望創家、蜃気楼が如く

望創家、蜃気楼が如く

夢の引きこもり生活を目指し日々修行中

ひとの数だけ例外あり

「やりたくないことをやっている暇はない」







【2018年11月現在日本で山人中】

 

 

 [ blogのご案内 ]


モウソウ-コトバ  :望創家の拾ったコトバ集

モウソウ-ザッカ  :望創家のつくる雑貨話

モウソウ-ハテルマ :望創家の波照間島生活

モウソウ-ギヤ    :望創家のお助けアイテム紹介


※ その他、身近で安価な材料を使ったお店つくり話など

※ コメントは承認制にしております


 

『変わらない望創家宅前風景』

 

(※朝方の凍結がはじまりました)


世界の

 

「ラジオもネットも入りづらいし、鳥の鳴き声と風の音しかしない。そこに昼休みの作業車で暖をとるエンジン音が響き…最強の職場環境なんだよなぁ…」

 

と呟く先輩に「不便に有り難みを感じているのか、自然にケチを言ってるのか、とどのつまり、嫌味ですか」と思ったことのある皆さん、こんばにちは。望創家ノリです。

 

本日の大分県山間部は晴れ。気温も上がったり下がったりと年の暮れに近づく忙しなさのように、今年も金木犀が二度咲いたり、この世の中のカオスさを表現しだしたファニーなユニークな昨今であります。

 

皆さんの地域は如何でしょうか。

 


 

『ワイパーを上げ忘れました』

 

(※車庫があるのですが…入れると近所のネコが登るので…)

 

さてはて、朝方もだいぶ冷えてき、夕暮れ時間も早まり、空気の澄んだ空はますます美しさを増し「自然最高!」と叫びながらの通勤ドライブを楽しんでおります。

 

そんな中、毎朝のルーティンのひとつの[取り敢えず]主要なネットニュースに目を通すことをし、コーヒータイムを過ごすのですが…極論[現場]が優先で、何かの影響で卵が高くなろうとガソリンが安くなろうと…無関心ではないのですが、あまり、望創家人生に響かない生活をしております。

 

テレビのない生活も30年以上が過ぎ、静かな自然の音に包まれる生活が続き、己内の幸せを感じる日々も続いております。

 


 

『そろそろ間引こうかな、シホウチク』

 

(※竹林に囲まれたい欲求があり、竹に家が喰われない程度に間引いて管理していきたいです)

 

人生も下り坂。

 

ますますのストレスフリーを目指し、今の事業体の仲間に引っ張られ、林業も自分が目標とする(納得する)位置まで走る日々ですが、たまに立ち止まり、後ろを振り返ることがあります。

 

「どうして木を伐ってるんだろう」

 

とマジマジと考えてしまう瞬間があります。

 

それが[お金を稼ぐこと]だけとしたら、多分直ぐに辞めています。

 


 

『登山はしたくないですが、山は好きです』

 

(※足の悪い望創家、いつまで林業が続くでしょうか)

 

10年前、NYCで暮らしていたとき、ファストフードの店員さんのストライキがありました。

 

「最低時給を15ドルにしろぉ!」

 

と掲げた看板を見ました。

 

更に10年で25ドルぐらいにはなったんですかね…って、日本に置き換えて考えても…うーん、田舎に住む望創家には異次元の世界の話なのであまり世間は分かりませんが、日本の都会でも時給が2,000-2,500円ぐらいいっていてもおかしくないのかなとも思っています。

 

そう、世の中の尺度で測ったら…

 

田舎の林業マン望創家の視点や思考はそこにはありませんでした。

 

単なる負け惜しみ的に捉えられてもおかしくはないですが、自分自身をそう納得させる日々でもなく、ただ、望創家人生でアレコレと様々な土地を渡り歩き、ココに今は落ち着き、与那国島で出逢った素泊まり宿のオーナーと話したことを時折思い出し…

 

