消化機能 胃液から見た食性の違い | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

                             画 二見正直

 

動物の消化機能は大きく分けて2つある。

食べ物を最初に胃で溶かすか、溶かさないかだ。

 

溶かすのが肉食動物で、溶かさないのが草食動物、それが野人の分類だ。

 

胃液の主成分は3つ、塩酸ペプシノーゲン粘液

塩酸は細菌を殺し、ペプシノーゲンは動物性蛋白質を溶かして消化する酵素ペプシンの元、粘液は胃壁を溶かされないよう保護の役割。

 

これらからわかるように、防衛の為の殺菌、胃壁の保護は別にして、消化機能は肉を対象としている。

 

草食動物が最初の胃で草を溶かさないのは分解消化出来ないからだ。

分解を代行する微生物を胃液で殺さない為でもあり、幾つも胃があるのは微生物を増やす為だ。

 

牛で言えば、草を口内に戻し唾液を絡めて再び胃に戻し、早期発酵を促している。

最後の第4胃ではじめて胃液を出して微生物を殺して回収消化する。

 

草食か肉食か雑食かを腸の長さで人は判断しようとするがこれで十分ではないか。

胃液を出す動物の基本は肉食であり、そこから飢えを防ぐ為に雑食へ進化したが、あくまで肉が手に入らない時の非常食、消化出来ずとも多少のエネルギーは得られる。

 

澱粉分解酵素アミラーゼなど本来必要ないが、そもそも主食になり得ない穀物やイモ類を人間が人知で品種改良、加熱調理、それら炭水化物を主食にしたからやむを得ず体が対応した酵素だ。

 

毎日穀物ばかり、主食、副食の菓子に酒、これでは慢性酵素不足・消化不良になるのは当然であり、余計なエネルギーを使うほど体は消耗、眠くもなり老化も進む。

 

アミラーゼを出さない野生猿に毎日猫まんまを与え続ければ数か月で唾液からアミラーゼを出すかもしれんな。

 

胃液の出ない草食動物は肉を消化出来ないのだから当然肉は食えないし、食えば高温多湿の胃の中で腐る。

胃の機能だけで動物の食性は判断出来るし、地球上の食べ物は大きく分けて動物か植物しかない。

動物を食べるか植物を食べるか、人間の胃の機能はどちらかな?

 

海洋動物の基本は肉食であり、浅場の貝類などを除いてほぼ肉食。

肉食だから途方もない食物連鎖が成り立ち、浅場にしかない海藻・・つまり草食では成り立たない。

 

海から誕生した陸の生態も同じで成り立つはずもない。

草食動物もまた体内で増やした微生物の動物性エネルギーで生を繋いでいる。

 

現学問の分類では草を食べるから草食動物だが、実態は微生物から得られる動物性エネルギーで生きている肉食動物、それが・・野人の分類だ。

草を幾つもの胃に溜め、食べ戻しを繰り返すことはその手段に過ぎない。

 

海へ戻った陸の大型草食動物クジラの仲間もオキアミや小魚で生を繋ぎ、浅場で海草を食べるジュゴン以外例外ではない。

植物は動物の力を借りて繁栄、動物は動物性エネルギーで生を繋ぐ、野人理論の中では「植物・動物の基本」。

 

動物は食べ物を胃液で溶かすのが基本であり、溶かさず微生物を養う胃は陸地と言う激しい環境に順応したもの。 硬骨魚が最初に陸へ進出した時、肉はなかった。

つまり牛などの草食動物は、最後の胃が本来の胃であり、そこへ到達する前に大きな微生物増殖倉庫が幾つも出来たと考えれば良い。

 

陸への進出は困難を極めるが、海への回帰は容易だ。

クジラは体型、体機能を変えて肉食に戻り、オキアミや小魚を食べるようになったが、草に代わる十分な海藻がないのだからそうなるだろう。

腸の長さは長いままで何の問題もないが、徐々に縮むかもしれんな。

 

滅多にエサにありつけない大型深海魚や、半年以上食べずにマリアナ海溝に向かうウナギがそうであるように、海では毎日食べずとも心身の維持に必要なエネルギーは生命エネルギーを帯びた海水から補充出来る。

 

食べる目的は栄養やカロリーではなく、心身の制御に必要な生命エネルギー。 電気のようなものだから、空中より伝導率の良い水中のほうが容易。

人間はエサがある場所でしか生きられないが、魚類はエサの乏しい渓流の上流にまで進出出来る。

 

これらの結論は、現生物学ではなく、生命誕生の海、陸、水の循環、動植物の仕組みと、専門ジャンルを超えて立体的・物理的に思考を進めなければ得られない。

 

常識では

「動物の体が成長し、大きくなっていくのは食物からとった養分が血となり肉となって行くからです」 ?? と言われるが・・

大人になってから 養分とってもとっても・・

大きくならない汗のは何故だはてなマーク と言いたい。

 

人類は何の為に食べるのかを完全に間違えている。

栄養学で必要とされる養分を十分摂れる動物など地球上には人間しかいない。

 

病院で、穀物菜食中心にバランスよく3食十分栄養を摂っても、回復どころか衰弱していく人達をおかしいと思いながら見続けた看護師さんは大勢いるはずだ。

 

心身の制御に必要な食べ物が入らない限り、病んだ体は治癒の方向には向かわない。

 

 

人間の消化機能から見た食性 4

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簡単な人間の食性の見分け方

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動物の食性とエネルギー源 1

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母乳が示す食性 草食動物は肉食 1

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お野人講習会・・

 

 

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