夏になれば思い出す~ 「夏の思い出」
そんな歌があり「ナッツの思い出」と言う記事を以前書いた。
お野人ギャグ中心だったが、今回は果肉とナッツ、つまり種の違いを真面目に分かりやすく解説する。
果実、果肉、果糖、タネ(ナッツ)と言う言葉はブログでは無数に出て来る。
お野人もたまに使い方を間違えているが、面倒だから修正せずそのままにしている。
食料としては果物、正式には果実。
果実は果皮と果肉と種子で出来ている。
果肉は鳥や他の動物に種子を運ばせる為の「最高のエサ」であり、その中の種子は動物の胃液では絶対に溶かされないよう出来ている。
鳥や一般的な動物達に種子を運ばせる必要がなくなった果実は種子が肥大、果肉は必要ではなくなった。
栗やどんぐりやクルミなどがそれで、根元より遠くに運び「土に埋めて保存する」習性を持つげっ歯類、つまりリスの仲間しか相手にしていない。世界中で最も多く生息する哺乳類だ。
その利点は、種が大きくなるほどエネルギー量は増え、生長がはやい。
その欠点は、種が大き過ぎる故に鳥や動物に食べて運ばせることが出来ない。
エサの果肉もなく、食べる理由もないと言うことだ。
鳥たちが運ぶ種は小さく、果肉に包まれている。
食べてから排便までの時間が長く遠くに運べる利点はあるが、生長力は大きな種には勝てない。
小さな種のさらなる利点は動物のフンの中で発芽出来ること、雨でフンが溶けても小粒ゆえに表土に埋もれやすいと言うことだ。
ドングリなど大きな種の欠点は逆にフン土のガードもなく、表土に埋もれにくく、リスたちが穴を掘って埋めない限りカラカラのカンピンタン・・
果肉を有する果実でもヤマモモのタネは比較的大きいが、小鳥と言うより山鳩やカラスなど中型の鳥を相手にしている。
小さな種より大きな種のほうが繁殖に有利だからだ。
市販の栽培ビワのタネも大きいが、野生はその半分以下。
本来は中型鳥用だが、栽培ビワのタネを呑み込むのは大変だろうな。
桃や梅や柿のタネも同じだ。
まあ、動物が呑み込めなくて根元に捨てた種をリスが運んで埋めてくれる「濡れ手に粟」を期待した戦略かもしれんな。
種は植物にとって子孫繁殖の為の重要なエネルギーカプセル。
ガードは固く、栗などは硬い殻の下に鬼皮まで仕込んでいる。
オニグルミに至ってはハンマーで叩いても割れずに横へ飛んで行く。
特に樹木類はガードが頑丈・巧妙になり、草類のタネはそれに及ばない。
草類でイネ科のタネは穀物として毎日食べる主食になっているが、精米・精粉と言う人知の技あってのこと。
しかし皮は除いても消化困難には変わりなく、故に人の体は近代になってからアミラーゼと言う消化酵素を大量に生産するようになった。
胃で溶かすのは容易になったが小腸による「吸収」が伴わず、未分解な生ゴミうんこの増産に繋がり、便秘や体力の消耗、病不調、臓器や皮膚の老化の主因になっている。
タネと違い果肉は動物の祖先の植物族が動物の為に生成した地球上では唯一の完全食品で、肉食、雑食、草食動物を問わず食べられ消化も抜群。
果肉に含まれる果糖は完熟の目安であり、動物が必要とするのは果糖と言うより「果肉エネルギー」だ。
広い意味では果実、狭い意味では果肉、文字が似ているせいか、果糖も含めて野人は用い方をよく間違える。
果肉と種であるナッツの食性は、抜群の消化吸収とほとんど消化吸収不可、つまり正反対。 植物の意思は・・
「是非食べて」と「絶対食うな」 だから当然だろうな。
樹木よりガードが緩い草のタネも植物の意思は同じで消化吸収は困難。
短命の草類は長命の樹木と違い、果肉に十分な糖分を仕込むことが出来ない。
だから草の実であり野菜に分類されるトマト、イチゴ、スイカ、メロン、マクワウリなどはさほど甘くないのが当たり前であり、数十年前までは塩やコンデンスミルクで食べていた。
品種改良によって甘くなり、肥料の工夫によってさらに甘くなった。
たいしたもので重宝はするが、樹木の果物があるのだからそもそも必要ないこと、食文化として捉えればよい。
自然界にはお菓子や今の果物のような強烈な甘さは存在しない。
何故存在しないのか・・
甘さはあくまで完熟の目安であり、糖分が必要ではないからだ。
甘いもの依存症やアル中などは、むー塩でも治まるから試すとよい。
記事に果糖‥と書いて、たまに「果肉」と修正している。
樹木類が動物の為に用意した果肉エネルギーではなく、サトウキビが自らの為に備蓄した砂糖をいくら摂ろうが満たされるはずもない。
心身は甘味を求めるが、砂糖の甘味ではないからだ。
黒糖が良いとか三温糖とか言われているが、求める果肉でもなく健康とはさほど関係がないのだからどれも同じ、甘味料としての嗜好品なのだから一番安い白砂糖でも十分。
草の実のタネ、穀物や大豆、トウモロコシなどもまたナッツ。
草類の部位ではタネが最もエネルギーが高いが、木の実ほどではない。
木の実のタネがハイパワー「情熱のナッツ」なら・・ 草の実のタネは
進化においてそれ以前の・・「温暖なハッル」だな。
それだけ木の実よりは食べ易く、食べる量も増える。
まあどちらも動物の為のものではないことは確かなのだから、控えめにね。
うんこやオナラが臭くなって便秘にならない程度に・・
わけわからんこの本 役に立った人 ポチ
読んだことないし・・
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どの本も お野人は編集・校正に関わっていない・・
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