キイチゴ食べ放題の季節 | 野人エッセイす

野人エッセイす

森羅万象から見つめた食の本質とは

野人エッセイす

そろそろ・・熟し始める
野人エッセイす

昨年
野人エッセイす


野人エッセイす


5月は野生のキイチゴの季節だ。

黄色いから黄イチゴではなく木になるから木イチゴと言う。

ちなみに普通のイチゴはオランダイチゴで、木ではなく草、つまり分類上野菜に入るが、食性分類ではメロン同様フルーツとして扱われている。

キイチゴで黄色い実を付けるのはモミジイチゴ、カジイチゴ、ヤナギイチゴなどで、赤い実にはクサイチゴ、ニガイチゴ、クマイチゴ、バライチゴ、ナワシロイチゴ、フユイチゴなどがある。草のように低いクサイチゴも木、つまり全て果実と言うことになる。

身の回りにこれだけの野生イチゴがあるのだから、野人は年中「食べ放題」だ。

キイチゴは「液果」で、ほとんどが水分だから流通には向かない。

また持ち帰っても重ねると潰れてジュクジュクになることが多く、山で食べるしかないのだ。

野人と野山を行けば食べ放題間違いないのだが、今日は簡単に食べられる方法を紹介する。

野人のレストガーデンとマリーナは造船所の跡地で1万坪近い。

海沿いには外来種のセイタカアワダチソウが大群生、ブルドーザーで根絶やししても歯が立たない状況だった。

そこで野人は「キイチゴ君」をもって「アワダチ君」を制する方法を選んだ。

海岸沿いに約10数本の「カジイチゴ」の株を配置、初年度だけはアワダチ君から守ってやったが、2年目から優勢に立ち、3年目には完全にアワダチ君を制し、以降はほぼ壊滅させてしまった。

アワダチ君同様、「地下茎」で急激に勢力を広げるのだが、カジイチゴは高さ2~3mに達し、大きな葉で日照を遮るのでアワダチ君は歯が立たなかった。

バラ科のキイチゴの中ではカジイチゴは唯一トゲもなく、大粒で美味しい。

同じブッシュになるならアワダチ君よりも風情はあるし役に立っている。

以前は10数キロ収穫してシャーベットに加工していたが最近は面倒だからやらない。

キイチゴ食べ放題、やりたい人は是非野人のところへいらっしゃい。

「焼き牡蠣食べ放題」も釜飯付き¥2800でやっている。

カジイチゴ同様5月下旬までは大丈夫だろう。

ムー農園には甘味と酸味の絶妙な「ムーイチゴ」も草むらからうじゃうじゃ生えている。

デザートのカジイチゴは・・当然、いくら食ってもタダだ。

野人が育てたわけではなく勝手に生えて増えている。

苗が欲しければいくらでもあげるから自分で掘りなさいね。

昨年は読者も来て意気揚々と案内したのだが、毎朝鳥の大群に先を越される。

今年はそうはイカんのくんせい。

作戦名は「トリ・トリ・トリ」・・・奇襲ではない、

鳥除けに、枝に焼き鳥をぶらさげてくれるわ、砂肝も・・・