声迷線の彷彿線 どこ行き? -114ページ目

センチ。

朝焼けに見た
真珠色の太陽は
形容しがたい
僕の不安と焦躁を
取り込んでくれる
…でも無く
鮮やかに色付いて行く

溜め息を
つく暇も営め無い程
目まぐるしい
感情の波のなか

駆け回り過ぎて
落としてしまった
思考回路の行く先は
何処だろう?

こんな時にしか
人恋しくならないなんて
不条理で
ご都合主義もいい所

だけど
開いた穴を
塞ぐには
他の方法を知らないんだよ

枯れてしまったと
思っていた
涙が

何を感じてか
流れて来たよ

止まらない
震える肩を
肌寒い風のせいにして

人込みを見てる
君には
ばれない様に

伸びた影で
そっと隠してしまうから

もう少しだけ
僕の姿
その横顔と視界に
映らないで

でも
心が痛い




s-mooth

夢窓より、覗く
緑の煌めいた景色。
散乱する貝殻の破片が、忘れていた錯乱の
心証を、思い描かせる。

波打つ様に、ふらつく目眩と、モノクロの
慎ましさに包まれた
手首の痺れだけが、
現実感を、引き出して。
思慮の浅い意識が、
又、掛け買いの無い物を、目の前から、
奪って行く。

朝に重なる薄紫の
亀裂を知らずに
眠りコケて
沈澱する、喉の奥に
詰まってしまった言葉を、吐き出そうと、
指で引っ掛いてみたとて。

さながら、泣き真似の様に、嗚咽と涙が溢れるだけ。

苦々しさを、匂いながら。
ほらまた、真実と云う、ファクターは、
影の隙間へ逃げて行く。

灰を吐いて。




colorful on dot

藍染めの中を
愛想も無く
汽車に揺られて
少し酔い気味の僕。

けれど、気分の方は
得も知れぬ希望に
満ちて、あからさま
晴れやか。

多分に、共感性を
増した境界線のせいで、前頭葉と右脳が、
活発に鳴っているからだろう。

虹色に瞬くドットが
まるで、色とりどりの、気球の様に、
浮かんでは、
舞い上がって行く。

あたかも、それは、
過去を見下す物では無く、未来を見上げる物でも無く

今、正に目の前に在る、「自分」と

云う、存在、価値を
微笑み、癒し、祝うかの様で。

その余韻に浸りながら
明日を待っている
不思議な僕に気付く。
跳ねる、飛沫を
浴びながら。