英語学習者がよくおかす間違いについてお話しします。

私の英会話教室の生徒さんは、性別も世代も職業も経歴も、本当に様々ですが、共通点が1つあります。

母語が日本語だ、ということです。

英語学習者を見ていると、母語によって、間違いの種類が異なります。それは、学習者が、学習者の母語の文法や規則を、学習中の言語に強引に当てはめようとするからです。それを、

母語の干渉

と言います。でもそれは、ごく自然な現象です。今日ご紹介する、

staff 

は、母語の干渉による間違いではなく、最近のカタカナ英語の氾濫による弊害、と言って良いと思います。

カタカナ英語が悪いわけではありません。カタカナ英語から、正しい英語を覚えることも多々あります。

英語をより身近に感じるのは、カタカナ英語の恩恵だとも言えます。

この staff スタッフ は、カタカナ英語としてかなり私たちの生活に浸透しています。

「このオフィスには何人のスタッフがいますか?」
「うちのスタッフは、10人ですね。」

このような会話を日常的に聞きますね。しかし、そのまま英語にすると、間違いが生じます。

じつは、staff は、「職員」「社員」という意味の総称であるため、数えられない名詞、不可算名詞なのです!

ですから、How many staffs とか、Ten staffs のようには使えないのです。

staff は、複数形にできないのです!

では、人数を言う時、どうすれば良いのか?

以下のように言います。

How many staff members do you have in this office?
(このオフィスには何人のスタッフがいますか?)

We have ten.
(うちのスタッフは、10人ですね。)

または、staffer という可算名詞もあります。

まあ、間違えたとしても、意思の疎通は十分できます。間違いを恐れないでおねがい


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