昨日はシイの実とドングリのお話だったが、このドングリ類は何故このようなお姿になっちゃったのか、考えたことはあるかな。
コロコロ転がって・・お池にはまって・・ドジョウと遊ぶ為
なのか。
生き延びて子孫を残すことに必死な樹木達にさような余裕などあるはずもない。
ドングリはタネであり、子孫を残す為の大切なカプセル。
他の種は風に乗って、あるいは鳥や動物に食べさせて遠くへ運んでもらっている。
動物に運んでもらう為にそのお礼として甘い果肉で種を包み、果肉ごと飲み込めば種は絶対に消化されない構造になっている。
では、ドングリは何故あのような栗饅頭のような形になったのか・・
猪や猿などの動物はタネそのものを噛み砕いて食っちゃうのだから、それは樹木の本意ではない。
猪も猿も どんぐり豚も、ドングリや栗が大好物・・
世界の森の大半はこのドングリの木が占めている。
タネは風が運ぶ、鳥が運ぶ、動物が運ぶ・・
じゃあ、これだけ多くのドングリはどなたが運ぶのか。
この答を事細かく明確に出した生物学者はいないが、ここまで思考が進めば、答の範囲は狭まって来たな。
ドングリをよ~く見ていただきたい。
タネと言うが・・こんなデカいもん、土の上に置いたままで発芽するかな。
タネ使いの名人「人間」なら、必ず土に埋めるはず、しかもやや深めに。
これでさらにゴールが見えて来たな。
ドングリを遠くへ運び、土に埋めてくれる動物、これが答えであり、ドングリの母である樹木達は、それ以外まったく相手にしていないと言うことだ。
該当するのは世界の森に最も多い「げっ歯類」しかいない。
ネズミやリスやヤマアラシなどだ。
さらに遠くへドングリを運び、土中に埋めてくれるのはリスしかいない。
ドングリの母親達はほぼ全員、このリス達と契約書を交わしたのだ。
原生植物シダ類は風で胞子を飛ばし、動物が陸に進出してからは動物に運ばせ、
さらに長い時を要して協生する動物を観察、リス達の習性に着目した。
種ごと果肉を飲み込む鳥や動物に対して、リスはせっせと自宅まで運び続けた。
冬に備えて巣の周りの地面に埋めて備蓄していたのだ。
リスには果実を両手で抱えて運ぶ能力があった。
早く腐る果肉は食べて果実は保存する。
運ぶどころかその場ですべての実をタネごと食って、ンコまでして帰る猿や猪にはモラルもまったくない。
果肉食ってタネ運ばなければ、人間同様に食い逃げだな。
げっ歯類のリスも鋭い前歯でタネを食べるが、そもそも食べる為に運ぶのだから、意味もなく運ぶ動物などはいない。
このリスにも唯一の弱点があった。
それは誰にでもあり、お野人には特にアル・カポネ
つい・・「忘れちゃう」・・のだ 埋めた場所 数か所
もしくは、すべて食いきれず、春に発芽・・
どっさり忘れてビッシリ集団発芽すれば木は共倒れ・・
つい・・ちびっと 忘れるから丁度良く育つ。
これなら種をコンパクトにする必要もなく、発芽エネルギーをたっぷり仕込んだ「スーパーカプセル」が可能になる。
ドングリ母達は俄然やる気になり、情報交換・共有。
それぞれのスーパーカプセル建造に励んだ。
もはや余計な果肉はいらず、そこに費やすエネルギーもすべてドングリに注ぎ込んだ。
ドングリの形の違いは構造計算とアートセンスの違いだな。
冬に備える備蓄食料なのだから大量に実を作らなければならない。
リス達が飢えることなく繁殖してもらわないと困る。
それが・・ドングリが春ではなく秋に大量に出来る理由だ。
ドングリ母達の知恵・・・たいしたもの
人間も見習わないとな。
森を壊せば・・木 木 木・・ 猿の鳴き声
人知はお猿さんに負けるはずはないのだが・・
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