「いろいろ見て周り、好きなボートに乗れ、海のそばで暮らせたらと思い…場所は極論何処でもよかった」

 

そのように語った宿のオーナー。

 

望創家も[温泉と自然]のこの2つのワードがあればどこでもよかったのかとも思えるのですが[水が合う]という意味でも大分県になったんだと思います。

 


 

『来年伐る予定の素晴らしい現場』

 

(※山主さんのお世話した姿が見えた山でした。有り難く丁寧に伐倒していきたいです)

 

毎朝の5時からの通勤ドライブ…それはカーステから聞こえる、いつも聴いている30年以上前のイタリア人歌手の歌で…寒い冬にバス代を浮かせるのと運動のために歩いて語学学校に通っていたフィレンツェを思い出したり、あのときにお付き合いしていた方の香水の香りを感じたり、亡くなった母との介護生活を思い出したり…

 

歌や香りって、一瞬で昔に戻れる魔法のようで…

 

その魔法の国で生きていけるように今は林業をしている感じです。

 


 

『伐られた切り株に息づく新しい生命』

 

(※山から元気をもらってます)

 

望創家は所詮妄想家と思い名付けた経緯もある輩であります。それを体現すべく生き続けようと努力し、自分の世界観内で生きてる世捨て人のような生き物でもあります。

 

そうこうもがいているうちに、いつのまにかその生活に現実味がなくなり、それはイイ意味で苦しみや悲しみが日々に少ないせいなのか、満たされているのか定かではありませんが、仕事に向かうのに東西線の満員電車に揺られて通った銀座時代でも、いつもイヤフォンを耳にしながら自分の世界に入り、人間観察をしながら通っていました。

 

そんな時代に終電近くまで仕事をし(銀座のイタリアレストランで働いていた頃)、終電を逃して銀座4丁目の路上の地下鉄からの温風が出る通気口(グレーチング)の上に拾った段ボールを囲み…野宿し…朝一の始発電車に乗り帰宅したこと…

 

その当時に流行った渋谷の[クラブ]に連れて行かれ、朝までアルコールとガンガンな音楽が鳴り響き、気持ち的にトランス状態で…「もう何でもいいやぁ」状態で楽しんだ二十代…

 

そのどれもが[記憶の捏造]のように脳に残ってい、

 

「木を伐ってるだって(苦笑)

 

と酔っ払った過去の自分から物珍しそうに見られてる姿をたまに感じます。

 


 

『あの当時、何を考えていたのか…』

 

(※過去blogを読み返したり、日記を読み返して未来のヒントを探しています)

 

目の前の大木と闘う前、いつも緊張しています。

 

あの頃は絵筆や鑿(のみ)を持っていた手が、今はチェンソーを持っています。 


一筆書きで描く要領で、チェンソーで木に受け口を彫刻します。

 

どのぐらいの角度で、どのぐらいの大きさの受け口を彫刻するのか。追い口はどのぐらいの高さでどういう風に入れるか。突っ込み切りの角度は合っているか。これでツル幅は合っているか。

 

その大木が正確に意図した場所に横たわり、漸くホッとする、暇もなく枝払いと手造材がはじまり、チェンソーがウィンウィンとリズミカルに鳴り響く…そんな日々な今です。

 

週末は平日のそのイタリア語の歌ではなく、ネットラジオのイタリア語が響きます。

 

そこに日本語やテレビなどがなければ、自分の好きなイタリア空間に好きな[音]だけが響いています。

 

ニューヨーク生活も楽しかったですが、それ以上にイタリア生活がよかったです。

 

この大分県生活に近いものもありました。

 

多分それは[林業生活]が更にそう思わせてくれているのかなとも思っています。

 


 

『当時のイタリア人は501を愛用する方が多かったです』

 

(※望創家501。スモールe。10年ぐらい前のコーンデニム社のホワイトウォーク工場製のデニム。レアではないですが、デニムの色合いが好きでずっと履いています)


