クリーチャーガレージキット人間のブログ -52ページ目

恐怖体験(霊感ゼロ)

小学校の時の修学旅行、
箱根のとある宿泊施設に
一部屋6人程で雑魚寝状態だった一日目の夜の話。


僕の部屋の友人たちは
山々を歩き回り、グデグデに疲れていて
あっという間に眠りこけていた。

枕投げ、夜更かしを楽しみにしていたのは
今はもう自分だけになったという事に気づいた僕は
興奮したまま一人起床状態で取り残され
みんなが寝静まった部屋で、いつまでも眠れないでいた。


外は、雨が激しくふり出している。


夜も深まり、友人たちの聞き慣れないイビキも
止み、雨の音がよりいっそう激しく聞こえる。


そんな中
僕は、目線の先に見えるモノが気になりだしていた。

目線の先にあるもの。
廊下への出口のドア。
人が一人通れるくらいの隙間が開いている。
廊下の電灯はつけっぱなしで、
そこから光が差し込んできている。
(廊下の電気がつけっぱなしなのは
きっと夜中にトイレに行く生徒のためだろう)

一見なんの変哲もない、半端に開けっ放しになったドア。
気になっていたのは、その下の部分だった。

逆光になってよく見えないけど、
なにかがあった。

バスケットボールのようなものが、地面においてある。
それが挟まって、ドアが閉まらなかったようだ。

正確には、バスケットボールというよりは、
なにかこう、半円状のモノだった。

丸いものが、半分だけ地面に埋まっているようにも見える。


なんだろう?
さして気にならないといえば気にならないし、
気になるといえば気になる。

だから僕は、
わざわざドアまで歩いてそれが何かを確認する気にはならず
横になったまま、それが何かわかるまで
じっと見ることにした。


雨は激しく降り続けている。

それは、見れば見るほど
だんだん不気味に思えてきた。


カミナリが鳴った。

「わっ」

僕は思わず、かすかな声をあげてしまった。
その瞬間だった。

半円状のモノが、「グリッ」と回転した。


人の頭、鼻の下から上だった。


僕の目と、それの目があった。

次の瞬間
グリッとしたそれは、
半分だけの頭のまま、僕の顔にめがけて
地面を滑ってきた。

僕は、思わず布団の中に隠れた。

怖くてとても出れない。
僕は布団にずっと隠れて朝が来るのを待った。


結局、僕は一睡もできず、
そのまま朝になった。

昨日の夜ふり出した雨はうそのようにあがっており、
とてもきれいな青空が広がっていた。





っていうのが、こんなけいけんをしても
幽霊を信じない僕の話なんです。


他にも色々あるんですが、
それはまた今度^^

モニカというジルの彼女

汁とそんなに仲良くなる前、
汁が付き合っていた日本人女性 由真子(仮)から
相談を受けていた。

内容は、
「私のフランス人の彼氏、
普段着が変な黄色いツナギのジャージだったり
中国人が大昔着ているような服だし、
映画デートで見たのが「モータルコンバット2」という
幼稚なアクション映画で、しかも1見てないし、
とにかく多動症のような行動が手に余る。」

とのことだった。なんと興味深い男なんだろう!と
自分は期待に胸膨らませた。

むしろ問題だったのは由真子の方で
顔がラザニアに突っ込んだような感じだったので
フランス人と付き合えているだけ
ありがたいと思えという感じだった。

由真子から汁を紹介してもらうと、
学校やパーティで何度かすれ違ったことがある顔だった。

彼とはすぐに格闘ゲームや漫画の話で
意気投合した。(まあ、内容がグレンダイザーとか
ダブルドラゴンとか、結構古かったけど)

そして当時の自分のルームメイトである
ビチェンソ達が帰国したタイミングで、
汁と一緒に住むことにした。

汁の前のルームメイトのアンドリューという
顎が異常発達している外人が半端なく汚い男だったのは
また今度書こう。

汁に、何故由真子と付き合ってるのかと聞くと
アジアン女性が好きだからという事だった。
どうやら、フランス人や欧米人は、
日本で言う美人やブスの区別があまりつかないようだ。
「おまえらにはわからんかもしれんが、
由真子は日本ではただのミートドリアだ」
と教えてあげると、
「リアリー!?(ホントウか!)」
と驚いていた。

汁は由真子と付き合っているときも、
昔付き合っていた彼女の自慢ばかりしていた。
その娘の名前はモニカ。
写真を見ると、確かにどう見ても由真子よりは可愛かった。


何故別れたのか問うと、
「シーハズリアリーバッドテンパー
(あいつは本当に悪い気性を持っているんだ)」
と言っていた。
そのときは、汁の多動症が原因だと思っていたので、
「お前がもっと大人になれば、
彼女は最高のパートナーになると思うよ」
といい加減なアドバイスをした。

