今日は山陰のマッターホーンと呼ばれている烏ヶ山(からすがさん)に登ってきました。
登山口までは自宅から車で1時間40分。烏ヶ山の様相は、普段見慣れている中国山地の山々とは全く異なり、まるで北アルプスの様でした。こんな近場に北アルプスの様な険しい山がある事にとても驚きました。
登山道も山頂付近は岩場が続き、見下ろすと周りは断崖絶壁で怖いぐらいでした。
久しぶりの登山だったので、下りは脚が笑ってしまい、運動不足を痛感しました。

普段からこまめに運動しなくてはいけないと反省しました。
くたびれましたが、いい気分転換になりました。
雪を冠った大山は素晴らしかったです。

 

 

登山道から見上げた烏ヶ山

 

なんと雪渓がありました。

 

烏ヶ山から見た大山。

雪を冠した大山は見事でした。

 

自動車での帰りに振り返った大山と烏ヶ山。

左が大山で右が烏ヶ山です。

 

しょうじょうばかま

 

何で「マッターホルン」じゃないねん!と思った方も多いと思いますが、

今年で修業3年目になるスイス人の弟子・ジョハン君に言わせると

「マッターホルン」ではなく「マッタ―ホーン」だそうです。

 


 


やんごとなき理由で13日に上京しました。
用事は翌日済んだので、今日は久しぶりに東博へ名刀を見に行ってきました。
安綱や正恒など国宝の名刀がありましたが、私は重要文化財の景光の太刀に

魅せられてしまいました。

美しい姿に映りが輝き冴え冴えとした地鉄、品のある直刃調の刃文。

気品あふれる名刀でした。
昨年、大般若に挑戦しましたが、重華丁字の高い焼き刃に乱れ映りを絡める事は

技術的に困難でした。まだまだ研究しなくてはいけません。
今日見た景光は今の技術を駆使すれば上手く纏められると思います。
やってみたいと思いました。

 

皆様お久しぶりです。

もうブログを辞めてしまったと思った方もいるかもしれませんね!?

昨秋から、大般若長光再現プロジェクトなるものが始まり、寸暇を惜しんで

取り組んでいました。プロジェクトは終了したのですが、それ以来何となく

ブログが疎かになっておりました。

今日は天気も良かったので、お気に入りの山間コースを久しぶりに

電動アシスト自転車で走り回りました。

花粉が飛ばなく新緑のきれいなこの時期はとても気持ちがいいです。

 

 

さて今日は、兄弟子の故吉原義一刀匠のクラウドファンディングのご紹介です。

無鑑査・吉原義一刀匠は3年前、病気のため51歳の若さで亡くなられました。

現在、義一刀匠の友人である田中慶幸氏がドキュメンタリー番組「一期一会」を制作中です。

田中氏いわく、クラウドを使うのは資金面を支援して欲しいだけでなく、

義一刀匠について多くの人に知って貰いたいから、との事。

まだまだ目標額には届いていません。

興味のある方はクラウドファンディングCAMPFIREで

若き天才と呼ばれた男「刀匠・吉原義一」を検索してみてください。

宜しくお願いします。

 

珍しく、今日2回目の書き込みです。

仕事をしていない訳ではなく、先ほどの書き込みの後、

ちゃんと太刀を火造りました。

先ほど、森繁久彌翁のお守り短刀を紹介しましたが、昨年の

無鑑査出品の脇差の写真もありましたので、紹介させてもらいます。

 

元の方はこんな感じです。

鮮明な映りが見えます。

 

先はこんな感じです。

切先の刃文も、まとまりました。

焼刃土(粘土)を塗らずに、火加減だけで刃文を作り出すこの焼き入れ方法は

部分的に面白い刃文を焼くことは容易ですが、裏表、元から先まで、まとまりのある

刃文を焼くのは非常に困難です。

気に入らずに何度も焼き直している内に、大抵、刃切れが出来てお釈迦様になります。

 

この焼き入れ方法は、焼刃土では描くことのできない複雑な刃文を

焼くことができ、しかも鮮明な映りを出すことができるので、夢中に

なりがちですが、あまりにも製品歩留まりが悪いので、私は、年間5振り

程度しか挑戦しない事に決めています。

それで出来ない時は、その年は諦める事にしています。

深追いするとボツの山を築きかねないからです。

弟子たちにも、焼刃土で丁子を焼けるようになってから取り組むように

指導しています。

 