  

マイナー好きって分かりますか。

 

それをしている自身に酔える性格というか…単なる[メジャー]からの逃避生活とも言えます。

 

英語圏が嫌でイタリア語圏に逃げたとも言えます。

 

その当時はイタリアを目指す日本人がほとんどいませんでした。

 

でも逃げ続けるのが嫌で、憧れでもあったニューヨークに行きました。

 

その[空気]に触れることでネットでは知り得ないものを感じることができました。



 

『ニューヨークは、ヨーロッパ人がつくった街でした』

 

(※イタリアを先に見た望創家には、とても心地よい空間でした)

 

北海道や東北、ママチャリ野宿旅をしていた頃(4月)に[アナウンス]を何度も聴きながらも、野宿するときに寝床に食べ物は置かずに離した場所に置き寝た怖い夜…

 

(※「どうクマに注意すればいいんだよ!ご注意くださいって言われても!」と思いながら野宿旅をしていました)


それら全てが今の林業生活に活かされているように思います。

 

この下界生活でも下手に周囲と付き合わずも、最低限地区の集まりや草刈りイベント、お祭りに顔を出し、お付き合いをし、[自国(自宅)]に戻れば再び自分の世界に没頭し生きる。このリズムが今はいいのかなと思います。

 

何かに執着して生きるのもよし。

 

それが食べ物だったり、ひとだったり、語学だったり、海外だったり、チェンソーだったり…

 

それらが己の生きる原動力になり、明日一日生きるための己の糧になるのなら、依存、執着、いいじゃないですか。

 

私たちは昨日にも明日にも生きることができません。だから、今に集中し執着し依存して、いいじゃないですか。

 

もっと今、ここ、に、大切に生きて欲しいです。

 

自分自身に、できる限り優先に、真っ直ぐに生きて欲しいです。

 

目の前の立木に、真剣に向き合い、倒して、生きたいと思います。


その命を頂き、明日につなげられる今日を、今を過ごしていきたいと思います。

 


 

『冬のニューヨーク』

 

(※仲間と雪で遊びました)

 

流されることなく流れていける、決して抗うことなく生かされていく、風に吹かれる竹のように…そんな理想を夢見て、いつかイタリアの大地に再び降り立つそのときまで…望創家はテクテクと歩いていくのであります。

 

林業スキルも長年培った接客業スキルも、中途半端なイタリア語や英語スキルも、ママチャリ野宿生活スキルも…介護スキルも…それら全てがミックスされ何かが産まれるのを楽しみな自身がいます。

 

その過程の一端で誰かに見て笑ってもらえたら、このblogとしては幸いなことであります。

 


 

『また明日からも相棒と生き抜きます』

 

(※林業って、不思議)

 

2025年も一ヶ月きりました。

しかし、それは[未来的な話]


自分の喜ぶ[楽しい]を集め、今日も家づくりな週末を過ごす望創家であります。

 

「こりゃぁ、完成する気がしないわ(苦笑

 

如何でしたでしょうか。

 

「毎回呟きタイムにお付き合いいただき、誠にありがとうございます」

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

Ciao!

 


 

『blog書いてる間に霜も溶けました』

 

(※田舎最高ー!)

 

追記:

 

今[望創car]を一新しようとアレコレ情報収集をしています。

 

今の望創carは軽バン四駆ターボで、昨年の雪道の山道もガンガンと突き進み…そんな愛車も一日160kmの通勤路の積み重ねと、約10年に差し掛かろうとしてい…

 

「新たな望創carを考えておかないとなぁ」

 

と思い出し…しかし、結局は…

 

「軽バンって最強だなぁ」

 

となってしまい、落ち着いています。

 

普段大人数で移動することもないですし、取り敢えず荷物が乗って小回りがきいて、適当に燃費がよくて悪路を走ってくれたら…軽バン、やっぱりいいんですよね…

 

