
『元気に変わらず木を伐っています!』
(※伐倒が更に怖く感じながらも、奮闘しております)
世界の
「掛け捨ての保険の方が手厚い感があるよな。つまりは重機操作のときはシートベルトをせずに、重機外に放り出されるぐらいな場面では、吹っ飛んでいくように逃げ出した方が安全だよな」
と呟く先輩に「ちょっと意味が分からない」と思ったことのある皆さん、こんばにちは。望創家ノリです。
本日の大分県山間部は雪。最近は寒波の影響か朝晩の冷え込みが激しく(マイナス7-8度、日中は5-6度)おまけに日中は強風が吹き荒れ、その風も冷たく、作業着の調整が難しい季節になって参りました。
(とちょっと前に書いていたら…よく分からない暖かい気候が続く日々に変わったり、雪が降ったり…)
皆さんの地域は如何でしょうか。
『現場には6時半までに着いています』
(※重機の暖機運転や着替えで、仲間が来るまでに準備しておくのが日課な自己満足)
さてはて、真剣(本当)に冷たい風が吹く日々で、伐倒後の集材時の待ち時間に、チェンソーで筋トレ(カールです)をしていなければ汗が冷え、風邪を引いてしまうような日々の中、ちょっとしたことがありました。
望創家の目の前で倒木があり、仲間に…
『20-30mの集材された木々があんなに小さく見える…』
(※斜面に張り付いて伐倒していました)
ハッキリ言います。
「笛(呼子)でその危険性を相手に知らせる余裕(時間)はない」
です。
音もせずに木が倒れてき、望創家の後ろから「脇を通った?」と思った瞬間、仲間のいる方向に向かっているその倒木に気づき…
「危ない!!!」
と叫ぶのが精一杯でした。
不幸中の幸い、仲間は軽傷…でしたが、暫く仮死状態な放心状態で倒れていました。
(※状況の説明は、今回は割愛させていただきます。アレコレと察してくださいませ)
『抜根直径が60cmを越えてくると[一発が大きい]です』
(※境木の枝の張り方で、場合によっては回避してください。望創家は矢打ちで苦労したくない分[見極め]を早めにします。「嫌だ(疲れる)」と思う木は伐ッキー用に取っておきます)
(※下方伐倒だったので、オノ目と芯抜きで裂け防止を。基本的に芯抜きをあまりしません。材がいいときはよく使いますが)
木は静かに風を切り、忍び寄るものだと思ってください。
つい先日では、カズラの巻きつきが激しく、樹上で枯れ雑木と繋がっているスギ(20mちょっと)を伐倒し、後ろから雑木が倒れてきて望創家の肩に軽く直撃しました。
それも幸い[タクティカルベスト]を着ていたので(肩パッド入り)大丈夫でしたが、とにかく林業は、退避能力というか[万が一]の[一]のために、ありとあらゆる[退避場所]や[退避路]などを含めた[避ける術]のレベルを上げが必要です。
『林業界のシートベルトな腰袋&ハーネス』
(※一度着慣れたら、もう着ないと安心して伐倒ができません。背中に防護パッドを入れてくださいね。最強です)
特に雑木や偏心木など[絶対に伐らなくては、その現場を終えられない闘い]が現場の最後の方には特にあります。
それが[仕事]です。
その仕事をやり遂げるために、一本一本伐倒前に[数秒から2-3分]と倒し方や伐倒方向を考えます。
(※望創家自身、林業が仕事だと思っておらず、ただ[自分が目指すチェンソーマンになりたい]一心で日々木々と向き合ってるだけです)
この[時間]が[対話]であり、木と[つながる時間]だと思っています。
木が倒れはじめたら[背中]を押すように木に手を当て「ありがとう」と想いそこから離れます。
必ず伐る木を伐る前に触れ、「よく生きてきたね。次なる生(命)に生まれ変わって」と勝手ながらに想い、伐る態勢に入ります。
最早[儀式]です。
それと…[願掛け]です。
『重機が入ってこられない境木の伐倒は伐ッキーで』
(※伐ッキーは慣れても[禿げる思い]です。伐ッキーが必要な場所の多くは[反対側に倒せない且つ、大きな木]なので)