その後、汁は由真子と別れ、モニカとよりを戻したと言っていた。



それから数日後。


部屋でくつろいでいると、汁が
カズアキ!カズアキ!とベランダから呼んでいた。

行って見ると、駐車場に女の子が立っていた。
パッと見かわいらしい女性だ。写真で見たモニカだ。
彼女は自分に軽く会釈した。

汁に「あれがモニカか?」と聞くと
「ハウドゥユウシンク?(お前どう思う?)」
と得意げに聞き返してきたので、
めんどくさくなって後の会話はシカトした。


汁と自分のアパートの部屋は、
ベランダの柵を越えると直接駐車場に行ける。
玄関から出ようとすると、
駐車場にはアパートを半周しなくてはいけなかった。
なので、汁と自分はいつも柵を飛び越えて出入りしていた。

汁がサッとカッコよく柵を飛び越え、
ベランダに入り、モニカにおいでおいでと手をこまねいた。

モニカは、駐車場でモジモジしている。

汁は、カモーンと顎でモニカを誘った。
すると、モニカがすたすたと近づいてきて
小さな声で
「私はあなたのようにここの柵を飛び越えられないわ」
といった。

汁はジェントルマンなので、すぐさま部屋から椅子を持ってきた。

「ここに乗れば、女の子でもまたげるよ。
こわいだろうから、椅子は俺が支えておいてやるよ。」

やさしく汁は言った。


モニカは、
「センキュゥ^^」
とかわいらしい笑顔で椅子の上にあがると
そのまま厚底ブーツで、椅子を支えている汁の顔を蹴り上げた!


「オーッガーッ!(なんてこった!)」

汁は、顔を押さえ込んでその場にしゃがんだ。


「あたしにこんな柵をまたがせんじゃないよ!このブタ野郎!」

モニカは猛っていた。



汁が、「彼女の気性が・・・」
と言っていたその恐ろしさを、
初対面と同時に目の当たりにした瞬間だった・・・。

オトナ2 続き

あらすじ

車をがりがりした人を追いかけたら
ハゲオヤジだった。そしてペーパーナイフで反撃してきた。
捕まえて警察に突き出したら意外な人物だった




名詞を見ると、ビックリ。



某、有名新聞社の重役だった。
終わった事件なので、詳しくはかけないけど。



こんな偉い人がなにしてくれてんのよ・・・。




次の日、電話がかかってきてとにかく平謝り。

まあ、酔った勢いってのは本当だと思うので
さすがにこうまで謝られては・・
そう思い、一応対応はソフトに切り替えた。

すると
「今日は会社がありますので○○日まで待って頂けますか。
もしどうしても今日というのでしたら、
千葉まで出てきてもらえますか」と言ってきた。


千葉?横浜から?何でこっちが??


「会社には昨日の事件は話したんですか?」

「はい、もちろんです」

「では今から私が会社に事情を説明して、
休みをもらえるか聞いてみますので、電話してみますね」


「....それだけはやめてください・・・すみませんでした!
お休みをもらって今から行きます!」


この人は馬鹿なのだろうか。
態度を変えたら急にこの有様。
しかも、この期に及んで変な嘘を付く。



その後はドアの修理費をもらって示談。



以上。

とんでもないオトナ

3年くらい前の話。


まだ彼女だった妻のマンションの前で
夜中に車を停めてダベっていた時の事。

暗くてよく見えない黒い影になっている人物が車を横切った時、
不意に「ゴリゴリゴリ」という音が
助手席の彼女の方からした。


「なんか、今の人、車をこすって行ったよ」
と彼女が言うので、
降りて携帯のライトで車を見てみると
なにか引っかいたような小さな擦り傷が。

前を向くと、黒い影はまだ普通にスタスタと歩いていたので、
「おい、ちょっと待てよ」と声をかけた。

黒い影は普通に歩き続けているので、
もう一度「おい、まてよ!」
と大き目の声で言った。

明らかに聞こえているはずなのにまだ歩き続ける。

腹が立ったので、側に近づこうと小走りすると、
不意にそいつは走りだした。


あ!やばい!と思ったので、すぐに彼女に
警察に連絡するように言って、追いかけた。


相手は結構早く走るし、
足が遅い自分はあまり体力を使ってしまうと
闘う時にスタミナがなくなってやられる恐れがあるので、
視界に入る一定の距離を保ちながら、追いかけることにした。


しばらくマンションの周りをグルグルと追いかけっこをしてると、
ようやくそいつがとまった。
ゆっくり振り返ると
街頭に照らし出されたそいつの全貌が、
やっと明らかになった。


身長は175~180くらい、
頭はバーコードハゲ、めがね 40~50歳くらいの
典型的なサラリーマンタイプおっさんだった。


振り替えるや否や、
「あんた、やるのか?おい!」
と挑発をして来た。

手元が街頭に照らされると、
そこには
「何種類もナイフとかがついてる便利なキーホルダーのやつ」
の中のペーパーナイフが選択されており
こちらに向けられていた。
あんなんでも切りつけられたら痛いのだろうか!?!?