ちょっと排気量を上げてコンパクトカーにして、車高上げて、タイヤのインチアップもちょこっとして…荷室の確保のために軽く最後部の座席は格納して…とモウソウするのですが…

 

某トヨタ車の四駆も憧れたのですが、小回りがきかないのと、オーバースペックと、維持費と…やはり大きすぎが難点で…予約すら受け付けてもらえませんが(汗汗

 

お金だけ貯め続け、自分に合うようにカスタマイズできる林業車のベース車が新規に出るまで…今の軽バンが走り続けてくれるなら、頑張ってもらおう…来年車検…。

 


 

『冬支度をした木々たち』

 

(※この地域でレモンができたらイイなと育て続けて3年目…今冬を乗り切って来年に花が咲き実ができれば…まだ一度も実はできてません(汗涙))





 

『可愛く冬を過ごすアイテム』

 

(※林業メーカーの[ファナー]の冬小物をなぜか集めたくなる…)

 

 

『前回は真っ黒を購入したので、今回はツートン』

 

(※コレにフードを被っての通勤。坊主に帽子は必須アイテム)


世界の

 

「作業車は綺麗に常にしておくこと。なぜって?第一印象が大切だからだろうが。俺らは知らない土地に行き、ある意味知らない土地を荒らすことになる。だからそれ以上に失礼がないように、不審者的な恐れを相手に与えないことに尽きる」

 

といつものようにタバコを吸い、ポイと投げ捨て呟く先輩に「…1年中洗わないチェンソーパンツに、ボロボロの作業着と無精髭はどうなんですかぁ…タバコも…」と思ったことのある皆さん、こんばにちは。望創家ノリです。

 

本日の大分県山間部は晴れ。最近気温は下がるも冬晴れ?秋晴れ?が続き仕事が捗り残業続きで嬉しくなってるナチュラルハイ望創家でございます。

 

皆さんの地域は如何でしょうか。

 


 

『相変わらず4tダンプで材運び』

 

(※元曲がりを1.5m-2.3mぐらいでおとして、チップ材に。長さがまちまちで縦横考えて運ぶのが大変!)

 

さてはて、最近めっきり冷えてき、朝の通勤前の車の暖機運転時間も増え、少々出発に時間がかかるようになりました。

 

朝5時。真っ暗です⭐︎

 

よって星空が特にこの時期は綺麗で、家から出た瞬間に夜空に癒され、車に乗る前に立てたワイパーを元に戻し(フロントガラスが凍るのでワイパーゴム劣化速度を抑えるため)エンジンをかけ、フロントガラスの曇りが取れるまでの間にお手製おにぎり(朝食兼昼食)をムシャムシャと…食べ終えたらお気に入りの[ファナー]の手袋をし[音楽]スタートで出発。

 

(※例のイタリア人のオヤジソング)


 

『防寒系だけファナーを使ってます』

 

(※可愛いの大好き!)


 

『ミトンになるのがポイント高い』

 

(※今期はまた新しい版が出てました)

 


 

『定期的にお洗濯して毛玉取りしてください』

 

(※もうグリップ部分がボロボロ)

 

 

『今期版は少しサイズ大きめでオリーヴ色』

 

(※勿論GETしてます!)


道中は暗闇の中のお散歩のひと(←本当に見えなくて危ない)やイノシシ、シカに気をつけ…更に[湯けむり通り]の温泉地帯に気をつけ…出勤。

 

(※温泉水の排水路からの大量の湯気が…)

 

朝が早いと、高齢者のノロノロ運転と若者のスピード狂と、一番多いのが[大型車]です。

 

譲ってくれる大型車と、頑なに譲ってくれない大型車があります。皆、朝は[急いで]いるので仕方ないですけど…

 

その大型車の中でも、特にこの地域では[木材運搬車]も、朝が早いです。

 


 

『いつも綺麗に早く材を積んで運んでくださる運送屋さん』

 

