『除睾』をもっと考えてみませんか? | わたしの夢はどこに・・・

わたしの夢はどこに・・・

私ってなに?本当にGIDなんだろうか?まだまだ彷徨っています。
その中で多くの方のブログを見させていただいて、いろいろなことを教えていただきました。
このブログは自らの心の整理と、一つの事例として他の方の参考になったらお返しになるかな
と思って開きました。

今週は、週中に「三人女子旅」をしてきたのと

  いつもならある火曜の着付け教室と、木曜のボーリングもなかったので

  改めて【週報】にあげることもないので、今週の週報はお休みです

 

それでと言うこともないのですが

  先週の週報で、わたしが行った除睾について

  その術式コードや術式名、そして今の費用を確認してきたので

   改めて除睾について考えてみます

 

多くの人の漠とした感覚では

  除睾というのは

  SRS(Sex Reassignment Surgery:性別適合す術)内の

  一処置と捉えている方が多いのではないかな、と思っています

確かに、Total SRS としては

  ①精巣摘出術

  ②陰茎切除術

  ③外陰部形成術

  ④造膣術

  と四種類の外科手術の塊なのですが

  これをすべてやるのか?、また一度期なのか???

実際にわたしは、改名の翌年に

  除睾(①の精巣摘出術)を誕生日に行い

  それから二年経って、仕事の合間に合う手術日程が取れたナゴモGIDセンターで

  ④の造膣術は行わない”除睾後腟形成なしSRS”を行いました

 

わたしはSRSを、ex Reassignment Surgery ではなく

  ex Reassignment Step と捉えた時に

  わたしたちのトランスのstepをこう考えるのです

  ①改名:心のSRS

  ②除睾:本来のSRS・・・HRTとセットしてですがね!

  ③陰茎切除&外陰部形成:見かけのSRS・・・この部分が通常言われるSRSですね

  ④戸籍の改性:社会性のSRS

このことは、わたしの過去記事『トランス第二ステージ』で始めて書いたのですが

  さらに『SRSをどう考えるか』

  そして初期の記事『どこまで行くの』では

  人それぞれトランスで何を目指すのかを問いました

 

わたしの知り合いでも

  一枚の診断書で、「改名」と「除睾」のみで(とりあえずその時点では)止めたり

  診断書も取らずに、「除睾」のみしたという方もいらっしゃいます

もちろんそれまでの結婚生活を維持するために

  改名してSRSまでやって、会社でも女性と受容されたけれど、戸籍の改性は行わなかった

  そういう人もいます

それぞれのおかれた環境、考えによって

  どこまでのことをするのかは

  当り前ですが、人それぞれなんだろうな、と思います

 

そうしてやっと今回のテーマです

  人によっては(特にお若い人かな??)”造膣付きのSRS”をする予定の人は  

  術式にも寄るのでしょうが陰嚢を造膣の主な材料とするために

  除睾後の陰嚢萎縮を防ぐために、SRS時に一緒に除睾することが勧められます

 

でも造膣することを考えないなら

  除睾することを遅らせる意味はどれだけあるのだろうか?

  もちろん人によってはトランスを開始してから一年くらいで

  SRSそして戸籍の改性までも、全てを終わらせてしまう人もいます

  そしてSRSもやるのなら、除睾を分けるよりSRSと一緒の方が

  総費用はお安くなると思います

そういう人は別として

  いろいろな絡みで数年の期間をかけざるを得ない人の方が多いのではないでしょうか?

  そうならば・・・

 

そして(わたしはそれほどでもなかったのですが)

  朝の男性生理や性欲を嫌って

  抗男性ホルモン剤やその代替機能を持つ黄体ホルモンを取られる方がいます

この男性ホルモンによる種々のいたずら?を抑えるには

  男性ホルモンのほとんどを生成している睾丸を取ってしまえばよいのです(^O^)

黄体ホルモンは、単に抗男性化機能と言うよりも

  (人によっては)乳房の発達促進にも寄与している??ということで

  そちらの為に接種と言うこともあるのですが

  生きるための性ホルモンと言うことであれば、卵胞系の女性ホルモンだけでよいのです

    先日の記事『わたしのホルモン歴』にも書いていますが

    わたしは100%とは言いませんが

    これまでずっとほぼ卵胞系のホルモン剤だけで、生命を維持していますし

    胸もDカップまで育ちました(^O^)/

 

そうならば

  トランスの中のイベントの一つとして

  もっと積極的に除睾(精巣摘出)を位置付けてもいいのではないのかな、と思います

多くの人にとって、百万円台のSRS費用は簡単にひねり出せる額ではないかと思います

  その場合でも、除睾なら今でも20万円前後で済みます

  陰嚢除去も一緒に行うと費用も倍近くかかりますが、トランス目的なら不要でしょう・・・

この費用は、多くのクリニックでは日帰り手術なんですが

  わたしが除睾してもらった総合病院では、術後の一泊入院での費用ですが

  20万弱の手術に一泊の入院費用で、今でも20数万円と言うことでした

  ちなみにこの時の術式名は両側精巣摘出術で、術式コードは"K830"です

 

過去記事”わたしってもしかして最高齢(^o^;)”に書いているのですが

  ここでわたしのトランス歴を実施年月を含めて再掲します

 

2011年5月(61):美容外科で脱毛&フライングのデポ注始める

2012年GW(62):「勝手にRLE」と家を出る

2013年6月(63):このブログ開始

            ガイドラインに則ってカウンセリング開始

     9月(64):戸籍の改名・・・心のSRS

     10月    :会社に改名届けとして、カミングアウト

              在職トランス開始

2014年2月(64):離婚

     9月(65):除睾・・・本来のSRS

2016年5月(66):SRS・・・見かけのSRS

2018年7月(68):下の子の成人を待って戸籍の改性・・・社会性のSRS

2019年10月(70):「勝手にRLE」終了して

              元の家の隣の家に戻ってくる

 

わたしのトランスは、すべて60代で行っていて

  その割には長い期間をかけていると思われるでしょうが

  特例法の”未成年の子が居ない”要件に引っ掛かって

  なにをどう急いでも2018年8月以前には、戸籍の改性は出来なかったのです

そういう縛りの中で

  この、ペースであったり、順序は

  振り返ってみても、よかったと思っています(^O^)

それに、接種ホルモン量やその推移も

  特には心身の不調はぜんぜん引き起こさなかったうえで

  他の人のように、”肌がきめ細かくなった”というのは年のせいか感じられませんでしたが

  バストは、取り敢えずはDカップのブラがフィットするようになったしね(^O^)/