そのちっさな刃物には恐怖が微塵も感じられなかったので
「おまえ、それで刺すの?」
と、既に出ている腹だが更に突き出してやった。

軽く刺す振りをしたり、振りかざそうとしたりしてるばかりで
何もしてこないうちに、
「やっぱり刺さったら痛そう」と思い始めたので、
腕を捻り上げてやった。
本当は思いっきり顔面をぶん殴りたかったけど・・・

押さえ込んでると、彼女が
「警察読んだよ」ときた。
気が付くと走り回ってるうちに車の凄く近くに戻ってきてたようだ。

押さえ込んでいる間、顔を写メしてたりすると、
「あんた、こんなことしてただで済むと思ってんのか!」
と何故かお叱りを受けた。
押さえ込んでいる間はずっと暴言を吐き続けていたので、
「おまえ警察来てから同じこと言えよ」とだけ言って
こちらは黙っていた。

そんなこんなしてるとかなり早く警察がやってきた。


警察におっさんを渡し、事情を説明していると
とりあえず、謝りたいと言うので再度おっさんがこちらに来る。


「近所に車が止まっていて迷惑だったので、
腹いせに鍵で傷つけました。ご迷惑おかけしました。
すみませんでした」

と謝罪してきたので

「さっき俺に言ったこと言ってみろよ」

と意地悪してやると

「あれは、酔っ払っていて、気が強くなって言ってしまいました。
すみませんでした。」

と素直に謝った。

「ナイフ出した話はした?」

と聞くと、それを聞いた警察が

「あんたナイフ向けたのか!」
と言い、また事情を聞きに連れて行かれそうになったんで
「こっちは怪我もないし、小さいナイフだったんで大丈夫です」
と言った。

とりあえず、彼女の近所の住民だし、
今後もあるので
車の修理代を払うということで示談にすることにした。


そして、そいつの連絡先だといってもらった名刺にびびった。

ナイアガラIN部屋

ある日、汁と借りていた部屋に帰ると、
部屋の絨毯、床一面が水浸しになっていた。

その浸水具合が半端じゃなく、
絨毯を踏むと「ジュウッ、ジュウッ」と足音がして
水が染み出るほど。

もしかしたら汁の仕業かもしれないと思い、
留守だった汁部屋に入ってみると、
大切にしていたプレイステーションや雑誌類が
完全に使えない状態になっていた。

当然自分の部屋もグッチャグチャだった。


どうやったらこんなに水浸しになるのか!?


汁が帰ってきたので問いただそうとすると

「オーマイプレイステーション!
(なんてこった!俺のプレイステーションが!)」

と嘆きだしたので、ああ違うんだなあと思った。


その後も原因はさっぱり分からず、
毎日のように、学校から帰ってくると水浸しの状態になっていた。
水量は日々増え、ひどいときは玄関まで水があふれていた。

自分は高いベットに寝ていたので難を逃れたが、
汁は衣服やシーツ類をねじったりして作った
ハムスターの巣のような場所で寝ていたので、
寝床は完全浸水している。
仕方ないので、
自分のベットの端を貸してやって、しばらく二人で寝た。
(アメリカのベットはでかいので、でかい二人が寝ても
接触事故は起きない)

汁が「俺達、今後ゴムボートが必要だな」と
口をききたくなくなる冗談を言ったくらい、
部屋の浸水はひどさを増していった。

学校が休みの日、原因を突き止めようと
しばらく家で張り込んでみることにした。


しばらくすると・・・ドドドドドド!

遂に原因がわかった!

それは本当に見たことの無い光景だった・・・・。



昼飯を買いに行っていた汁が帰ってきた。

汁が原因がわかったか?と聞いたので、
分からないと答えた。

そして、彼をうまく、ある部屋の位置にまで誘導して
しばらくそこで喋った。



すると・・・・来た!



汁の頭から、フロ釜をひっくり返したような量の水が
ドドドドッドド!という音の後、
ジャバーーーーー!と流れで来る!

「オー!ファック!」
いきなりの出来事で叫ぶ汁。
喋っていた汁が見えなくなるほど、水の流れは激しかった。

なんと原因は、天上にある空気口のようなところから
何故か流れ出る大量の水だった。

その様子は、まさに滝だ!
「ナイアガラフォールインアワルーム!!
(ナイアガラの滝が俺達の部屋に来たぜ!)」
頭から水をかぶった汁を見てそう叫んだ。

汁も、ビショビショになりながら
「遂に原因を突き止めたぞ!」としてやったりな顔をして興奮した。

後で管理人に聞いたら
どうやらパイプが外れていたらしい。
上の部屋の風呂水が、
下の部屋の自分達の空気口のようなところから
全部ダダ漏れしてたようだ。汚い話だ・・・。

日本ではありえない事件が、アメリカでは平気で起こる。