備前長船刀剣博物館で「山鳥毛」展が始まりました。

上杉家御手選三十五腰の一つであるこの太刀は、重華丁子の刃文が特徴で、

日本刀中、最も華やかな刀として知られています。

これまでも、岡山県立博物館で何度も見る機会はありましたが、

この度の長船博物館での展示は、コロナの影響で入場制限もあり、

キャンセル待ちの状態だそうです。

 

写真は昨年秋の特別展で撮影しました。

誰もいない会場で(正確には、警備員が私のそばにずっといましたが、、、)

30分間、山鳥毛と対面しました。今思うと、贅沢な時間でした。

 

山鳥毛の焼き入れ方法は、防府の故杉田刀匠が取り組んだ「裸焼き入れ法

(焼き刃土を塗らない方法)」ですが、これを焼き刃土を駆使して完成させたのが

同じ吉原一門の先輩・大野義光刀匠です。

 

裸焼き入れで太刀をまとめるのは至難の業ですが、短刀や脇差など短めの物なら

少しは成功率が高くなります。と言っても、裸焼き入れは、刃切れ(焼き割れ)が

起き易いので、作品になる確率は2~3割程度です。

 

せっかくですので、私の裸焼き入れの短刀を紹介しましょう。

拡大すると、樋の上の方に、鮮明な乱れ映りが見えます。

普段見る事の出来ない裏面も紹介します。

この短刀は、長野県坂城町鉄の展示館で今日から始まった

「お守り刀特別展~願いを込めて~」に出品していますので、

お近くの方は是非会場に足をお運びください。

 

ちなみに、この短刀は、俳優の森繁久彌さんのお守り刀で、

展示会のために特別にお借りしました。

 

山鳥毛の太刀は鎌倉時代から800年以上の歳月を経て今日に

伝えられてきました。鎬にかかる程の高い刃文は実用面からは危険です。

正直、私はこの太刀を戦場に持って行こうとは思いませんが、歴史上の

武将たちはこの美しい太刀を大事にしてきました。

私は美しさを追求して日本刀を製作していますが、美術品としての

日本刀のあり方に否定的な一部の武道家(居合道や抜刀道)がいます。

美しさを追求すると言っても、不純物の少ない鋼を造り鍛え、焼き入れを

適正にすることを常に心がけており、実用についても考慮しています。


日本刀の魅力は切れ味(機能)だけではありません。切れ味を要求するのは

結構ですが、美しさを追求する事を否定するのはいかがなものでしょうか?

 

 

 

 

最近、昆虫採集にはまっています。

昆虫採集と言っても、蝶やトンボを捕まえている訳ではありません。

庭木について葉っぱを食べる芋虫や正体不明の卵を採取し、下の写真のように

容器に入れ観察しているのです。

 

小さな芋虫はすぐ死んでしまいますが、大きめの芋虫は蛹になり

成虫(蛾)になります。

 

今までは、仕事場の庭に花の咲く木を植える事ばかりを考えていましたが、

植えた木の手入れについてはあまり深く考えていませんでした。

ところが、どんどん庭木を植えていくうちに、ちゃんと面倒を見ないと、病気に

なる事に気づきました。

そこで先ず、敵をよく知るために、芋虫や卵を採取して観察する事にしたのです。

 

これは数年前に植えたサルスベリの木です。

毎年可愛い花を沢山咲かせていましたが、今年は、スス病にやられて

花の数が極端に少なくなってしまいました。

夏前、枝が込み過ぎているので剪定しなくてはいけないと思っていたのですが、

花が終わってからにしようと思いそのままにしていたら、アブラムシが沢山つき

あっという間にスス病にかかってしまいました。

サルスベリの葉にも虫の卵が沢山ついていました。

盆栽ほど型にはめる気は毛頭ありませんが、放ったらかしでも植物は健康に

育たないことを痛感しています。

 

