【 モヤトリアムな毎日 】

【 モヤトリアムな毎日 】

モヤモヤで、モラトリアムな日常。

悲願のグラコロを何年かぶりに食べた後。


限定第2弾の新たなグラコロが登場したのでそちらも試してみた!


今度はタルタルとデミソースのあいがけのようで…!


トロ旨タルタル&デミグラコロ。


上下にタルタルソース、グラタンコロッケの上にはデミソースと、贅沢な味の三重奏。

第1弾のデミグラコロの時に思ったのと同じく今回もデミソースの存在感は控えめで、グラタンの味とタルタルソースのほのかな酸味が前面に出ているカンジ。

いろんな進化形がありながらも、実はノーマルのグラコロが最高峰なのかも。


yh馬

五街道雲助・春風亭一朝 年忘れ二人会
令和7年12月20日(土)
なかのZERO小ホール

隅田川わたし「堀の内」
五街道雲助「強情灸」
春風亭一朝「掛取万歳」
春風亭一朝「芝居の喧嘩」
五街道雲助「初霜」


 去年の年忘れ二人会今年6月の二人会に続いて今回は中野の会場で雲助さんと一朝さんの落語会。

 雲助さんの一席目は強情で見栄っ張りな江戸っ子らしさがひしひしと伝わる「強情灸」。マクラの小噺から熱い朝湯に浸かる様子が面白い。頭の血管が切れちゃいやしないかと余計な心配がよぎるほどの熱演。

 ネタ出しの「掛取万歳」では一朝さんが芸達者な亭主を文字通り芸達者に演じつつ、魚屋との喧嘩では大声を張り上げて啖呵を切るのがまた一朝さんらしくてすごく良かった。

 仲入りを挟んで一朝さんの二席目は「芝居の喧嘩」。これまた一朝節炸裂といった面白さで圧倒。

 トリは雲助さんで、劇作家の宇野信夫氏が師匠の十代目金原亭馬生のために書き下ろした「初霜」。年の瀬の少し寂しげな雰囲気にぴったりな物静かな噺。
 鼻歌交じりに飄々と仕事をする庭師の鋏の音が響く中、行間から感じ取る2人の職人の心情模様。
 「やりやがったな!やりやがったな…」と繰り返し紡がれる寂寥の言葉を聞きながら、今ちょうど読んでいる『映画を早送りで観る人たち』という新書で著される「セリフで全てを説明されないと気持ちや文脈が分からない」という空気感が蔓延したら、こういった噺は世の中から消えちゃうのかもしれないなと思った。



yh馬
2025年、日本。
監督/脚本:高橋伴明
脚本:梶原阿貴
出演:毎熊克哉、奥野瑛太、北香那、原田喧太、山中聡、影山祐子、甲本雅裕、高橋惠子

 1970年代に起こった連続企業爆破事件の指名手配犯で、約半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した桐島聡の人生を映画化。2024年1月に末期の胃がんのため、神奈川県内の病院に入院していることが判明した桐島聡は、偽名で逃亡生活を送っていたものの「最期は本名で迎えたい」と素性を明かし、大きく報道されたが、その3日後に他界。数奇な道のりを歩んだ桐島聡の軌跡を、「夜明けまでバス停で」の高橋伴明監督のメガホンで描く。
 1970年代、高度経済成長の裏で社会不安が渦巻く日本。反日武装戦線「狼」の活動に共鳴した大学生の桐島聡は、組織と行動を共にする。しかし、1974年の三菱重工爆破事件に関わり、多数の犠牲者を出してしまったことで、深い葛藤に苛まれる。組織が壊滅状態となり、指名手配された桐島は偽名を使い逃亡生活をつづけ、ある工務店で住み込みの職を得る。ようやく静かな生活を手にした桐島は、ライブハウスで知り合った歌手キーナが歌う「時代おくれ」に心を動かされ、相思相愛の関係となるが…。(映画)


===

 早稲田松竹にて鑑賞。

 潜伏生活に入ってからの桐島聡はただひたすら「目立たぬように、はしゃがぬように」生きるだけだから展開は穏やか。

 本作で描かれる桐島は、知識こそあるものの、過激派のテロ活動に臨む熱量は低く、その本気度が計り難い。それゆえ、人生が"逃亡一色"になってもその生活に耐えられたのかもしれない。

 安倍政権が憲法解釈を無理に変えて安保法制を押し通した時に、独りテレビに向かってマグカップを投げつけることしかできなくなっていた描写が、桐島の人生の情けなさをよく表していて印象的。

 だからこそ、そんな桐島が「最期は本名で迎えたい」として「桐島聡です」と名乗り出た理由が謎なんだけれど、彼の半生をある意味でドライに描いてきた本作だからこそ、受け手に想像の余地を残した作りに仕上がっていて良かった。

 それなのに、桐島が死亡した後の時系列に位置する最後のシーンだけ、どう考えても製作陣の意図を無理矢理付け加えたように唐突に描かれていて不自然だった。あのシーンは蛇足だったと思う。


yh馬

1杯2,000円台、3,000円台といったラーメンがメニューに平然と並ぶ銀座のお店。

支払いは完全キャッシュレス。
店内はお客さんも店員さんも外国人だらけ。


鶏白湯Soba 2,000円

味はさすが銀座の高級ラーメン店!


