『変わらない望創家宅前風景』
(※朝方の凍結がはじまりました)
世界の
「ラジオもネットも入りづらいし、鳥の鳴き声と風の音しかしない。そこに昼休みの作業車で暖をとるエンジン音が響き…最強の職場環境なんだよなぁ…」
と呟く先輩に「不便に有り難みを感じているのか、自然にケチを言ってるのか、とどのつまり、嫌味ですか」と思ったことのある皆さん、こんばにちは。望創家ノリです。
本日の大分県山間部は晴れ。気温も上がったり下がったりと年の暮れに近づく忙しなさのように、今年も金木犀が二度咲いたり、この世の中のカオスさを表現しだしたファニーなユニークな昨今であります。
皆さんの地域は如何でしょうか。
『ワイパーを上げ忘れました』
(※車庫があるのですが…入れると近所のネコが登るので…)
さてはて、朝方もだいぶ冷えてき、夕暮れ時間も早まり、空気の澄んだ空はますます美しさを増し「自然最高!」と叫びながらの通勤ドライブを楽しんでおります。
そんな中、毎朝のルーティンのひとつの[取り敢えず]主要なネットニュースに目を通すことをし、コーヒータイムを過ごすのですが…極論[現場]が優先で、何かの影響で卵が高くなろうとガソリンが安くなろうと…無関心ではないのですが、あまり、望創家人生に響かない生活をしております。
テレビのない生活も30年以上が過ぎ、静かな自然の音に包まれる生活が続き、己内の幸せを感じる日々も続いております。
『そろそろ間引こうかな、シホウチク』
(※竹林に囲まれたい欲求があり、竹に家が喰われない程度に間引いて管理していきたいです)
人生も下り坂。
ますますのストレスフリーを目指し、今の事業体の仲間に引っ張られ、林業も自分が目標とする(納得する)位置まで走る日々ですが、たまに立ち止まり、後ろを振り返ることがあります。
「どうして木を伐ってるんだろう」
とマジマジと考えてしまう瞬間があります。
それが[お金を稼ぐこと]だけとしたら、多分直ぐに辞めています。
『登山はしたくないですが、山は好きです』
(※足の悪い望創家、いつまで林業が続くでしょうか)
10年前、NYCで暮らしていたとき、ファストフードの店員さんのストライキがありました。
「最低時給を15ドルにしろぉ!」
と掲げた看板を見ました。
更に10年で25ドルぐらいにはなったんですかね…って、日本に置き換えて考えても…うーん、田舎に住む望創家には異次元の世界の話なのであまり世間は分かりませんが、日本の都会でも時給が2,000-2,500円ぐらいいっていてもおかしくないのかなとも思っています。
そう、世の中の尺度で測ったら…
田舎の林業マン望創家の視点や思考はそこにはありませんでした。
単なる負け惜しみ的に捉えられてもおかしくはないですが、自分自身をそう納得させる日々でもなく、ただ、望創家人生でアレコレと様々な土地を渡り歩き、ココに今は落ち着き、与那国島で出逢った素泊まり宿のオーナーと話したことを時折思い出し…
「いろいろ見て周り、好きなボートに乗れ、海のそばで暮らせたらと思い…場所は極論何処でもよかった」
そのように語った宿のオーナー。
望創家も[温泉と自然]のこの2つのワードがあればどこでもよかったのかとも思えるのですが[水が合う]という意味でも大分県になったんだと思います。
『来年伐る予定の素晴らしい現場』
(※山主さんのお世話した姿が見えた山でした。有り難く丁寧に伐倒していきたいです)
毎朝の5時からの通勤ドライブ…それはカーステから聞こえる、いつも聴いている30年以上前のイタリア人歌手の歌で…寒い冬にバス代を浮かせるのと運動のために歩いて語学学校に通っていたフィレンツェを思い出したり、あのときにお付き合いしていた方の香水の香りを感じたり、亡くなった母との介護生活を思い出したり…
歌や香りって、一瞬で昔に戻れる魔法のようで…
その魔法の国で生きていけるように今は林業をしている感じです。
『伐られた切り株に息づく新しい生命』
(※山から元気をもらってます)
望創家は所詮妄想家と思い名付けた経緯もある輩であります。それを体現すべく生き続けようと努力し、自分の世界観内で生きてる世捨て人のような生き物でもあります。
そうこうもがいているうちに、いつのまにかその生活に現実味がなくなり、それはイイ意味で苦しみや悲しみが日々に少ないせいなのか、満たされているのか定かではありませんが、仕事に向かうのに東西線の満員電車に揺られて通った銀座時代でも、いつもイヤフォンを耳にしながら自分の世界に入り、人間観察をしながら通っていました。
そんな時代に終電近くまで仕事をし(銀座のイタリアレストランで働いていた頃)、終電を逃して銀座4丁目の路上の地下鉄からの温風が出る通気口(グレーチング)の上に拾った段ボールを囲み…野宿し…朝一の始発電車に乗り帰宅したこと…
その当時に流行った渋谷の[クラブ]に連れて行かれ、朝までアルコールとガンガンな音楽が鳴り響き、気持ち的にトランス状態で…「もう何でもいいやぁ」状態で楽しんだ二十代…
そのどれもが[記憶の捏造]のように脳に残ってい、
「木を伐ってるだって(苦笑)」
と酔っ払った過去の自分から物珍しそうに見られてる姿をたまに感じます。
『あの当時、何を考えていたのか…』
(※過去blogを読み返したり、日記を読み返して未来のヒントを探しています)
目の前の大木と闘う前、いつも緊張しています。
あの頃は絵筆や鑿(のみ)を持っていた手が、今はチェンソーを持っています。
一筆書きで描く要領で、チェンソーで木に受け口を彫刻します。