今望創家が毎日の往路で3時間余りかけて行っている現場方面では[先行伐倒]をする[伐り子]さんが大概先に山に入り[内側]だけ伐り進めておいてくれます。
つまり[残りもの]が望創家の伐倒対象木なので…諸々を含めた[スキル]が求められます。
お陰様でこの一年間で死ぬ思いもし、一年前との経験値が仲間も含め、かなり上がりました。
伐ッキー数も毎回の現場で経験値稼ぎもでき、チェンソーマンとしては有難き幸せ、と思うようにしております。
(※つまりはヒヤヒヤな場面が多く、頭がだいぶ薄くなりました(汗汗))
『伐ッキーの経験値稼ぎは続いています』
(※今[納品]待ちしてます。いよいよ16トンに手を出しました)
(※ここら辺のネタ話もまとまり次第更新しますね)
次から次へと[難しい木]が現れ、研究する日々であります。
その中で、優先順位が自ずと出てきます。
出てきますが…その[優先順位]でも、葛藤な日々です。
伐倒前に…
①生きて家に帰る(命第一)
②絶対に反対側に倒さない
を考えて伐倒方法と退避場所を決めるのですが…この①と②が毎回同列もしくは[②が優先]になりがちです。
なぜなら[失敗=損害]になり[チェンソーマンなら勝つことが前提]と思う自分がいるからです。
ですから[負ける闘い(死or損害)をしたくない]から[逃げたい自分と葛藤]し続ける日々であり、全国の同志の死傷事故もなくならないのではと思えるのです。
(※知っているだけで2026年も全国で[2人]の方が亡くなっています)
『境が分かるようにわざと高めな伐倒』
(※ヒノキの枝が重なって立っていた立木の伐ッキーで「10トンの油圧ジャッキの限界を感じた」ので、今回16トンを…)
(※画像はスギです)
しかし、その死傷事故を防ぐ、もしくは減らす意味でも[研究]は続き…常に伐倒では保険的に[もしも]を考え、[最悪]を想定して、そのときの自分の[最高]を引き出して伐倒に臨みます。
伐倒方向は可能な限り指定された方向を狙います。無理な場合は、きちんと仲間に相談し決め直します。命を含めた[最悪の損害]の話をします。
そして次に[退避場所]への[退避路]の片付け。
これが地味ですが、圧倒的に死傷リスクを減らします。
望創家の伐倒は急斜面や崖際も多く{飛ぶ}ことも[普通の退避方法]に入れるので、その際の着地点の様子も頭に入れておきます。
切り株や岩の場所もよく見ておきます。
(※タクティカルベスト様様な安全退避方法です)
[退避場所]を確保したら、次は伐倒時の足場の片付けです。
伐倒方向の精度を上げる簡単で重要に感じるポイントは[伐倒方向に対する足の位置]だと思っています。多分皆さんも、その立ち位置を意識するだけで伐倒方向が安定してくると思います。
足先の角度の意識でだいぶ伐倒方向が変わってくると思います。
その足先とチェンソーのガイドバーの角度が連動しているというか…ツル幅を合わせやすい[立ち位置]が各々あると思うので、是非意識づけを。
『荒れた山々を綺麗に…リセットしても…』
(※当面は現状過多なスギ山は減らし[里山]に戻していけばと思っています。植え付けをしないという選択肢は悪ではありません)
続いて最後に立木周囲の片付け。
カズラの除去は勿論、雑木や竹などチェンソーで立木を低く伐るときに干渉しそうな邪魔ものを除去し、矢打ちに集中できるように、ショックレスハンマーにカサカサと当たるようなものの片付けを事前にしておく。これも地味ですが、望創家のような細かい性格の者は特にやっておくと伐倒に集中できます。
『明日からの伐倒も楽しみ』
(※今朝は15cmほどの雪が。明朝に凍結するでしょう。山越えで大型車がスタックしていないことを祈ります)
ペーペー望創家のような輩は、最後に[オノ目]で伐倒方向に保険を掛けます。
レジェンド先輩たちは[ツル幅]で伐倒方向をコントロールできると思いますが、望創家は[ツル幅を揃える]意識から解放されない輩なので、オノ目の[高さ]や[深さ]の調整をし重心のある方を軽く先に切っておきます。
