どうも。せせりです。
前回の続きです。前回記事未読の方はぜひ!
※今回、長いです。ごめんなさい!
さて、フロイトの原因論を真っ向から否定したアドラー。
では、アドラーの目的論って?
目的論とは…
「人は誰しも、その時の目的に沿った選択や行動を常にしている」
という考え方です。
ふーん…
でっ?
どういうこと?
ですよね。
原因論と違って少し分かりにくい。
つまり…
本人も望んでいない状態や状況でさえも、
目的達成の為に自らそれを維持
している。
望んでねーのに維持する訳ねーだろ!
アドラーさんよ!
っという声が聴こえてきそうですが、
一旦落ち着いてください。
…じゃあ、その
「望んでいないのに維持してる目的」ってなんぞ??
これですよね?
前回記事の例えでいえば、
「苛めの経験から、ひきこもるようになった」
この場合、原因論でいえば文面そのままですね。
しかし、目的論で解釈した場合…
「苛めの経験から、人と接するのが怖くなり、新しい人間関係を避ける為に、【ひきこもる】という手段を使っている。」
っと捉えるのです。
そう!
「人間関係を築く」のが怖いから、それが出来ない状況を自分で作り出している。
自らひきこもる事を選んでいるだけで、苛められた過去など関係ない!…と。
全部自分のせいってか!
そいつぁ厳しすぎないかい、アドラーさんよ!
という皆さん、
落ち着いて。
とにかく、落ち着いてください。
一件、うっとおしい熱血スポ根教師のように、非常に傲慢でスパルタな言い分ですが、
アドラーの真意はもっと違うところにあります。
フロイトの原因論のように、
「過去の出来事で今が規定される」
のであれば、おかしな事になりませんか?
世界には苛められて辛い想いをする人は大勢います。
でも、その人達が全員ひきこもってますか??
(全員ひきこもったら、多分世紀末に)
むしろ、それをバネにして成長している人もいますよね?
皆「苛められた」っという過去の出来事は同じなのに。(苛めの陰湿さなんかは各々違うでしょうけど…)
この事実にアドラーは注目したんです。
なぜ、人によってその先の生き方が違うのか。
その後の人生において、
闇に留まるのか…
光を目指すのか…
その違いこそが、
その人がその時、どんな【目的】をもったか なんです。
で、あるならば!(ここからが大事!)
どうすればより良く、自分の望む人生へと進めるのですか!アドラー先生!!
アドラー
「人生の目的を変えよ!!」
…
…それだけっすか?!
そう、それだけなんです。
アドラー心理学は「人生はシンプル」と謳っているぐらいシンプルな発想が多いです。
そしてこれを実行するには、自分がしている行動や現状の「原因」ではなく、「目的」にフォーカスして考えるんです。
「会社がブラックだけど辞めたいのに辞めれない」
原因:生活出来なくなる、無責任なこと出来ない、上司が苦手、妻子もいる…など
目的:転職が不安だし新しい事勉強するの面倒、上司と対面するのを避けたい、妻を説得するのが億劫…など
お分かりですか?
そう、この人は会社を辞める際発生するであろう、様々な面倒事や不安の解決・対応を避けようとして、自分で「辞めない」という選択をし続けているんです。
人が現状を打開できない時、
ほとんどの場合「恐怖 」「不安」「努力」などから逃げている状態ということです。
その方が楽なんです。
考えなくていいし、
戦わなくていいし、
不安は怖くて嫌だけど、すでに把握している不満になら耐えれる。
うん、
めっちゃわかるよ、その気持ち。
別にそれでも良いんです。その判断自体に善悪はありません。
アドラーも
「どうするか決めるのはあなたの自由」
だと言っています。
ただ…
それは「人生の嘘」だとも言っています。
今がとても辛く、幸せではないなら…?
それを続ける事が本当に自分の人生にとって良いことしょうか?
いや、
それは断じて違う!
だから、目的を変えるんです!
その為の「目的論」という捉え方・考え方なんです。
しかし先でも書いた通り、
現状維持は楽で、
現状を打破するということは、
未知に対する恐怖が待っています。
アドラーは言います。
「挫かれた勇気を取り戻せ!」
「今のあなたが現状を打開出来ずにいるのは、頭が悪い訳でも、身体が劣っている訳でも、権力や地位がない訳でもなく、
ただ勇気を出せていないだけだ。」っと
アドラーの心理学は別名「勇気の心理学」ともいわれています。
僕はこの一連の内容を初めてみた時、衝撃を受けました。
本を読みながら、気付くと涙が出ていました。
勤務中でしたが。笑
(暇なの?窓際ですか?)
さて、長々と書いてきましたが、アドラーの教え「目的論」を少しでもご理解頂けたでしょうか。
下手くそな解説ですが、何か伝わってれば良いのですが…
そして、アドラーの心理学は、
「使用する心理学」です。
皆さんの人生において、何か悩みや問題解決の糸口として使用して貰えれば、ほんとに幸いです。
さぁ!
自分の「人生の嘘」に負けないよう、「勇気」を出して幸せになる為の「目的」を選択しましょう!
そしてお前が一番、
勇気出して、
人生の嘘に立ち向かえよ!
俺!