優しい味わいの鶏白湯ポタージュスープ。


具材もカボチャにサツマイモ、筍のほか、黄身にダシが染みた半熟味玉、低温調理の鶏チャーシューなど、どれもレベル高い!


三河屋製麺のストレート細麺も鶏ポタスープとしっかり絡んで良いカンジ。


フライドオニオンとスープの相性も良くて、最後の一滴まで美味しかった!



◆銀座 篝 本店
 東京都中央区銀座6-4-12 1F[地図]
 TEL:03-6263-8900
 OPEN/11:00-21:30L.O.
 定休日:無休


yh馬
新宿の[らぁめん ほりうち]で修業してたという人が神田にこの夏オープンさせたお店。


チャーシューらぁめん 1,650円

昔ながらのシンプルな醤油スープに、つるしこ麺が美味しい!


げんこつサイズのチャーシューはお肉感たっぷりで食べ応え抜群!


平日は深夜4時まで営業してるというのが何より嬉しい。

次回はチャーシューを「炙り」にしてみようかな。


◆らぁめん ふるいち 神田店
 東京都千代田区内神田3-10-2 笹木ビル1F[地図]
 OPEN/9:00-翌3:30L.O.(土日祝-20:30L.O.)
 定休日:無休


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2022年、日本。
監督:高橋伴明
脚本:梶原阿貴
出演:板谷由夏、大西礼芳、三浦貴大、松浦祐也、ルビー・モレノ、片岡礼子、土居志央梨、柄本佑、筒井真理子、根岸季衣、柄本明

 「痛くない死に方」「禅 ZEN」などの高橋伴明監督が板谷由夏を主演に迎え、バス停で寝泊まりするホームレスにならざるを得なかった女性を主人公に、社会的孤立を描いたドラマ。
 昼間はアトリエで自作アクセサリーを販売し、夜は焼き鳥屋で住み込みのパートとして働く北林三知子。しかし突然訪れたコロナ禍により、仕事も住む家も失ってしまう。新しい仕事は見つからず、ファミレスや漫画喫茶も閉まっている。行き場をなくした彼女がたどり着いたのは、街灯の下にポツリとたたずむバス停だった。誰にも弱みを見せられないままホームレスとなった三知子は、公園で古参ホームレスのバクダンと出会う。一方、三知子が働いていた焼き鳥屋の店長・寺島千晴は、コロナ禍の厳しい現実と従業員の板挟みになり、恋人であるマネージャー・大河原智のパワハラやセクハラにも悩まされていた。(映画.comより)


===

 早稲田松竹にて鑑賞。
 二度と戻りたくないコロナ時代。渋谷区幡ヶ谷のバス停で寝泊まりしていたホームレスの女性が殺害された実在の事件を題材にした作品。
 人間なんて誰しもひょんなきっかけで簡単に転落してしまう弱い生き物なのに。

 三浦貴大さんが演じる居酒屋チェーンのマネージャー役がとんでもなくクズで嫌な役回りだったのと、"バクダン"と呼ばれて「腹腹時計」を今なお大切に保管している元極左活動家らしきホームレス役の柄本明さんが相変わらず唯一無二だったのが印象的。

 アルタビジョンに映し出される菅総理(当時)の「自助・共助・公助」を久々に聞いたけど、対象者を限定してばかりいる今の物価高対策はあの当時よりヒドいのかもしれないと思い知らされる。

 "バクダン"が口にする「モリカケ桜、人が死んでるんだぞ。それをアイツは、『こんな人たちに負けるわけにはいかない』って国民に対して」という言葉を受けて主人公の三知子が返した「あの人がやってることはメチャクチャだけど、私が今こうなってるのは私自身の責任もある」というセリフは作り手の思想が色濃く反映されていて、ここが本作のハイライトだと思う。
 それに続けて"バクダン"が言う「社会の底が抜けたんだよ」の一言。果たして今、その抜けた底は塞がったのか。

 そしてネット上に拡散される情報に洗脳されたマヌケな引きこもり男。
 街のごみ拾い活動をしているうちは平和なものの、ホームレスになった三知子が座っていたバス停のベンチに消毒液を振り撒きまくるところまでいくともう…。

 シリアスなシチュエーションながら、ラストは想像の斜め上を行くとんでもないオチが待っていて、藤子・F・不二雄の短編SFのような読後感。


yh馬
これまで[柏][白山][上野][錦糸町]と行ったことがある二郎インスパイア系ラーメンの[俺の生きる道]
今回は観音裏の奥浅草エリアに位置する店舗へ。


味噌ラーメン 1,350円
味付けうずら5個 150円
コロコロチャーシュー 250円
黒烏龍茶 200円
ニンニク少なめアブラ少なめ

超濃厚なド乳化豚骨ダシに赤味噌系の味噌ダレを溶いてさらに濃くなったパワフルスープ!
ニンニクもガッツリたっぷり!

