くちづけ。 | 声迷線の彷彿線 どこ行き?

くちづけ。

重なった傘蓋を、位相をずらして縫い合わせて。

それは、まるで
外国に登場するホラーの産物みたくなっている。

少し気味が悪い青痣
奇麗に咲いて、日が刺さる前の空の様。

軽く掌で撫でてみれば、束の間に景色を見失う程痛いよ。

甘い言葉なら、きっと、いつかは膿んで
萎んでしまうから、そんな囁きは、要らない。それよりも、このままで、淡い孤独を抱いて溺れたまま。
禁忌の言葉に口を付けて、消えそうな幻にくちづけを交わそう。

クラクラと何回とも解らず、揺らめいて
眠れない僕の夜に。

聞き厭きる程
ふいをつく滑稽な言葉を道連れにして。