【平沢共同】在韓米軍の部隊をソウル南方の平沢に移転・集約する再編計画で、在韓米軍の主力で南北軍事境界線に近いソウル北方の東豆川に駐屯する第2歩兵師団部隊の移動が始まり、装甲車やトラックを伴った最初の大隊の移転が18日に完了、平沢のキャンプ・ハンフリーで部隊旗の掲揚式典が開かれた。共同通信ニュース 2016年7月18日

朝鮮戦争の歴史を調べてみるとこの平沢は、米軍が反撃を開始したものの相手を過小評価したために大打撃を受けた場所でした。これとは直接関係はないと思いますが、やはり戦略上重要な場所であると思います。そしてこの平沢はソンジュに配置が決まったTHAAD(サード高高度迎撃ミサイル)の守備範囲の中に入っているのです。
在韓米軍は今まで38度線付近に駐屯していましたがそこは、もし北朝鮮が南進してきた場合、必ず戦争に巻き込まれる場所でした。しかし今回ソウルの南に移動したことで、直接戦闘に巻き込まれる恐れはなくなりました。その結果ソウルの防衛は韓国軍がすることになると思いますが、これは朝鮮戦争とまったく同じパターンです。

アメブロ「韓国しじぷさり日記」より

現在、米軍竜山基地を2016年までにすべてソウル南方の平沢に移転する「竜山基地移転計画」と漢江北側の京畿道東豆川市に駐屯する米軍2師団を、ソウル南方約100㎞にある平沢に移転させる「連合土地管理計画」が進められています。平沢のすぐそばには米空軍基地があり、陸海空米軍を平沢に集中すれば一大基地となります。しかも平沢は距離的に北朝鮮のソウル侵攻第一撃である長距離重砲の射程外です。有事の時の避難、撤退の時間稼ぎと海空の撤退路を確保したとも考えられます。

アメリカが尖閣のために日本に安保義務を果たす、ということは韓国に多大なショックを与えました。独島を日本から守るための戦いに、アメリカが手を貸してくれないかもしれないことと、日本の軍事力強化を支持していることからです。
中国の海軍力の強化と海洋進出。尖閣から南沙諸島へ。それによって対立の勢力図と前線が変わりました。半島から海へ。東シナ海から南シナ海へ。それに連れて、アメリカの重要パートナーが、オーストラリアを含む海洋勢力へと移動しました。それで韓国は、主要前線から外れてしまいました。

陸海空米軍を平沢に集中すれば一大基地となります。また有事の時の避難、撤退の時間稼ぎと海空の撤退路を確保したとも考えられます。
もちろんそうでもありますが、衛星からの地図サービスや基地の予定図を見ると、かなり大規模でかなりの本気であることがわかります。お城マニアが見たらわかるのかもしれません。素人主婦の目にもわかる、平沢港の後方を守る要塞。三方を川に囲まれ、周りは全てだだっ広くぬかるみ戦車や歩兵を阻む田んぼ。基地の川沿いに射撃場、あちらこちらに西の櫓、東の櫓、南の櫓となる、(高層)居住区域。
櫓から見下ろされる隠れ場所の無いゴルフ場や野球場、兵舎区域、司令部の脇はどでかい水泳施設、こんなに多く必要なの?という野球場バスケ場数面、子供が歩けそうもない間隔に遊具が設置されている不可解に広い遊び場などは、もしかしたら戦場設定、本丸二の丸三の丸、内堀外堀の役目をするのではないかと想像してみる。これはきっと玄人さんがご覧になったら、スーパー築城の粋、と言った感じではないかと想像します。たとえ平時には空っぽだとしても、この敷地の存在だけでも抑止力かなと思います。確か、全国に散らばる米軍をここ一箇所かあとどこかかにまとめるのではなかったでしょうか。
そしたら在韓米陸軍は、基地防衛隊だけになるのではないかしら。ここは陸からは恐ろしく攻めにくい。そして平沢港への制海権と制空権は渡さない。もちろん、在韓米軍の規模はニュースにはなりませんし、ウィキぺディア韓国版でも更新されていません。弱体化はけして見せない。そうだ、これは撤退戦なのですね?

戦法中でいちばん難しいとされる撤退戦。だから、米軍はそうとうに上手いなぁと。
撤退するとは言わないで、「アジア最大の基地を作る」と言う。そして静かに去る。でも軍事演習はやる。そして場合によっては60万規模で海と空から最大効果で援助すると発表する。しかし参戦には米国議会の承認が必要かも。同盟は自動なのか?
攻撃を装った撤退戦?攻撃に転換できる撤退。
仁川上陸作戦の再演の要所をつかんでおく基地。
手抜かリは無いのだろう、百戦練磨の米軍です。
だから、撤退撤退と大げさに口に出すトランプさんはまずいのではないかなと。