協生農法と体調復元法の関係 2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

2007年の3月に実験農園を造成、2008年の3月にブログ開始、所在地を明確にして農法講習会など受け入れ始めたのは2009年からだ。

ブログを始めた目的は「農法理論の公開」だったが、まったく手応えがなく、この時から波及活動に転じた。

 

色んな分野の講習会はビレッジ創設以来海山に限らず開催、体調復元法もやっていたが、新たに農法講習会が加わった。

当然のように農法講習希望者は少なく、大半は体調復元に集中していた。 未来の農法と違い、深刻な現状を抱え、行き場のない人達が大勢やって来た。 ビレッジ製品の注文時にいただく数多くの「礼文」はすべて体調復元に関するものだった。

原人の活躍で農法希望者は増え、現在の講習者数はほぼ同じ。

 

しかし、農法講習会開始当初はまったく波及しなかった。

「信じられない」という常識の壁が大き過ぎた。

今さら苦労してきた雑草や害虫とお友達にもなれないだろう。

理論そのものは難しくないのだが、思考の起点も順路もまったく異なる。

 

既存農法との最大の違いは植物生長の仕組みであり、肥料か生命エネルギーかの違い。 肥料栽培は間隔を空けるがエネルギー生長は密生。 さらに不完全な植物か完全かの違いだ。

 

2009年末にやって来てコンビを組んだ物理学者・原人の活躍は目覚ましく、アフリカまで理論を持って行った。

何年間も伊勢に通い、証明の為に農園の土壌や植物や生態のデータを地道にとり続けたのが実を結んだ。

 

しかし、アフリカで農法は爆発的に広がり続けているが、何故国内に広がらないのか。 農法を公開して14年・・

協生農法の名は広がりつつあるが、専業農家は一人もいない。

これでは後継者不足、農地の荒廃、過疎化は止まらない。

 

協生農法はアフリカでは簡単だが日本はそうではない。

気候の違い、草の猛威の違いもあるが、他に産業がない国と豊かな国との違いだ。  日本にはいくらでも仕事があり生きる術がある。

 

野人は20世紀最後の年にこの会社を興した。

古代からの技術・資源を活かし、一次産業の復興を理念に掲げた。

そして日本から世界へ発信しようとした。

その半ばで農業の重要性に気付き、やりたくはない農法を考案したが国内では結果は出ていない。

産業が復興して過疎化集落問題が解決しない限り野人の役目は終わらない。 解決どころかまだ一人の農家も出て来ないのだ。

 

協生農業に関心を持つ熱心な読者は多いが、農業が成り立つ土台を築かなければ職業として踏み込めない。

農法とは栽培法や環境デザインではなく農業法

気候が異なる国内各地で利益を出せる植栽法、流通システム、販売市場の確立が不可欠。

 

アフリカと違って「業が営める果樹農園完成」まで数年を要する問題をどのように解決するのか。

果樹園が出来なければ生産効率は低下する。

数ある他の職種を上回る「農業の魅力」をどのような手法で広げるのか。 それなくして国内で協生農法が成り立ち広まることは困難。

 

これらのことは協生理論と農法だけでは成せず、野人理論を駆使するしかない。 その為に「一般社団法人・荒廃農地再生機構」を設立した。

これから協生農法を職業としてやる人の為の「支援機構」だな。

本来は国家がやるべきことだが、まず野人がやって見本を見せて、後は社会に引き継ぐ。

アフリカ同様に名より業としての実績、それがなければ誰も動くことはない。

 

誰も考えた事がない、費用もさほど掛からず誰も困らない完璧なシステムの全国ネットワーク計画を構築した。

そして協生農産物に関わる企業が果たす役割、国家の役割もはっきりさせたい。

荒廃農地再生機構のシステムはまだ未公開だが、これまでの野人理論がすべて結集されたもので、今はモデル農園などの準備期間、それらが出来次第詳細を公開、HPで希望者を募集する。

 

「生産及び管理農家」と「販売及び消費企業」と「一般消費者」が三位一体、役割分担で力関係・メリットは平等。

指揮を執って中心となるのは生産・管理農家であり、農地再生機構はその初期サポートが役割で自然界のあらゆる資料・ノウハウは無償で提供、造成などの作業・労力は実費だけいただき基金に充填する。

 

やがて再生機構の役割を全国各地の生産管理農家が有償で担えば本業以外の農家の収入にもなり、再生機構の初期役割は完了、新たな分野でサポートを続けることになる。 他にもやることは山ほどあるのだ。

企業や自治体・研究機関は上から目線で農業を牽引するのではなく、農業を基盤から支え、共に生きる木の幹や根であるべきだろう。

それが人間社会の協生であり再生機構はその繋ぎ役に過ぎない。

 

これが定着すれば世界の農業が衰退することなく、道を誤ることなく、森林破壊もなく、企業の道理に翻弄されることもなく、未来への道は開け続ける。

野人理論の集大成とも言えるこのモデルシステムが国内だけでなく、世界に広がることが野人の希望。

国内全域を網羅するこのシステムの創世期は相当の資金も労力も要する。

基金は講習会・講演費や新たに出版する本の売り上げ益などで野人が捻出するが、皆様の支援が必要。

 

協生理論、体調復元法よりも、協生農法の波及が先決であり、農業が変わらない限り、肉、果物、野菜などの食べ物が変わらない限り環境も体調も復元出来ない。

農業が業として成り立たない限り世界の飢餓貧困、紛争問題は解決しない。

 

3つの理論の関係を述べたが、理解していただければ幸いだ。

必ず結果を出し不可能も挫折もないのが野人理論。

野人理論とはこれら3つの生命理論の連結接着剤、活用法と考えればよい。

 

お野人・・もうちょい、いや半世紀・・奮闘するしかないな。

一次産業の復興・・この会社を興した初心を貫きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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