『続 ふくふく家族』 by おかねともこ -8ページ目

『続 ふくふく家族』 by おかねともこ

京都市長選の予定候補・福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。
2018府知事選のときの「ふくふく家族」同様、リラックスしてお楽しみください。

「傘は天下の回りものじゃ!」

と夫は気前よく傘をあちこちに忘れてくる。

 

ちなみに、腕時計も天下の回りものにしたことは一度や二度にあらず。だから彼は安い時計しかしない。

 

気前がいいと言えば、人が来ると、もてなすのが好きで、いつもは発泡酒なのにこの時ばかりは本物の麦酒を買ってくる。ちょっと高めの焼酎なんかも。あなたが飲みたいんでしょ!()

 

「高い傘なら失くさないかも」

と試してみて、それは必ずしも結果に影響しないと彼なりに立証したので、彼はやっぱり安いビニル傘を時々あちこちに寄付して回っている。

これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。

2018年府知事選のときの「ふくふく家族」と同様、リラックスしてお楽しみください。

前回のシリーズはこちら→

http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily

 

ドラマを見ていてもたいてい最初に鼻をすするのは夫だけど、この前街頭で聴いた彼のスピーチでは、いろいろ仕事で直に聞いたこととか思い出してキューっとなってたんかなと思う。彼が若いとき自宅で看病して看取ったアルツハイマーのお祖母ちゃんのことも思っていたのかも知れない。勝手に人の気持ちはどうこう言えないけど。

 

彼が「お年寄りは長生きするとお金がかかるから家族に迷惑になるので早く死にたいと言う」と言って言葉につまったとき、私は義母のことを思っていた。

この11月8日に亡くなった夫のお母さん。

 

義母もホスピスの部屋代が高いことを気にして

「早く死にたい」

と言っていたのだった。だから私も涙がこぼれた。

この政治はあまりに冷たい。

こんな政治でいいわけがない。

長生きが喜べる世の中にしたい。

 

https://m.youtube.com/watch?v=5pcr_glrJis&feature=youtu.be

この動画は11/17四条烏丸のスピーチです。

 

 

これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。

2018年府知事選のときの「ふくふく家族」と同様、リラックスしてお楽しみください。

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賢明な夫は、自分の母親と私の間に波気立つと、母の側には軍配を上げず、必ず私の言葉に共感を示した。

二人の時に私から訴えを聞かされて、

「そやなあ、それはちょっとなあ」

と気持ちに寄り添い、私の気焔が収まりかける頃に

「でもオカンもそんな意味で言うたんやないんちゃうかな」

などと、尖った気持ちを和らげるようなことを言った。

それはよくできたダンナだと思う。

 

しかし、こと娘とのいざこざになると、様相は一転する。

夫は必ず娘の側に立つのだ。

ろくに話も聞かないで

「何言うてんねん。大人げない」と即刻却下。

 

ヨメさん大事にせんでどないする。

娘はいつか出ていくねんで。

 

 

これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。

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原稿もなしにマイクをにぎる夫は堂々としゃべる。どんな時にも緊張するということがないのだろうか。見た目にはよくわからない。

野球三昧だった若い頃も、本はドカドカ読んでいたらしいから、たくさん語彙があって余裕があるのかもしれない。私はよく彼を字引代わりに使う。

「ふくちゃん、あの、すごく怒って髪の毛がブワッと立つぐらいって言葉なかった?」「怒髪天を突く、か?」「それそれ♪」ーこんな具合。

余裕があるから、スピーチの最中に緊張で頭が真っ白になってしまうこともめったにないのかも。それは何も語彙の豊富さだけではないだろうが。

あまり夫が緊張するのを見たことないが、大昔、わかりやすいのがあった。それは結婚の申し込みにうちの両親に挨拶に来てくれたとき。

それより何年か前に買ったキチキチのスーツの中に小さく固まって、彼は座布団に座っていた。堅苦しいのが苦手なうちの父は

「まあまあ、これ食べぇな」

とジャージ姿で彼に煎餅を勧め、いっこうに本題に入らせてくれないので、私がしびれを切らして

「ちょっと聞いたってくれへん?」と言ったのだった。

寸足らずのスーツの中でカサの高いお地蔵さんみたいになっていた彼は、無事に言うべきことを言い、今日の我々があるのだが、あれだけ分かりやすく緊張している夫を他には知らない。

 

 

これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。

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夫は大の読書好きで、小さい時からいろいろ本を読む子だった。国語の教科書も新学期に新しいのが配布されると、その日のうちに一冊全部読みきっていたらしい。それは野球や柔道に明け暮れた若かりし日にも変わることはなかった。とにかくたくさん読んだ。今は仕事に関係する難しい本も読んでいるが、時代小説などを好んで読んでいる。

わが家の子どもらも読書は好きで、たくさん読んでいる。娘は父と本を交換したりもしている。チビも家にあるお姉ちゃんのお下がりの本をどんどん読んでいく。新しく違うのをねだったりもする。

