経験の浅い社員の技術指導をしていて思うこと。
一つの仕事の中でも難易度が高い部分と
比較的低い部分があります。
(※比較的って書いたのは、
本当は難易度が低いのではなく、奥は深いのですが、
経験値が浅いとそこまでは見えないので)
難易度が高い部分は補助をするのですが、
人や技術によっては完全にお任せになっている時があります。
その時に
「お任せじゃなく、盗むくらいで見て、自分で出来た方がええのにな~」
って思います。
仕事感は人それぞれありますが、
「少しでも短い時間で少しでも高い給料」ってのは
基本的には誰だって良いのではないでしょうか?
更なる高みを目指す人はその上に「やりがい」であったり、
「成長」を仕事に求めていくのだと思います。
このお任せって一見楽なのですが、
ずっと補助してもらう事のデメリットって凄く多いように思うんですよね。
まず、時間も補助してもらう人の都合に合わせなければならない。
→仕事の時間を短くしたいって人にはデメリットです。
技術を覚えられない
→若い社員であれば、大事な20代の時期を無駄に過ぎてしまう。
そもそも、後輩が入ってきたら格好悪い。
補助してもらう人が失敗しても分からないし、そのツケを払わねばならない
→大きなデメリットだと思います。
そう感じてか、ある社員が上のデメリットを半年受け続けて、
ようやく自分でやるような意思に感じれる動きを見せてきました。
確かに覚えるのは大変だし、時間も掛かります。
ですが、その時間以上に他人に補助してもらっていると
TOTALではもっとかかります。
僕らの仕事は技術であって、それ以上でもそれ以下でもない。
技術は勉強や経験あっての仕事なのです。
言い換えれば技術を覚えて、それを生かす事が仕事なのです。
それを他人にしてもらって、覚える意思が無ければ、
仕事をしていないのです。
でも、給料は要る、では矛盾します。
その補助の部分、正直この2年ほどかなり甘くしていました。
しかし、先日の同業者さんの工場見学で同じようなキャリアで
弊社とその同業者さんの社員を比較した時に
甘すぎたっていうより、手伝いすぎた!って痛感しました。
「ここ分かりません」
「あっ、ええよ。俺やっといたるわ」
「納期間に合いません」
「俺、やったるわ」
「今日の予定、終わりませんでした」が何日も続いても・・・
「振り返って、明日につなげよう」
「機械の予定がずれこんでいます」
「分かった、休日出てまわしたるわ」
などなど、他社の人からしたら、
「社長、やりすぎやし、甘すぎ!」
って実際に言われた状況でした。
(社内からも言われましたが・・・)
情けは他人の為ならず・・・ですね。
先週書いたある社員の失敗から配置換えを行ったことを
きっかけにこの6月から自己責任でしてもらうようにしました。
それでも、指導者が関わっている部分が多く、
他社からすると甘いと思う部分があるかもしれません。
一歩ずつ、自身の責任感を養ってほしいと思います。
週末は葛城市の方へドライブ。
田舎の風景や牛などの家畜に癒されました。