美しいの語源...
元々、中国に文化を学びに
行った遣隋使、遣唐使が、
持ち帰った「美」。
「ミッ!」という発音の強い
ことばだと聞いたことがある。
「大きな羊」と書いて美になる
のだが、皇帝に献上する羊が
大きい方が素晴らしい...という
絶対権力者から見た視点が強い
言葉だったそう。
それを中国に渡った当時の天才
たちは、日本語の「うるわしい」...
もともと日本にあった、お花や
景色、女性などを対象に、
「そうであって欲しい姿」
を表現する言葉を訓読みとした。
例えば、「角」英語で言うところ
のコーナーだが、日本語の訓読み
では、「かど」「かく」と「すみ」
特に、コーナーの外から見たら
「かど」、内側からみたら「すみ」
と表現する部分など、相手側の
視点も同時に捉える、独特な感性。
私は、これからのグローバルな世界
で文化的にリードしていく感覚では
ないか?と思う。
茶道も元々は、栄西が持ち帰った
中国の文化。自動車も米国が発明
した技術... オリジナルじゃない?
なぜ、そこでオリジナルかどうか?
を気にするのか?
それは、知的財産のことなのか?
...という事で、日本の文化的なもの
に対する認識は、誰かの所有物の
ように権利を主張するものではなく
共有するもの...
日本文化に対する感覚こそ
グローバルスタンダードになる
のでは、と思う。