つまりは[ツルの引っ張られ度]の調整兼[材の裂け防止]です。本当[保険程度]です。
オノ目は奥が深く、ヒノキの場合は必ずといっていいほど入れています。ツル幅をつめるのは基本的にしたくない人種なので…
『今週も伐倒頑張ります』
(※相棒の[241](改)も順調で、今年もまだまだ頑張ってくれそうです。やはり79ccから排気量を落とせません。それだけの仕事をしてくれます)
よく巷や映画などで聞く台詞ですが、
「俺は死んでもいいが、お前だけは絶対に助ける」
と。
そういう[片道切符的な考え]があるひとは、林業では死傷率を上げるだけです。往復分を考えることは片道分より大変なことですが、それをしていかなければ、自分や仲間の命は守れません。
これから林業参入を考えてる方は、それを忘れずに「その一本の木を見て、その山を見る」ことを目標に、その[一本だけ]を注視し続ける視野思考から解放されることを望みます。
『45の重機とペアで伐倒も慣れました』
(※互いにリスクを分散し受け持つことにより、伐倒での危険度が軽減。1年間共に過ごし、この45のパワーには79ccのチェンソーとの相性は抜群)
如何でしたでしょうか。
今が旬な林業、今一度初心を思い出し、暖かくなる春と[家]を目指し、日々サバイバルしていきましょう。
「[〜たら/〜れば]は要らない、焦らない。林業は終わりのないマラソン。生きている今に感謝し、無事に明日を迎えましょう」
それではまた次回お会いしましょう。
Ciao!
『例のバラクラバ』
(※マイナス10度ぐらいですと、この鉄のメッシュに結露?のように水滴が付きますが、至って息苦しくなくて、しかも冬は特に首元が暖かくて防寒にもいいです)
(※今度メリット/デメリットを紹介したいと思います)
追記:
1月は忙しかったです。つい身体が動き残業続きで…。週末に行事もあり休めず、結構死んだ日々でした。
(※基本的に通勤時間の疲労も仲間以上にあるので、土日休みを。その分平日に残業して土曜日分の時間を捻出できるぐらい働いています)
今の会社に所属するようになり、仲間も腰痛防止にハーネスで腰袋を着用したり、皆ショックレスハンマーにヘルメット、チェンソーパンツにチェンソーブーツに…だいぶ伐倒方法も考えるようになり、その変化に嬉しい限りです。
一人だけ50代の望創家も、20代の仲間に甘えるところは甘え、すっかりこの会社の[伐り子]的な立場も確立してきました。それゆえに[信用]のためにも伐倒、よく考えて伐っています。
任せられた伐倒に対して「大丈夫、任せて」と言えない代わりに「頑張る」と言っています(苦笑
恐怖が常にある伐倒…。
林業に携わっていない方には想像がつかないと思いますが、林業とは死が直ぐそこにある職場環境です。だからこそ、現場から出た瞬間の帰り道、好きな音楽を聴き1時間半ほどのんびりとした帰宅までのドライブ、至福のときです。
この解放感がたまりません。
週末なんて[戦士の休息]のようなダラダラ生活です。このオンオフの切り替えでバランスをとっています。
生きていることに疲れたり、慣れたり、退屈な日々に感じている方、林業、如何でしょうか。
お金じゃない、精神世界も広がっています。
一緒に自然に、山に、日本にいいことをしていきませんか。
「木を伐ることは悪ではない。自然破壊ではない」
皆でもっと日本の山々をデザインしていきましょう。そのための技術取得に望創家は修行する日々です。
『着実に部屋づくりも進んでいます』
(※壁をつくりベッドをベタ付けに固定するので、脚は最低限の補強に。スノコ下に衣装ケースを2段入れ込み、狭い部屋のスペースの有効活用に)
(※クイーンサイズで大の字で寝るためのスノコ。このサイズで既製品を買うと5-6万円はします。衣装ケース分高くしたかったので…特注しかないですもんね。そもそも買う選択肢はないですが)
























