標高↓

That's俺道なサイドビジュアル。
豚も肉厚!

空撮↓

まずはクタクタに茹で上げられたヤサイにアブラと刻みニンニクをまぶしながら食べ始める!
ヤサイが熱くないので食べやすい。けどちょっとぬるい。

麺と豚はこんなカンジ↓

極太のゴワゴワ麺をワシワシと。
食べ応え満点の太麺が美味しい!

豚は醤油ダレの染み具合が適度で良いカンジ。
有料別皿トッピングのコロコロチャーシューはただ豚をサイコロ状に刻んだだけだった…。

スープ↓

特濃の味噌豚骨スープは甘口なので中盤以降ちょっと味変が欲しくなる。


ということで唐辛子を投入。
この手のタイプの唐辛子はそんなに辛くないですね。

終盤は卓上のお酢を加えて甘ったるいスープに酸味と爽やかさをプラスしてスパート!
御馳走様でした!


黒烏龍茶を含めて1,950円は結構高いね…。


◆俺の生きる道 入谷店
 東京都台東区千束3-6-8[地図]
 OPEN/17:00-翌1:00(土日祝11:00-翌1:00)
 定休日:無休


yh馬
[らあめん花月嵐]の新たな限定メニューは冬にピッタリな味噌ラーメン。


味噌っ子ふっく 990円
ライス(小) 無料(アプリクーポン利用)

実店舗は上荻にあるらしい味噌ラーメン。


白味噌メインのブレンド味噌ダレで甘口なスープは万人受けしそうな仕上がり。

薄切りチャーシューは燻製感あり。この燻製感は別になくても良かったかなー。

メンマが良い仕事してました。


冬はやっぱり味噌ラーメン。
前の冬に出てたとん汁ラーメンが恋しくなりました。


◆らあめん花月嵐 神田店
 東京都千代田区内神田2-13-3[地図]
 TEL:03-5256-0675
 OPEN/11:00-22:30L.O.(日曜11:00-20:30L.O.)
 定休日:無休


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アルバイトで池袋東口にしょっちゅう行ってたのも、もう10年以上前の話。
未だに健在のお店もあれば、目抜き通りにあったファストフードのチェーン店がすっかりなくなってるパターンも。


ラーメン 並 900円
燻製チャーシュー(1枚) 100円
ライス 100円

塩ラーメンの[まるきゅうらあめん](現:桑ばら)の近くに大塚にもある[野中家]を発見したので夕食をここで。


茶濁した豚骨醤油スープからは焦がしたような独特の香り。
この燻製っぽい香りは家系ラーメンとは異なるけれどもなかなかクセになる。
しっとりとした肉質のモモ肉チャーシューの燻製感ともマッチして割と美味しい!

ほうれん草は水気が多くてスープが薄まりそうだったのでNot Good。


家系特有の中太ストレート麺は啜り心地の良いタイプ。
店の軒先に「野中家」の刻印が入った麺箱が積まれてました。


ライスは100円で小碗に山盛り。
200円で食べ放題にもできるらしい。
卓上にのりたまのふりかけが置いてあるのも大塚の[野中家]と一緒!


多少食べてスペースが空いたら無限ニンニクを盛ってマヨビーム発動!


ラーメンは濃い味だったけどスープに変なザラザラ感がなくて飲みやすく美味しかった♪


◆横濱家系ラーメン 五代目 野中家
 東京都豊島区東池袋1-27-7[地図]
 OPEN/7:00-10:00,11:00-翌0:00(土日11:00-翌0:00)
 定休日:無休


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師走四景
令和7年12月13日(土)
有楽町朝日ホール

柳家しろ八「元犬」
柳亭小痴楽「湯屋番」
三遊亭兼好「厩火事」
三遊亭萬橘「時そば」
桃月庵白酒「富久」


 「師走四景」と題された落語会。
 会場は1年前にライブビューイングを観た丸の内ピカデリーの上階にある有楽町朝日ホール。


 初めに書いておくと、会場がとっても暖かくて、割とウトウトする時間が多く記憶が不確か…



 四者四様にマクラが面白い面々で、師走と冠した落語会でありながら「季節の噺は持ってないので後の方々で楽しんでいただいて…」と他の出演者に丸投げする小痴楽さんや、先日亡くなった仲代達也さんについて「赤坂の喫茶店でたまたま隣になったのがきっかけで、その後よくしていただいたり、雑誌の対談をさせていただいたり…といったことはなかったわけですが」と新手の嘘で観客を華麗に欺く兼好さん、自虐的な雰囲気で自然と笑いを誘いつつもキッチリ「時そば」で魅せる萬橘さんとつないで、トリの白酒さんの「富久」で感動のフィナーレを飾るという見事なリレーでした。

 会場後方には空席も多く、決して派手な会ではなかったけれど、師走の寒さを紛らわす温かな空間が良かった。


yh馬