おじさんの皆さん、こんにちは。
突然ですが、美容院や理容院でしてもらうシャンプーって、気持ちがいいものですよね。
いま髪を切っていただいている美容師さんが、めちゃくちゃシャンプーが上手で、おまけに頭皮のマッサージまでしてくれるんです。(もちろんカットも上手です)
これがもう、とにかく気持ちいい。
「ほかのお客さんに、蒸男さんにやっている強さでシャンプーマッサージをしたら、間違いなくクレームが来ます。」とおっしゃるくらいの力でガシガシとやってくれるのですが、私、お財布を差し出して「もう好きにしてください。」って言っちゃいたいくらいにもうメロメロなんです。
このシャンプーマッサージだけを単体でやってくれるサービスが「ヘッドスパ」なんですけども、残念なことにこの「ヘッドスパ」、カットと違って担当の方を指名できない。つまり、必ず希望の美容師さんにやってもらえるわけではないんです。
「あんたじゃなきゃあかんのや! うちを捨てんといてや!」と足元に縋り付いてお願いしようかとも思ったのですが、さすがにそれは人としてどうかと思うので、なんとかこらえました。
出来ないものは仕方がない。
こうして、蒸男の「20分~30分くらいガシガシとヘッドスパだけをしてくれるお店探し」というニッチな旅が始まったのです。
美容室や理容室は、いま切っていただいている美容師さんを裏切ることになるので除外します。
となると、探すべきはヘッドスパの専門店ということになります。
インターネットで検索してみると、いくつかあります。
そのほとんどが、おしゃれずぎて入れません。
おっさんが女子高に潜入するようなものです。つまり犯罪です。
なかには、男性も大歓迎というありがたいお店もあります。
しかし、60分はちょっと長い。
ドライヘッドマッサージ専門店もありました。シャワーやシャンプーを使わないヘッドマッサージですね。
試しに行ってみたところ、これはこれでとても良いものですが、残念ながらヘッドスパとは似て非なるもの。求めていた気持ちよさとは違いました。
それからも蒸男は探し続けました。
向かいのホーム。路地裏の窓。
こんなとこにあるはずもないのに。
ありました。
ホームサウナのアカスリサロン。
こんなとこにあったんですね。
20分で2200円。
求めていた条件と完全に一致です。本当にありがとうございました。
というわけで、さっそくアカスリ部屋入り口の内線で予約します。
15分後に予約が取れました。今回はアカスリはなしなので、身体のみ清めて、その時を待ちます。
コロナ休業が明けて、ふくの湯の時計はかなり下の位置に降りてきて見やすくなりました。
13分を経過したあたりで居てもたってもいられずにアカスリ場に駆け出します。
扉を開けると、ありがたいことにヘッドスパの準備は整っておりました。
どうでもいいことなのですが、アカスリ場に入るたび、盲腸の際にお世話になった手術室を思い出します。
施術用の下着をはき、施術台にあおむけになります。
この時、身体にバスタオルをかけてもらえるのですが、このバスタオルが気持ちいいことこの上ない。
自宅でバスタオルをかけてもそんなことはないのに、アカスリ場でかけられるとなぜ気持ちいいのか?
全身麻酔をするときのタオル蒸しを思い出すからでしょうね。
そんなことを考えているうちに、顔に温かいタオルが被せられ、いよいよヘッドスパが始まりました。
シャンプーを付けられ、ガシガシと洗われます。
うああああああああ! 気持ちいいいいいいいいい!
これです! これなんですうううううううううう!
これで2200円は安い。開始3分で価格に満足。タオルの下で蒸男おじさん、たまらずうっとり、恍惚の表情です。
そうこうしているうちにシャンプーを洗い流され、続いてリンスかコンディショナーかわかりませんが髪と頭皮に良さそうな良い香りのする液体を付けられます。
最近おでこの生え際が気になってきた蒸男おじさんにとっては願ったりかなったりの内容です。
そのまま頭皮のマッサージ。極楽です。タオルで隠された蒸男の顔は、人様にはお見せできない表情になっています。
ここでヘッドスパをやったことのないおじさま方に申し上げます。
おじさま方、頭って凝るんですよ。知ってました?
頭って髪と頭皮と骨しかないのに、めちゃくちゃ凝るんです。
そして、揉まれるとめちゃくちゃ気持ちいいんです。
ええ、わかります。
ヘッドスパなんて南蛮由来の横文字のものは、女子供がやることだと、そう思ってらっしゃるんでしょう?
いい歳をしたおじさんがそんなものに手を出せるかと、そう思ってらっしゃるんでしょう?
勇気を出して、手を出しましょう。今ならまだ間に合います。
頭皮の血行を良くし、眼精疲労にも、育毛にも効果が期待できる。何より単純に気持ちがいい。
ヘッドスパはむしろ、働くおじさんのためのものなのです。
そうこうしているうちに、後頭部から首筋、肩甲骨へとマッサージが進んでいきます。
そうです。頭だけではないんです。ヘッドスパは首や肩まで揉んでくれるんです。
気が付けばあっという間に20分が過ぎていました。
アカスリといい、ヘッドスパといい、このアカスリ場では時間があまりにも早く過ぎてしまいます。
これをアカスリ場の相対性理論と名付けつつ、ここでヘッドスパの際の注意点を2つ申し上げます。
ひとつは、ヘッドスパの前に、担当の方に「強めでお願いします!」とオーダーしてはいけません。
プロとはいえよく知らない方に首筋を強い力で揉まれることは、気持ちがいいとはいえ少し怖いです。
なにより、担当の方の負担を増やしてしまうので、担当の方を疲れさせてしまう結果、激しい鼻息が耳元にあたります。
もうひとつは、アカスリと違って、ヘッドスパはサウナも水風呂も全部終わった後に行った方がいいということです。
ヘッドスパにより頭皮が綺麗になっているのに、なぜそのあとに汗をかきにいかねばならぬのか。
サウナ水風呂外気浴でととのった後、バスタオルをかけられ、頭をマッサージしていただく。
まさにこの世の楽園。ちょっと考えれば誰でもわかることです。
はいそうです。
完全に順番を間違えてしまいました。
めちゃくちゃ悔しいです。
蒸男の失敗を踏み台にして、皆さんは是非サウナのあとにヘッドスパに行ってください。
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♨長崎蒸男のサウナ道♨
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