モニカというジルの彼女
汁とそんなに仲良くなる前、
汁が付き合っていた日本人女性 由真子(仮)から
相談を受けていた。
内容は、
「私のフランス人の彼氏、
普段着が変な黄色いツナギのジャージだったり
中国人が大昔着ているような服だし、
映画デートで見たのが「モータルコンバット2」という
幼稚なアクション映画で、しかも1見てないし、
とにかく多動症のような行動が手に余る。」
とのことだった。なんと興味深い男なんだろう!と
自分は期待に胸膨らませた。
むしろ問題だったのは由真子の方で
顔がラザニアに突っ込んだような感じだったので
フランス人と付き合えているだけ
ありがたいと思えという感じだった。
由真子から汁を紹介してもらうと、
学校やパーティで何度かすれ違ったことがある顔だった。
彼とはすぐに格闘ゲームや漫画の話で
意気投合した。(まあ、内容がグレンダイザーとか
ダブルドラゴンとか、結構古かったけど)
そして当時の自分のルームメイトである
ビチェンソ達が帰国したタイミングで、
汁と一緒に住むことにした。
汁の前のルームメイトのアンドリューという
顎が異常発達している外人が半端なく汚い男だったのは
また今度書こう。
汁に、何故由真子と付き合ってるのかと聞くと
アジアン女性が好きだからという事だった。
どうやら、フランス人や欧米人は、
日本で言う美人やブスの区別があまりつかないようだ。
「おまえらにはわからんかもしれんが、
由真子は日本ではただのミートドリアだ」
と教えてあげると、
「リアリー!?(ホントウか!)」
と驚いていた。
汁は由真子と付き合っているときも、
昔付き合っていた彼女の自慢ばかりしていた。
その娘の名前はモニカ。
写真を見ると、確かにどう見ても由真子よりは可愛かった。
何故別れたのか問うと、
「シーハズリアリーバッドテンパー
(あいつは本当に悪い気性を持っているんだ)」
と言っていた。
そのときは、汁の多動症が原因だと思っていたので、
「お前がもっと大人になれば、
彼女は最高のパートナーになると思うよ」
といい加減なアドバイスをした。
その後、汁は由真子と別れ、モニカとよりを戻したと言っていた。
それから数日後。
部屋でくつろいでいると、汁が
カズアキ!カズアキ!とベランダから呼んでいた。
行って見ると、駐車場に女の子が立っていた。
パッと見かわいらしい女性だ。写真で見たモニカだ。
彼女は自分に軽く会釈した。
汁に「あれがモニカか?」と聞くと
「ハウドゥユウシンク?(お前どう思う?)」
と得意げに聞き返してきたので、
めんどくさくなって後の会話はシカトした。
汁と自分のアパートの部屋は、
ベランダの柵を越えると直接駐車場に行ける。
玄関から出ようとすると、
駐車場にはアパートを半周しなくてはいけなかった。
なので、汁と自分はいつも柵を飛び越えて出入りしていた。
汁がサッとカッコよく柵を飛び越え、
ベランダに入り、モニカにおいでおいでと手をこまねいた。
モニカは、駐車場でモジモジしている。
汁は、カモーンと顎でモニカを誘った。
すると、モニカがすたすたと近づいてきて
小さな声で
「私はあなたのようにここの柵を飛び越えられないわ」
といった。
汁はジェントルマンなので、すぐさま部屋から椅子を持ってきた。
「ここに乗れば、女の子でもまたげるよ。
こわいだろうから、椅子は俺が支えておいてやるよ。」
やさしく汁は言った。
モニカは、
「センキュゥ^^」
とかわいらしい笑顔で椅子の上にあがると
そのまま厚底ブーツで、椅子を支えている汁の顔を蹴り上げた!
