さる今月7日、日興にっこうしょうにん御入滅692年の御正当に当たり、ほうおんのためのごんぎょうを奉修させていただきました。
 その際に拝聴したまっぽうしゅそうぼうの大恩徳についてのせんせいの御講演は、がっかいじゃきょうを眼前にしていただけに、いつになく身にせまるものでありました。
 ことに、竜の口の大法難、佐渡御流罪へ御供おんともなされ、極寒の佐渡において五老僧が夢にもおもわぬもんていじんの大法をだいしょうにんさまと談義し給い、宇宙法界を自身とひらかれたおん元初がんじょじゅゆうじん大法悦だいほうえつだいきょうがいを眼前にせられ、また、熱原の法華講衆を出現せしめ、ほんぶつの出世のほんがいたる戒壇かいだんだいほんぞんこんりゅうを助けまいらせた日興にっこうしょうにんの重きお立場こそ、まさにおん元初がんじょ以来のゆいぶつぶつゆいの師弟不二の御きょうがいと拝しては、名状し難い大感動だいかんどうに包まれました。
 今私達はだいしょうにんさまの本の中でもんていじんさんだいほうじんを一人知りたてまつられた日興にっこうしょうにんから伝わる御相伝、なかんずく、不世出のだいがくしょう・大智者にてまします日寛にっかんしょうにんなんによりしょの極理を師伝せられたせんせいどうを通して初めてもんていじんの大法を、だいしょうにんさまないしょうじんを深く知りたてまつことができるのであります。何とも有難ありがたい宿縁であります。
 今私は強くおもいます。
 いけだいさくいっとう極限きょくげんだいほうぼうを犯し、がっかいじゃきょうおちいった今、もしせんせいが築き上げられた顕正会が存在しなければ六百万ろっぴゃくまんがっかいいん否応いやおうなしににゅう阿鼻あびごくになるところ、だいしょうにんさまこころのままに立つ三百万になんなんとする顕正会がせいけいもんにある以上六百万ろっぴゃくまんがっかいいんは必ず救われるのであります。
 かかる広宣こうせん流布るふの一大生命体である顕正会の存在こそが六百万ろっぴゃくまんがっかいいんをお救いくださるだいしょうにんさまの厳たる御意思として拝するものであります。
 あさせんせいは基礎きょうがくしょにおいて、またその肝要かんようを端的に記されたこうこくぶんにおいて真正面まっしょうめんから日蓮にちれんだいしょうにんこそおん元初がんじょじゅゆうじんまっぽうしゅほんぶつにてまします」ことを顕わしておられます。
 このこうこくぶんの発行部数は実に1億部になんなんとし、ざい以来のかつてないスケールで広く日本国に浸透しんとうしております。
 心を静めておもうに、いけだいさくいっとうじゃきょうという大悪が起きたからこそ、せんせいおん元初がんじょじゅゆうじんまっぽうしゅほんぶつ日蓮にちれんだいしょうにんの大恩徳を誰人も否定できぬ大現証をもって顕わされたこうこくぶんの重みがいくにもいや増し、かえってだいしょうにんさまの御威徳が燦然さんぜんかがやくものであります。
 りんじゅうにその人が死後に受ける果報が厳然と顕われることも『立正りっしょう安国論あんこくろん』の御予言が寸分すんぶんたがわず的中したことも、こっけんりょくでも御頸おんくび切れずの竜の口の大現証も、すべては日蓮にちれんだいしょうにんおん元初がんじょじゅゆうじんまっぽうしゅしゅしんだいだいほんぶつにてまします証明に他なりません。
 ことに、こっけんりょくが竜の口においてただいちにんだいしょうにんさま御頸おんくびねることができず、その絶大ぜつだいとくの前にひれ伏してしまった思議を絶する荘厳そうごん崇高すうこうげんに満ちた光景こそ日蓮にちれんだいしょうにんが立宗以来の不惜身命のしゅぎょうここに成就じょうじゅして、みょうぼんの御身の当体がそのままおん元初がんじょじゅゆうじんとなって成道を遂げ給うたそのそんようであります。
 だいしょうにんさまは目に焼き付く強烈な大現証をもって「全人類を救う仏とはかくなるものぞ」ということいっさいしゅじょうに見せしめ給うたのであります。
 「日蓮にちれんによりてほんこくはあるべし」との重大聖語こそ、日蓮にちれんだいしょうにんいっさいしゅじょうそんきょうすべきまっぽうしゅしゅしん、十方三世の諸仏の根源の本仏たるおん元初がんじょじゅゆうじんであられるがゆえのおおせ出だしであります。
 おん元初がんじょじゅゆうじんまっぽうしゅほんぶつであられるゆえに、宇宙的スケールの力用りきゆうを持つ諸天しょてん善神ぜんじんに申し付け給う。
 だからこそ、だいしょうにんさましんたてまつるか背くかによって日本国の有無も人類の存亡すらも決するのであります。
 まさに、がっかい極限きょくげんだいほうぼうじゃきょうという大悪こそ、ほんもん戒壇かいだんだいほんぞんとく、そして、まっぽうしゅほんぶつ日蓮にちれんだいしょうにんの大恩徳・絶大ぜつだいとくが一国にかがやくの大瑞だいずいであります。
 そして、それをかがやかしめるのが遥拝ようはいごんぎょうこうこくぶんなのであります。
 全国の至る所から直接戒壇かいだんだいほんぞん遥拝ようはいし、拝みまいらせるれんかつごう遥拝ようはいごんぎょうおん元初がんじょじゅゆうじんまっぽうしゅほんぶつたる日蓮にちれんだいしょうにんの大恩徳を誰人も否定できぬ現証をもって顕わされたこうこくぶんこそこう前夜の時にかなった自行と化他の信行であり、また、これによって六百万ろっぴゃくまんがっかいいんが救われるのであります。
 せんせい遥拝ようはいごんぎょうこうこくぶん広宣こうせん流布るふは必ず成る」とのおおせを今深くめずにはおれません。
 すべてはだいしょうにんさまのお力、せんせいの御一念によるものであります。


令和6年 2月24日 2月度 総幹部会 浅井会長指導

令和6年 2月26日 2月度 男子部班長会 行成総男子部長指導