずやってほしい

…と伝えている事項なんだな

というふうに

読み取れます。

 

 

 

まとめ

 

「文体」や「言葉づかい」にも注目すると、

著者の「一段深い意図」が

読みとれる。