バライチゴの味 | 野人エッセイす

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バライチゴは薔薇のような大きな花をつけるのでそう呼ばれ、花が綺麗でアメリカやヨーロッパで観賞用として重宝されている。

千葉では重要保護植物、京都では絶滅危惧種に指定されているが三重では山で普通に見られる。

 

キイチゴとしてはクサイチゴ、モミジイチゴ、カジイチゴ、クマイチゴと並んで果実が大きな部類に入る。

甘くて人気があるのはモミジイチゴやカジイチゴ、クサイチゴなどだが、バライチゴには適度な酸味と芳香があり美味しい。

 

すべてのバライチゴがそうではなく、場所によって微妙に味は異なる。

イチゴに限らず、クワやグミやムベなど他の木の実も同じだ。

子供の頃からそうやって大きくて甘い実がなる木を縄張りにして来た。

 

富士には大型のオオバライチゴの群生地が至る所にあり、加工用として不自由しない程だが、芳香どころか甘味も薄く味がない。

大きな方が収穫しやすく食べ易いのだが、大きなものが美味しいとも限らない。

 

魚介類もまったく同じで、味の変化は極端だ。

産卵後のタイやスズキや鮎などの味は相当落ちる。

価格は味で変化するが、ハモのように需要によっても変化する。

 

魚の味は、海域、季節、雌雄、大きさ、捕獲法などで大きく変化する。

一般的に判断は難しいが、野人の頭にはすべての情報が入っている。

木の実もこれと同じで、魚ほどではないが幾つか要素はある。

 

場所による味の違い、個体差による味の違い、もう一つは天候次第でそれらの味も変わると言うことだ。

 

一度食べただけで味の判断は出来ない。

あちらこちらで五度食べても同じ、判断は出来ない。

 

何故そうなるのか、その仕組みがわからなければ、判断の要素が幾つあるのかわからなければ判断にはならない。

食べ物に限らず、物事の判断はすべてそうではないかな。

 

 

バライチゴ 花

オオバライチゴ

 

 

 

 

 

 

 

 

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