本で覚えるのだろう、難しい言葉を使うので

「へえ、そんな言葉、キミが知ってるんや」

ということもよくある。でも子どもらは、言葉を文字で覚えている場合はイントネーションが微妙に違ったり、そもそも漢字の読み方が間違っていたりもする。それでは大きくなって大臣になってから恥をかくかも知れないから()いちいち

「そんな単語知ってて偉いやん。でもね」

と言いながら漢字の読みやイントネーションを訂正する。

 

本から学ぶことはたくさんある。

夫と結婚する前に二人で貸し借りしていた本が何冊かあるが、印象に残っているのは「母」という小林多喜二のことを書いたものや性教育の本。真面目な恋愛していたんだなと思う。

 

 

 

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クリスマスにはサンタさんが来る。サンタさんのことを信じている子がいるうちは、サンタさんはやって来る。たいてい夫はクリスマスのご馳走を食べてワインでいい具合になって寝てしまっているから、子どもは「お父さんが代わりにやってるはずないし」と思っている。私も会ったことないからわからない!

あるクリスマス、サンタさんがお姉ちゃんに漫画「はだしのゲン」を置いて行った。全10巻。広島で被爆し家族を失いながら、たくましく生きていく少年ゲン。漫画と言えど漬物石ほどカサ高く重いその話を、中1のお姉ちゃんはプレゼントを開けたその場で読み始め、何を言っても本を下に置かなかった。小3の弟もしばらくしてから黙って読み始め、何日かして読了してしまった。

Kちゃん、わかったん?」

と言うと

「だいたいわかった」

と言っていた。

「今年のサンタさんはなかなかシブイよな」とお姉ちゃんはにやにやしていたが、幼かった私と同様に、うちの子たちも原爆のことはゲンに教わった。

クリスマスに「ゲン」は、あまり色気のあるプレゼントとは言いにくいが、サンタさんは子どもらにどうしても原爆のことを知ってほしかったのだろう。だって私たちはヒロシマの、そしてナガサキのある国に住んでいるから。。子どもらにそういうことをきちんと知っていて、世界の友だちと交わってほしいと思ったんだろう。

 

 

これは京都市長選に出馬を表明している福山和人弁護士のパートナーおかねともこ(イラストレーター)が、「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。

2018年府知事選のときの「ふくふく家族」と同様、リラックスしてお楽しみください。

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夫のことを「ふくちゃん」と呼びます。

「福」はいい名前です。彼は名前の通り、ふくぶくしく明るく朗らか。陽気でノンキな人です。細かいことは気にしません。

 

部屋の電気はついたまま。「またついてたよ」と言えば「オレは後ろを振り向かない男なんや」と返ってきます。玄関に靴をバラバラにひっくり返したまま上がってくるので、「もしかしていつもいつも走って脱いでるの?」と言うと、「一刻も早く君たちに会いたかったんや」としれっとしています。

 

すっとぼけた夫は返事もまばらです。「無視せんといて」「無視してない。聞いてる」「聞いてても何も言わんかったら無視やん」「無視してない」これは永遠の平行線です。

 

彼は聞いているようで、あまり人の話は聞いてません。(これは私の話を、なのか?)たまにそのボンヤリ加減にイラッとすることもあるし、笑ってられないこともあります。

 

でも彼は、深刻になりそうな時も独特の間で笑わせてくれます。

今回、出馬するしないの決断をしている時に彼のお母さんが亡くなったのですが、看取る時、涙の中にあってもみんなを笑わせるようなことを言ってしまう人です。つらいときにこそ明るく。ふくちゃんはそういう人です。

 

のびやかな彼のセンスに救われることがたくさんあります。

 

 

これは京都市長選の予定候補・福山和人弁護士のパートナー、おかねともこ(イラストレーター)が「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。

2018年府知事選のときの「ふくふく家族」同様、リラックスしてお楽しみください。

前回シリーズはこちら→http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily

さて皆さま、

つなぐ京都2020はこれから、「続  ふくふく家族」をお送りします。

 

これは京都市長選の予定候補・福山和人弁護士のパートナー、おかねともこ(イラストレーター)が「家族の目から見たふくちゃん」を綴ったエッセイです。

2018年府知事選のときの「ふくふく家族」同様、リラックスしてお楽しみください。

前回シリーズはこちら→http://www.fukuyamakazuhito.jp/fukufukufamily

 

≪妻から一言≫

2018府知事選出馬のときに「ふくちゃんの魅力を語って」と言われて書いたエッセイは全48話になりました。「さすがにもう書くことないかな」 と思ったのですが、書いてみると書きたいことがまだまだ出てきました。言いたい放題書いてますが、夫 福山和人のいろんな面を知ってもらえたらと思います。楽しんで書いていますので、どうか楽しんで読んでください。