(※大分県では至るところで木材運搬車が走っています)

 

いつもお世話になっている運送屋さんは、3時には起きて4時に家を出るそうです。

 

早朝ですと交通網に渋滞も車もないので、快適に仕事が捗るのかもしれませんが…本当頭が上がりません。運送屋さんなくして林業は成り立ちません。

 

そんな運送業界。

 

前々から人手不足と言われ、その救済措置ではないですが[一回で多く運ぶ」ために[けん引]して、大体三山分(※)を一気に運んでくれます。

 

(※一山:8-10t車一台分の量)

 

そんな木材運搬車はアクセルをベタ踏みでも山の坂道は40kmも出ない速度です。

 

なので大体の運転手は、

 

「今なら追い越せるよ(今追い越してね!)

 

と言わんばかりにハザードを付けてくれ、そのときに追い越しをさせてもらい、

 

「追い越しさせてくれてありがとう!」

 

とハザード返しをします。

 

(※道交法的にはダメだと思いますが、ローカルルール的に思ってください)

 

そういったちょっとしたお互いの[挨拶]、知らない間柄でもし続けていくと、本当に知らぬ間に[知り合い]になっていきます。

 

そうこうしていくうちに[連携]が生まれ、互いが[気遣う]ようになり、[チーム]に感じてくると…

 

「嬉しい!(単純に)

 

状態になる望創家であります。



『境木の高伐りの大径木の伐倒は楽ですが…』

 

(※大径木になればなるほど、地面からギリギリで伐りたい。それが感謝というか恩返しというか、礼儀かなと)


林業はいろんな山が仕事場です。しかも全く知らない山主さんの山の木々を伐ることが9割以上です。

 

土地もほぼ知らない土地です。

 

そこで出逢う人たちには[必ず]挨拶をします。


例に見ますと、今の望創家班現場は、小さな集落の狭い道を通り、高さ3.5mしかない低いトンネルを通り、集落の人びとの生活路を使わせてもらっています。

 

望創家に限りは、そんな生活路を利用し、仲間が山から林内用運搬車で土場に運搬した材を、近所の県道脇の路肩に4tダンプで更に運搬しています。

 

その際にその生活路を汚し、占有することも必至で、しかしそこで日々出逢う集落のひとに[挨拶]をし、一言…

 

「ご迷惑をお掛けしてます」

 

と挨拶をし、再び会うことがあれば「おはようございまーす」「今朝は冷えましたね」など、ちょっとした小話(スモールトーク)をするように心がけています。

 

(※勿論相手の反応を見て、話をするかしないかは決めています。大概は話しかけられるので、そのときは[休憩]と思い作業の手をとめます)

 


 

『ナタ付きユンボ…本当に楽だわ…重いけど…』

 

(※いつかコンマ6クラスのナタ付きグラバケで道入れもいいかなぁ…重いけど)

 

そんな今の現場。

 

ここ最近から川沿いの法面工事がはじまり、4tダンプが行き交い、今では法面の防護のために4t生コン車が2台のピストン運動をはじめました。

 

狭い集落の道。離合ポイントは限られ、お互いに空荷のときはいいですが…

 

そこで[挨拶]です。

 

離合するときに…

 

「こんにちは!」

「大体どのぐらいのサイクルで行き来してるんですか」

「寄せるの下手なんでご迷惑をお掛けします」

 

などなど[声掛け]をし、見かけるたびに手を軽く挙げ挨拶。

 

そうしているうちに小心者の望創家のノミの心臓は少し気が緩み「悪いなぁ」と苛む心からも少しずつ解放され、「今通ったら生コン車が来ちゃうかなぁ」と危惧するも、全く知らないひとではなくなった今では…

 

「会ったら(離合したら)笑顔で挨拶!」

 

と思うようになりました。

 


 

『2025年もいろいろな大径木を伐りました』

 

