最近、昆虫採集にはまっています。

昆虫採集と言っても、蝶やトンボを捕まえている訳ではありません。

庭木について葉っぱを食べる芋虫や正体不明の卵を採取し、下の写真のように

容器に入れ観察しているのです。

 

小さな芋虫はすぐ死んでしまいますが、大きめの芋虫は蛹になり

成虫(蛾)になります。

 

今までは、仕事場の庭に花の咲く木を植える事ばかりを考えていましたが、

植えた木の手入れについてはあまり深く考えていませんでした。

ところが、どんどん庭木を植えていくうちに、ちゃんと面倒を見ないと、病気に

なる事に気づきました。

そこで先ず、敵をよく知るために、芋虫や卵を採取して観察する事にしたのです。

 

これは数年前に植えたサルスベリの木です。

毎年可愛い花を沢山咲かせていましたが、今年は、スス病にやられて

花の数が極端に少なくなってしまいました。

夏前、枝が込み過ぎているので剪定しなくてはいけないと思っていたのですが、

花が終わってからにしようと思いそのままにしていたら、アブラムシが沢山つき

あっという間にスス病にかかってしまいました。

サルスベリの葉にも虫の卵が沢山ついていました。

盆栽ほど型にはめる気は毛頭ありませんが、放ったらかしでも植物は健康に

育たないことを痛感しています。

 

実はこのサルスベリの木は長船の鍛錬場で頑張っている四番弟子の記念樹です。

最近は、山鳥毛プロジェクトの返礼品の小刀造りで忙しい様ですが、小刀は

200本も作れば手は決まってきますので、鍛冶仕事がそれ以上上手くなる事は

ありません。まして、小刀をいくら沢山造っても刀造りが上手くなる事はありえません。

刀造りの技術を向上させるためには、やはり刀を数多く造るしかないのです。

たぶん、年に10振以上造らないと上手くはならないでしょう。

 

だれか、長船の四番弟子に伝えて下さい。

真剣に菊水刃に取り組まないと、師匠が先に完成させちゃうぞ!と