珍しく、今日2回目の書き込みです。

仕事をしていない訳ではなく、先ほどの書き込みの後、

ちゃんと太刀を火造りました。

先ほど、森繁久彌翁のお守り短刀を紹介しましたが、昨年の

無鑑査出品の脇差の写真もありましたので、紹介させてもらいます。

 

元の方はこんな感じです。

鮮明な映りが見えます。

 

先はこんな感じです。

切先の刃文も、まとまりました。

焼刃土(粘土)を塗らずに、火加減だけで刃文を作り出すこの焼き入れ方法は

部分的に面白い刃文を焼くことは容易ですが、裏表、元から先まで、まとまりのある

刃文を焼くのは非常に困難です。

気に入らずに何度も焼き直している内に、大抵、刃切れが出来てお釈迦様になります。

 

この焼き入れ方法は、焼刃土では描くことのできない複雑な刃文を

焼くことができ、しかも鮮明な映りを出すことができるので、夢中に

なりがちですが、あまりにも製品歩留まりが悪いので、私は、年間5振り

程度しか挑戦しない事に決めています。

それで出来ない時は、その年は諦める事にしています。

深追いするとボツの山を築きかねないからです。

弟子たちにも、焼刃土で丁子を焼けるようになってから取り組むように

指導しています。