どのぐらいの角度で、どのぐらいの大きさの受け口を彫刻するのか。追い口はどのぐらいの高さでどういう風に入れるか。突っ込み切りの角度は合っているか。これでツル幅は合っているか。
その大木が正確に意図した場所に横たわり、漸くホッとする、暇もなく枝払いと手造材がはじまり、チェンソーがウィンウィンとリズミカルに鳴り響く…そんな日々な今です。
週末は平日のそのイタリア語の歌ではなく、ネットラジオのイタリア語が響きます。
そこに日本語やテレビなどがなければ、自分の好きなイタリア空間に好きな[音]だけが響いています。
ニューヨーク生活も楽しかったですが、それ以上にイタリア生活がよかったです。
この大分県生活に近いものもありました。
多分それは[林業生活]が更にそう思わせてくれているのかなとも思っています。
『当時のイタリア人は501を愛用する方が多かったです』
(※望創家501。スモールe。10年ぐらい前のコーンデニム社のホワイトウォーク工場製のデニム。レアではないですが、デニムの色合いが好きでずっと履いています)
マイナー好きって分かりますか。
それをしている自身に酔える性格というか…単なる[メジャー]からの逃避生活とも言えます。
英語圏が嫌でイタリア語圏に逃げたとも言えます。
その当時はイタリアを目指す日本人がほとんどいませんでした。
でも逃げ続けるのが嫌で、憧れでもあったニューヨークに行きました。
その[空気]に触れることでネットでは知り得ないものを感じることができました。
『ニューヨークは、ヨーロッパ人がつくった街でした』
(※イタリアを先に見た望創家には、とても心地よい空間でした)
北海道や東北、ママチャリ野宿旅をしていた頃(4月)に[アナウンス]を何度も聴きながらも、野宿するときに寝床に食べ物は置かずに離した場所に置き寝た怖い夜…
(※「どうクマに注意すればいいんだよ!ご注意くださいって言われても!」と思いながら野宿旅をしていました)
それら全てが今の林業生活に活かされているように思います。
この下界生活でも下手に周囲と付き合わずも、最低限地区の集まりや草刈りイベント、お祭りに顔を出し、お付き合いをし、[自国(自宅)]に戻れば再び自分の世界に没頭し生きる。このリズムが今はいいのかなと思います。
何かに執着して生きるのもよし。
それが食べ物だったり、ひとだったり、語学だったり、海外だったり、チェンソーだったり…
それらが己の生きる原動力になり、明日一日生きるための己の糧になるのなら、依存、執着、いいじゃないですか。
私たちは昨日にも明日にも生きることができません。だから、今に集中し執着し依存して、いいじゃないですか。
もっと今、ここ、に、大切に生きて欲しいです。
自分自身に、できる限り優先に、真っ直ぐに生きて欲しいです。
目の前の立木に、真剣に向き合い、倒して、生きたいと思います。
その命を頂き、明日につなげられる今日を、今を過ごしていきたいと思います。
『冬のニューヨーク』
(※仲間と雪で遊びました)
流されることなく流れていける、決して抗うことなく生かされていく、風に吹かれる竹のように…そんな理想を夢見て、いつかイタリアの大地に再び降り立つそのときまで…望創家はテクテクと歩いていくのであります。
林業スキルも長年培った接客業スキルも、中途半端なイタリア語や英語スキルも、ママチャリ野宿生活スキルも…介護スキルも…それら全てがミックスされ何かが産まれるのを楽しみな自身がいます。
その過程の一端で誰かに見て笑ってもらえたら、このblogとしては幸いなことであります。
『また明日からも相棒と生き抜きます』
(※林業って、不思議)
2025年も一ヶ月きりました。
しかし、それは[未来的な話]。
自分の喜ぶ[楽しい]を集め、今日も家づくりな週末を過ごす望創家であります。
「こりゃぁ、完成する気がしないわ(苦笑」
如何でしたでしょうか。
「毎回呟きタイムにお付き合いいただき、誠にありがとうございます」
それではまた次回お会いしましょう。
Ciao!
『blog書いてる間に霜も溶けました』
(※田舎最高ー!)
追記:
今[望創car]を一新しようとアレコレ情報収集をしています。
今の望創carは軽バン四駆ターボで、昨年の雪道の山道もガンガンと突き進み…そんな愛車も一日160kmの通勤路の積み重ねと、約10年に差し掛かろうとしてい…
「新たな望創carを考えておかないとなぁ」
と思い出し…しかし、結局は…
「軽バンって最強だなぁ」
となってしまい、落ち着いています。
普段大人数で移動することもないですし、取り敢えず荷物が乗って小回りがきいて、適当に燃費がよくて悪路を走ってくれたら…軽バン、やっぱりいいんですよね…
ちょっと排気量を上げてコンパクトカーにして、車高上げて、タイヤのインチアップもちょこっとして…荷室の確保のために軽く最後部の座席は格納して…とモウソウするのですが…
某トヨタ車の四駆も憧れたのですが、小回りがきかないのと、オーバースペックと、維持費と…やはり大きすぎが難点で…予約すら受け付けてもらえませんが(汗汗
お金だけ貯め続け、自分に合うようにカスタマイズできる林業車のベース車が新規に出るまで…今の軽バンが走り続けてくれるなら、頑張ってもらおう…来年車検…。
『冬支度をした木々たち』
(※この地域でレモンができたらイイなと育て続けて3年目…今冬を乗り切って来年に花が咲き実ができれば…まだ一度も実はできてません(汗涙))





