(※伐倒は好きですが、量を伐りたくない…)

 

集落のひとでも一緒です。

 

とにかく[挨拶]、そして作業後には[掃除]、意外に重要なのが[作業車(望創家は自家用車…)の掃除]です。

 

この作業車(4tダンプも)が綺麗な方が地域の方への印象もイイです。

 

思えば[望創家ママチャリ15,000km野宿旅]のときも[小綺麗]にしてました。

 

三日分の着替えや、充電式バリカン(※)、エチケット用品(※)、ウエスなど、身だしなみセットを持ち歩いていました。

 

(※望創家はほとんどヒゲが生えないので、毛抜きで抜いてました。ネイルケアのセットで爪の手入れも。2週間に一回ぐらいバリカンもしてました)

(※十日に一回ぐらい[知らないひと(出逢うひと)]が泊めてくださり、そういうタイミングでバリカンの充電も)

 

知らない土地に[よそ者]が入るのは、つまりは[不審者]です。ですから出逢うひとにはこちらから挨拶をし、小さな声で…

 

「今日ここで野宿しようと思うので、あ、火は使いません。テントもたてません。早朝には出ていきますので…」

 

と声がけをし…

 

まぁ…そうしておくと[相手]も安心しますよね(大抵は

 

そんなとき寝よう(野宿しよう)とすると…

 

「兄ちゃん、食べな」

 

と差し入れを下さったり…本当沢山の優しさを頂いた旅でした。

 

そんな状況に近い、林業現場生活なんですけどね。

 


 

『木を伐るとは…不思議な世界』

 

(※人生の大先輩。伐ったあとも生き続けます)

 

お時間のある高齢の方々の話し相手になったり、温かい缶コーヒーの差し入れが来たり…

 

「朝早くからご苦労さま」

 

と労いの言葉を頂いたり…

 

必要以上の関わりを持とうとせず(ときに自身の欲求の押し付けになるので)、ただ「来るもの拒まず」の受け身の姿勢で現場では生きております。


大概は[これを機]に、イイのか悪いのか、

 

「ウチの山も伐ってくれんかのぉ」

 

と[現場生活]が長くなり…あまりに長くなってくると「居心地が悪くなってくる」ので、本当の山奥以外は、やはり三ヶ月ぐらいが精々な気がします。

 

極論、山主さん以外の住人にとったら[迷惑]以外のナニモノデモナイのが事実ですから。

 

オマケに長くなればなるほど、その地域のひとも麻痺してき「草刈りのように伐倒を思い出す」ので、現場生活の最後の方では[慈善事業]に変わってきます…

 

「うーん、コレは特殊伐採料金にしないと…」

 

とこちらも思いはじめる結果に。




サムネイル
 

毎日がイレギュラーな[今日という日は人生で二度とない]日が続く、それが林業。


皆さんのご近所でチェンソーの音が聞こえてきたら、そんなことを考える望創家のような山人がいるとでも思ってください。

 


 

『伐りたくない木も、仕事で何度も伐りました』

 

(※木が大好きなのに…伐る望創家…葛藤も多々あります)


全国の山人の皆さん、寒さが本格的になってきましたが、まずは通勤に気をつけ、よく身体の暖気と重機の暖機運転をし、作業に臨んでください。

 

師走。

 

いくら焦っても何してもときの流れは一定です。 

この時期のこの時期にしか見られない澄んだ空、眺めて一息つきませんか。

 

年内も無事故に努めたいと思います。

 


 

『来年も相棒と元気に林業をしたいです』

 

(※更なる切れ味を目指して研究は続きます)

 

如何でしたでしょうか。

 

「挨拶は基本。そこからはじまるストレスフリーへの道。皆で挨拶でつながる笑顔の輪。一体感を感じたら、今日の仕事も楽しさ倍増。そして、安全性が増し作業効率もアップ!」

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

Ciao!