「オーッガーッ!(なんてこった!)」
汁は、顔を押さえ込んでその場にしゃがんだ。
「あたしにこんな柵をまたがせんじゃないよ!このブタ野郎!」
モニカは猛っていた。
汁が、「彼女の気性が・・・」
と言っていたその恐ろしさを、
初対面と同時に目の当たりにした瞬間だった・・・。
汁が付き合っていた日本人女性 由真子(仮)から
相談を受けていた。
内容は、
「私のフランス人の彼氏、
普段着が変な黄色いツナギのジャージだったり
中国人が大昔着ているような服だし、
映画デートで見たのが「モータルコンバット2」という
幼稚なアクション映画で、しかも1見てないし、
とにかく多動症のような行動が手に余る。」
とのことだった。なんと興味深い男なんだろう!と
自分は期待に胸膨らませた。
むしろ問題だったのは由真子の方で
顔がラザニアに突っ込んだような感じだったので
フランス人と付き合えているだけ
ありがたいと思えという感じだった。
由真子から汁を紹介してもらうと、
学校やパーティで何度かすれ違ったことがある顔だった。
彼とはすぐに格闘ゲームや漫画の話で
意気投合した。(まあ、内容がグレンダイザーとか
ダブルドラゴンとか、結構古かったけど)
そして当時の自分のルームメイトである
ビチェンソ達が帰国したタイミングで、
汁と一緒に住むことにした。
汁の前のルームメイトのアンドリューという
顎が異常発達している外人が半端なく汚い男だったのは
また今度書こう。
汁に、何故由真子と付き合ってるのかと聞くと
アジアン女性が好きだからという事だった。
どうやら、フランス人や欧米人は、
日本で言う美人やブスの区別があまりつかないようだ。
「おまえらにはわからんかもしれんが、
由真子は日本ではただのミートドリアだ」
と教えてあげると、
「リアリー!?(ホントウか!)」
と驚いていた。
汁は由真子と付き合っているときも、
昔付き合っていた彼女の自慢ばかりしていた。
その娘の名前はモニカ。
写真を見ると、確かにどう見ても由真子よりは可愛かった。
何故別れたのか問うと、
「シーハズリアリーバッドテンパー
(あいつは本当に悪い気性を持っているんだ)」
と言っていた。
そのときは、汁の多動症が原因だと思っていたので、
「お前がもっと大人になれば、
彼女は最高のパートナーになると思うよ」
といい加減なアドバイスをした。
その後、汁は由真子と別れ、モニカとよりを戻したと言っていた。
それから数日後。
部屋でくつろいでいると、汁が
カズアキ!カズアキ!とベランダから呼んでいた。
行って見ると、駐車場に女の子が立っていた。
パッと見かわいらしい女性だ。写真で見たモニカだ。
彼女は自分に軽く会釈した。
汁に「あれがモニカか?」と聞くと
「ハウドゥユウシンク?(お前どう思う?)」
と得意げに聞き返してきたので、
めんどくさくなって後の会話はシカトした。
汁と自分のアパートの部屋は、
ベランダの柵を越えると直接駐車場に行ける。
玄関から出ようとすると、
駐車場にはアパートを半周しなくてはいけなかった。
なので、汁と自分はいつも柵を飛び越えて出入りしていた。
汁がサッとカッコよく柵を飛び越え、
ベランダに入り、モニカにおいでおいでと手をこまねいた。
モニカは、駐車場でモジモジしている。
汁は、カモーンと顎でモニカを誘った。
すると、モニカがすたすたと近づいてきて
小さな声で
「私はあなたのようにここの柵を飛び越えられないわ」
といった。
汁はジェントルマンなので、すぐさま部屋から椅子を持ってきた。
「ここに乗れば、女の子でもまたげるよ。
こわいだろうから、椅子は俺が支えておいてやるよ。」
やさしく汁は言った。
モニカは、
「センキュゥ^^」
とかわいらしい笑顔で椅子の上にあがると
そのまま厚底ブーツで、椅子を支えている汁の顔を蹴り上げた!
「オーッガーッ!(なんてこった!)」
汁は、顔を押さえ込んでその場にしゃがんだ。
「あたしにこんな柵をまたがせんじゃないよ!このブタ野郎!」
モニカは猛っていた。
汁が、「彼女の気性が・・・」
と言っていたその恐ろしさを、
初対面と同時に目の当たりにした瞬間だった・・・。