声迷線の彷彿線 どこ行き? -112ページ目

コスモ クロール

壊れそうだと言いながら、今日もひたすら宇宙遊泳。

真っ黒ななかに、砕けた光のね。欠片達が遠く名も知らぬ誰かに向けて、瞬きを発信しているよ。

地上から見れば、他愛の無い輝きにしか感じないのに、ねぇ、此所からだと、凄くまぶしくて、何故だか少し切なくなる。
どうしてかな?


それは、多分、きっと僕自身も彼等と同じ様に、遠過ぎて届かない。届けられそうにも無い胸の染みを、
必死になって、発してるからなのかも知れないけど。

何時まで経っても、素知らぬ振りして、答えてなんて、何となくしてくれなさそうだから。
案外、キミは狡いね。
どう転んでも報われない想いだから、掌にキツく握り込んで。
そっと瞼閉じて、胸の真ん中に忍ばせるんだ。

そこで、呼気が高まって、憐れむ心がシナプスへと、落雷の衝撃の様に走っても。

それでも、何かを思わずには居られないから。
呪文みたいに呟きを零して、まだ、吸い込まれる様に暗いなかを、漂わせておくれよ。






エレジー。

このまま歪んでく。
このまま滲んでく。
このまま泡になるのかな?全てが。

それなら手を掛ける。扉に手を掛ける
生爪が剥げても、構わない。

報われる事の無い
無垢な頃の思い。
今では散歩に出掛けたまま、帰っては来ない。
依然として行方不明。
脈拍の音を高揚させて、流れる紅い血潮は、プラスティックみたいに固まったまま、崩れて。

まるで、蝋細工。

腐ったゴミみたいな、情なら要らない。
濁った水みたいな
涙なら流さない。

沈澱して…。
沈澱して…。
白く溜まってく。

でも、所詮愛だとか恋だとか、周りは騒がしいけれど、単なる意思の疎通で、それでいて不純物。

なのに、それなのに、可燃性の起爆剤を求めるみたいに。

人知れず誰かを、
そうじゃない、あぁキミを探しては、探しあぐねている。

そして、また夜が暮れていく。

そして、また、涙に暮れていく。

それで、また途方に暮れるんだ。




くちづけ。

重なった傘蓋を、位相をずらして縫い合わせて。

それは、まるで
外国に登場するホラーの産物みたくなっている。

少し気味が悪い青痣
奇麗に咲いて、日が刺さる前の空の様。

軽く掌で撫でてみれば、束の間に景色を見失う程痛いよ。

甘い言葉なら、きっと、いつかは膿んで
萎んでしまうから、そんな囁きは、要らない。それよりも、このままで、淡い孤独を抱いて溺れたまま。
禁忌の言葉に口を付けて、消えそうな幻にくちづけを交わそう。

クラクラと何回とも解らず、揺らめいて
眠れない僕の夜に。

聞き厭きる程
ふいをつく滑稽な言葉を道連れにして。