日本人はフランスびいき。フランス人は日本びいき。そう思っているのは私だけか。IM(差別用語なんで控えます)なんて言われる時代はとうに過ぎ去り、フランス人はプライドが高いから英語で話しかけてもフランス語でしか話さない、なんて時代も過ぎ去り、ここ数年パリジェンヌの間では、英語で話すことが粋でかっこいい、なんていわれているみたいではないですか。昔の日本人の偏見だったのでしょうね。良い時代になったものです。人付き合いの基本はあいさつ。パリに来たら、ボンジュール、メルシーをおもに、人の目を見て話し、やさしい気持ちが伝われば少々日本語でもモ-マンタイ!
様々なおしゃれ雑誌や雑貨特集、旅行本などでも沢山紹介されていて、圧倒的な人気を占めているフランスはパリ。乙女心をくすぐるくすぐる。私にとってもパリは大好きな街なのである。(今回は2回目)
パリに着いたとたん、テンションが上がる。何故って、好きなんだわ、単純にフランスが。パリが。空港の掲示板のグレー、レモンイエロー、ホワイトの色調もいいし、迎え入れてくれる空気が、白壁の街並みが、景色が、姿勢良くさっさと歩く人達が、服の色と街の色が、公園が、犬が、まあ、なんせ見ていて飽きることはないのだ。
パリに到着したので、気分上々だったのに、事件は起きた。
そう、またもやトランクが、出て来ない。(届いてない)
原因は、そう、またもやイギリスはヒースロー空港にあった。(最初グラスゴーに行った時も出て来なかった問題の空港で、皆が化粧品を全部没収されたところ)テロ対策とはいえ、イギリスを経由すると、ここまで面倒な事になるとは正直思っておらず・・・。特に今回はひどかった。私達が乗った便の乗客の、約60人分のトランクが届かなかったのだ。その為か、トラブル対応の窓口は、あふれる人達でいっぱいだった。手続きにも、一苦労。(すごく時間がかかった)でも、一回グラスゴーで荷物が届かないのを経験したので、正直ちょっと慣れてしまっていた。(強くなった。)
すぐ届くやろ、と気を取り直して街に出る。有名所のルーブル、オルセー美術館は3年前に来た時廻ったから、今回は近代~現代の美術館を中心に廻ることにした。ホテルはルーブル美術館とチェイルリー公園のすぐ裏側で、なかなかの一等地であった。
うろうろと近所を徘徊して、ああ、やっぱりパリはええわあ~~、と実感する。
しかし、パリで荷物が届かないとなると、困る事が沢山あるってことを思い出した。
次の日は、パリ最大のインテリアの展示会(商品未発表)に行くことになっていた。世界中からバイヤー達が商品を仕入れる為、商談に来るので、それなりの格好をしなければならなかった。その為に、散々悩んで旅のコーディネートを決めたのに(スーツやったらシワになったら嫌やしとかブラウスにしよかな、とか)。まあ、その時の私の格好が、別にとんでもないほど奇抜な格好でもなかったし(黒のカットソーにスカート、黒のぺたんこ靴、ショールも持ってたし)、到着したその日は日曜日で、ブティックや百貨店はまあ見事に閉まっており(フランスでは日曜日は仕事をしない、その為街は静かである。しかし美術館は土日は深夜まで開館している。)服を買えない状況にあったので、その日と同じ格好で行く、と腹をくくるしかなかった。
展示会当日、やっぱりトランクは届かなかった。
地下鉄と専用バスで会場へ。未発表のトレンドが拝見できるというので、気分上々。バスの中では色んな国の言葉が飛び交っていた。展示会場はパリからは郊外で、博覧会会場のような、倉庫のような建物、6個分。その中で、来年のトレンドの展示会場(一番の見せ所)、インテリア部門、雑貨部門、アパレル部門、などといった具合に、建物別にジャンルが分けられている。普通に歩くだけでも時間がかかる。出展はヨーロッパのショップが多いみたいだが、アジアからの出展も、ちらほら目についた。
