声迷線の彷彿線 どこ行き? -110ページ目

誤嚥性の敗因

何となく、難解な思考のループを抜け出して。
辿り着いた様な陽気な昼下がり。
天気予報は60%で晴れやかな太陽のマークを誇らし気に指し示すけれども、どうにも空は下り坂。多分、夕方時分には、雨模様な予感がするよ。

本当に、久方振りに顔を合わせた君は、相変わらずの姿勢と態度で、対等に僕に接してくれるから。
何だろ?
別に、普段からそんなに気にもして無い…と言うのは嘘つきになるけれど。

恋だとか愛だとか、
そんな事考えたことは無い訳でも…無いけれども、深く、悩む程の揺らぎが在る事態も、別に。

只、どうしてかな?
今頃の宴の熱に侵されてるのか、それとも他に理由が在るのか、上手に君と目が合わせられないや。

まるで誤嚥して、異物が気管に入ったかの様に、胸の真ん中の蟠りが、詰まってしまったみたいに苦しくなって。
どうにも、勘違いな感覚と感情を抱いてしまいそうな僕が居るよ。
それでも構わない。
劣等感に苛まれる事も無く、劣化させる必要も無意味なんだろう。
君を想っている事態は深さの程はどうであれ、君も承知の事実なのだから。

やはり、僕には、可憐で高嶺の花には変わりはしないけれど。

相変わらず、また僕は負け続けて行く

ほら、やっぱり、雨が降って来た。

右手はどうしても、差し出す事なんて出来やしないよ。



不眠の跡形に思う

眠剤を使い果たして
現在を通過する。
過剰に働く神経が、酷く灼熱で癪に触る。

自らの躰の内を、こんなにも、逆撫でする物は何だ?
己の表面を掌で、撫で付ける者は何だ?

暗闇に眼を凝らし、腕を伸ばし、疎ましさを打ち消そうと、もがいてみるが、景観は変わる事無く、無力感は否めない。

だが、それでも凡庸で在り続ける為には、其の行為は、必然で。
そうでもしないと、埋没し、失望して消えてしまいそうだ。

食い散らす無駄な時間の中で、そんなくだらない事を悩み馳せる、我が身が、実に愚かしい眠れない夜。

そして、白々しく朝が訪れる。



nightscope

時計の針が
ちくちくと刺さって、胸が痛いよ。

どういう訳か、今夜は眠れないのは。
常に孤独と隣り合わせで眠りについているのに、誰かが居てくれないからなんて、考えてしまうのは、何故だろう。

僕は、僕自身と永く
居過ぎたのかな?

そんな事を悩んでみた所で、問い掛けに答えるなんてある筈もなく、息苦しさに耐え兼ねて、真夜中の素粒子を輝かせながら。

やはり、夜半に
人知れず沈むんだ。

望遠鏡を覗いて。