 


 

『新しいソーチェン…と思ったら、コレは…ベベルやん』

 

(※その昔ダブルベベルとグーフィ、やりました。ヤスリが高くて…チゼルを使うのもやめたのもあり…再びちょっとやってみます…しかしヤスリがまだ高い…普段使いできるかな…)

 

追記:


最近[アスレジャー]という言葉を聞きました。

 

NYCも然りでしたが、[何かをしに行く格好のまま]出歩くひとが多かったです。

 

ヨガマット持ってヨガスタイルで…とか、看護師の服着たままとか…各々の[目的]の格好で移動してるのを見てました。

 

そしてそのままの格好で過ごすようになり…それが[ファッション]に…結局今の望創家のように、お風呂から上がったら[翌日の仕事の格好(上だけ)]で寝て…起きたらそのまま行けるような…(違

 

もう林業マンの格好で何処でも行けるし…寧ろいつも同じ格好だし…望創家もアスレンジャーかしら?(フフ


車も仕事と一緒だし…分けたいと思わないんだよねぇ…生きていくための道具を積んでいる手前。

 


 

『今期の例の手袋は大きめ。色が可愛いから許す』

 

(※気分によって使い分けております)

 







 

つい先日…再び大分県佐伯市(県南)で伐倒事故があり、72歳のレジェンド先輩が亡くなりました。

 

同僚の方が発見し、その事故の詳細は不明です。

 

同市では今年2件目の死亡事故であり、県内でも…

 

 

3件目だったか4件目だったか、これは非常事態です。

 

林業の世界でも例外なく70代の方も現役です。

 

50代60代は、まだまだ若手です。

 

ベテランでの身体的な衰えはあったとしても、経験値を積んだ方は更に[難しい木]を伐ります。

 

要は初心者だろうが玄人だろうが、伐倒の危険性は変わらないということです。

 


 

『危険な上方伐倒も日常茶飯事』

 

今一度、初心に返り、一番最初に感じた、あの伐倒木の心臓の奥底に響く轟音を思い出し、細い木一本でも死ねる、あの緊張感を思い出してから作業にあたってください。

 

考えられる想定内なことだけではなく、想定外から身を守る術や、道具に頼ってください

 

万が一の[一]が必ずあります。

 


 

『相棒と伐倒を楽しんでます』

 

望創家の最近のヒヤリハット:

 

①:クヌギの伐倒で、樹上でカズラがかなり巻いてい、隣接木同士が絡み合ってい、伐倒後後方の隣接木の太い枝が後ろから折れて落ちて来た。それを予測していたため、伐倒木が動き出したとき速やかに退避場所に避難してい助かった。

 

②重機(ユンボ)から降りるときは講習会では、手すりを持ち後ろ向き(運転席側に身体の正面を向け、背に降りる側)に履帯などに足を掛け降りるだったが、朝一の凍結時もあったため、履帯に足を載せた瞬間滑り、履帯を股で挟む形で両足ともずり落ち…しかし手すりは離さずだったため、顔面を履帯にぶつけず済んだ。が、両スネが履帯の角で軽くエグれ

 

「これから飛び降りることにする!」

 

③慣れない重機(ユンボ)での[初対面のひと]の伐倒フォローをし、緊張と焦りで、相手を待たせては悪いと思い…結果、自分からは遠い木を伐りだした相手の伐倒フォローのため、腕を思い切り伸ばして(アームとブーム)対処し…伐倒後にそのまま谷側に重機を倒すところだった…

 


 

『45のナタ付の…先端が重過ぎ…楽ですが』


これからどんどん現場は冷えてきます。

重機だけではなく、自身の身体の暖気運転も忘れずに。

 

明日は我が身

 

2025年、2026年に向けて、一日一日に感謝をして生き抜いていきましょう。


「伐倒方向よし!」

「上(樹上)よし!」

「足下よし!」

「周囲よし!」


「退避場所よし!」

 
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