ショップ(企業)ごとのディスプレイが斬新で、私自身、自分の作品展示の参考にさせていただきたいものが沢山あった。
あと、ダイレクトメールや、ショップカード、商品一覧表などの広告デザインが、どのショップもセンスが良くて、お金をかけることを惜しんでないので、プロ意識を感じる。(当たり前か、、)ショップごとにあれもこれもとDMをいただいてたら、すばらしい紙の量を持ち歩くことになってしまった。でも、写真撮影は禁止されてたし、ショップカードはおしゃれでかわいいし、ねえ。テキスタイル部門では、日本のF江テキスタイルさんも出展していて、色々お話を聞かせてくれた。(日本語に、ホッ)会場はパーテイションで各ショップ(企業)ブースに区切られているにせよ、設営は大変そうだ。上からソファを吊り上げたり、何百個のテレビを天井まで積み上げたり、生花をふんだんに使ったり、ディスプレイはお手のもの。F江テキスタイルさんいわく、自分とこのスタッフは2人、展示会の総合準備は3日間でやり、(イタリアの設営会社と一緒に)そのまま4日間商談ビジネス、搬出は1日、で、すぐに日本にトンボ帰り、だそうだ。そんなこと、別に聞かなくてもよかったけれど、舞台裏が知りたくなる性格上、聞いてしまった。海外で商談て疲れるやろなー。ぐるぐる廻ったので足がパンパンになった。展示会場ではレストランやカフェブースもあるので、サーモンキッシュとコーヒーで休憩。そしてまた、会場内を歩く。
ホテルに帰るころには、もうへとへとである。しかーし、だらだらしているのはもったいないのだ!(フランスは夜8:30くらいまで日が沈みません)トランクがパリにいる間は届かないだろうとふんだ私は、ヨーロッパの低コストショップH&Mへ。(日本でいうユニクロ?うーん違う、ZARAより1ランク安い)インナー、タンクトップ購入。そして下着やらを買いに大型スーパーモモプリへ。(案外商品高かったわ~)そうしてるうちに、日没。ヨーロッパをまたいで一週間以上経っていたので、急に和食が食べたくなる。お寿司屋さんは至るところにあったのだが(さすが日本びいき)、そういえば高知は安芸郡にある「国虎うどん」の、パリ支店がオープンしましたよ、という記事を地元のタウン誌で何年か前に拝見したのを思い出し、探してみる。と、案外分かりやすいところに、簡単に見つけることができた。しかし、さすが海外、さすがパリの一等地、素(かけ)うどんが8ユーロもする。ほうじ茶3.5ユーロ。た、高~!おしんこ4ユーロ。日本ではタダで付いてくるものも、ここでは貴重なブランド食なのだ。一応お店は繁盛しているみたいで、長蛇の列を帯びていた。(アジア人ばっかだった。まあ、お寿司屋さんは沢山あったがうどん屋は近くになかった)友達と入るかいなか躊躇していると、店員さんが外まで注文を取りに来た。ここで帰るのも変やし、入ってみることにした。入ってすぐに私が目にしたものは、、高知城、功名が辻のポスターと、キリンビールたっすいがはいかん、のポスター。(ここはパリか?)天ぷらうどんとキリンビールを頼んで、高知から来ました、とアピールしたら、枝豆とほうじ茶をサービスしてくれた。そう、私達がその時一番欲していたのは、あたたかいダシの味であった。お、おいしかった~。ダシ汁完食!(しかし、天ぷらうどんはエビ天1個しかのってなかった。ねぎものってなかった。貴重なのね。因みに帰国して母親に話すと、あほやろあんたは、普通にこっちでたべたらいいやんと言われた。それもそうだが)店長ともう一人のおっちゃんが高知の方でした。私が仮にパリ留学したなら、まずバイト先はここやな。