実はこのサルスベリの木は長船の鍛錬場で頑張っている四番弟子の記念樹です。

最近は、山鳥毛プロジェクトの返礼品の小刀造りで忙しい様ですが、小刀は

200本も作れば手は決まってきますので、鍛冶仕事がそれ以上上手くなる事は

ありません。まして、小刀をいくら沢山造っても刀造りが上手くなる事はありえません。

刀造りの技術を向上させるためには、やはり刀を数多く造るしかないのです。

たぶん、年に10振以上造らないと上手くはならないでしょう。

 

だれか、長船の四番弟子に伝えて下さい。

真剣に菊水刃に取り組まないと、師匠が先に完成させちゃうぞ!と

 

「朝顔につるべ取られてもらひ水」

という有名な俳句がありますが、我が家の砂利を敷いた駐車場には、

こぼれた種から朝顔が芽吹き元気に育っています。

 

 

先日、きれいに咲くようにネットを張りましたが、朝顔の株が多すぎて、

多くの株が、地べたを這うように成長しています。

間引いてしまえば見栄えが良くなるのは分かるのですが、かわいそうで

そのままにしています。

 

実は、鍛錬場の周りも、こぼれた種から勝手に生えたコスモスで

覆われています。

 

 

「コスモスに玄関塞がれ回り道」

という程ではありませんが、かなり遠慮して出入りしています。

もうすぐ九月、コスモス鍛錬道場の季節になります。

 

最近は、苔にもはまっており、あちこちで採取してきては名前を調べ

観察しています。そのうち、苔鍛錬道場になるかもしれません。

 

そうそう、冒頭に挙げた俳句、本当は

「朝顔に、、、」ではなく、「朝顔や、、、、」だそうです。

 

今朝、鍛錬しましたが、死にそうになりました。

皆さん、熱中症とコロナに気をつけましょう!

 

数年前、70過ぎのおじいさんに焼き出しに富士山を焼いた丁子刃の太刀の

製作依頼を受けました。

正直、「富士山かぁ?とても難しそうなので断ろうかなあ」と思ったのですが、

手付の札束を目の前に置かれ、貧乏刀鍛冶の私は断れませんでした。

しかし、それが、苦しみの始まりでした。

 

華やかな丁子乱れは少し崩れても気になりませんが、直刃は少しでも崩れると

様になりません。感覚的には、富士山の絵画的な刃文は、乱れ刃ではなく

直刃に近いものがありました。

また、丁子刃の焼刃土を塗るにはスピードとリズムが必要なのですが、焼き出しの

富士山に手間を取られるために、なかなかリズムよく焼刃土を塗れませんでした。

粘土の調合、塗り方等、随分試験し練習しましたが、結局、富士山を安定して

焼くことは出来ませんでした。

 

 

昨年の秋は、二つの研修会の講師、刀匠会のイベントの幹事、父の介護の事、

急ぎの難しい刀の製作、そしてポーランドの刀剣展への随行など、目が回る程

忙しかったのですが、そこに、富士山の刀の催促の電話が頻繁にかかる様になり、

寝れなくなってしまいました。

能天気そうな私が、3か月間も睡眠薬のお世話になりました。

 

ようやく納める事が出来、今はほっとしていますが、とても草臥れました。

正直、富士山に丁子刃は、もう頼まれても造りたくはありません。

(まあ頼む人もいないと思いますが、、、)

私としては、技術的にも構成的にも、富士山には直刃の方が相性が良いと

思います。脇差にビシッと決めると格好良いでしょうね。

 

前回のアリのような生き物の写真はクモでした。

その名も、アリグモ!

前足2本を上げて、アリの触角のように見せています。

なんと賢いのでしょう!初めて見つけた時には感動しました。

日本には6種類いるそうです。

そうそう、アリバチというのもいます。

 

金属会社の退職記念品として玉鋼の小刀を作成しました。

これまではナイフ型でしたが、古墳などから出土する環頭の太刀を

参考にデザインを変更しました。

小さいですが、ちゅんと直刃も焼いており日本刀の雰囲気が出ていると思います。

納品先にも喜ばれました。

研ぐのはとても大変でした。

 

 

 

 

 

おまけの写真

これなんだと思いますか?

 

そうそう

Fさん、吾妻山に登ったら笹の花が咲いていましたよ!